この記事では、XMの扱う通貨ペアの取引難易度や、それぞれの特徴を詳しく解説しています。
特に、FXの初心者で「XMを現在利用している」という方は、この記事を読むことで、
「適切な通貨ペアの選び方」を知ることができます。
FX初心者は難易度の低い通貨ペアで取引をしよう!
XM(XMTrading)では、現在57種類の通貨ペアの取引が可能です。
これだけ多いと、どの通貨ペアで取引をするか迷ってしまいそうですが、
通貨ペアにも「取引の難易度」が存在します。
FX初心者は、安定的に稼ぐ感覚を身に着けるまで、難易度の低い通貨ペアで取引を行うのがおすすめです。
通貨の難易度を決める要素とは
通貨ペアの難易度を決める主な要素は次の3つです。
- ボラティリティ(値動きの激しさ)
- 流動性(どれくらい活発に取引されているか)
- 情報量(売買判断になる情報の量)
価格が安定すると、突発的にトリッキーな動きをする事が無くなり、比較的素直な値動きになるので、初心者でもトレードしやすくなります。
通貨ペアごとに、世界での取引総量を比べると、以下の順になります。
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)
- USD/JPY(米ドル/円)
- GBP/USD(ポンド/米ドル)
- AUD/USD(豪ドル/米ドル)
例えば日本に住んでいて、日本円と豪ドルのどちらのニュースに触れる機会が多いかと言うと、圧倒的に日本円のニュースです。
ご存知の通り為替は、「テクニカル」だけではなく「ファンダメンタル」でも動きます。
特に要人発言や経済指標の発表直後には大きく動きますので、
より身近で情報を得やすい通貨ペアの方がトレードで有利になります。
XMにおける通貨ペアの分類
XMでは、通貨ペアを大きく3つに分類しています。
- メジャー(Majors)
ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、ドル/円、豪ドル/米ドルなど、主にストレート通貨ペア - マイナー(Minors)
ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/ポンド等の通貨ペアで、主にクロス通貨ペア - エキゾチック(Exotics)
トルコリラ(TRY)、ロシアルーブル(RUB)、メキシコペソ(MXN)など、主に新興国の通貨が絡むペア
一方で「マイナー通貨ペア」は、取引量は多いものの、クロス通貨の形で構成されている通貨ペアがこれにあたります。
最後の「エキゾチック通貨ペア」は、トルコリラやメキシコペソなど、価値が低かったり、安定しない通貨が絡むペアを指します。
ストレート通貨とクロス通貨
通貨ペアとは、売買する2つの通貨のペアの事を指しますが、通貨ペアは、
『ストレート通貨』と『クロス通貨』の2つに分ける事が出来ます。
『ストレート通貨』とは、米ドルが軸となった通貨ペアを指します。
米ドル/円・ユーロ/米ドル・豪ドル/米ドル・ポンド/米ドル等がこれにあたります。
米ドルは、世界の基軸通貨であり、取引量が世界一であるとともに、インターバンク間で直接取引がされるため、ストレート通貨と呼ばれます。
対して『クロス通貨』とは、合成通貨とも呼ばれ、2つの通貨ペアの掛け合わせで算出される通貨ペアの事を指します。
例えば、「ポンド/円」の場合、「米ドル/円」と「ポンド/米ドル」を掛け合わせて算出します。
このように円が含まれるクロス通貨の事を「クロス円」と言います。
クロス通貨はストレート通貨と比較すると流動性が落ちるので、スプレッドが広がり、値動きも激しくなる傾向があります。
XMで初級者におすすめの通貨ペア
XMで取引をする上でネックになるのが「スプレッドの広さ」です。
XMは他の海外FX業者と比較すると、スプレッドが広い傾向にあります。
FX初心者は、できるだけスプレッドを抑えるという意味でも、
流動性の高い「メジャー通貨ペア」で取引をするのがおすすめです。
それでは、XMで取引可能なメジャー通貨ペアと、それぞれの特徴を見ていきましょう。
USD/JPY(米ドル/円)
日本人にとって最も馴染みのある通貨であるため、初心者に向いた通貨ペアでもあります。
米ドル/円は取引量も多く、比較的価格が安定しているので、イレギュラーな値動きが少ないという特徴があります。
一日の値幅もそこまで大きくはありませんので、初心者でもエントリーしやすい通貨ペアです。
さらに米ドル/円は一日(日本時間からニューヨーク時間)を通して、取引が盛んなので、
どの時間でも取引しやすいという大きなメリットがあります。
その中でも、ヨーロッパ時間とニューヨーク時間が重なる「日本時間の21時~深夜1時頃」が最も値動きが大きくなる時間帯です。
取引が活発で、比較的時間を選ばず取引できるので「取引戦略の自由度が高い通貨ペア」と言えます。
EUR/USD(ユーロ/米ドル)
ユーロ/米ドルは全ての通貨ペアの中で、最も取引量が多い通貨ペアです。
その為、価格も比較的安定しており、トレンドに素直に動く特徴を持っています。
一度トレンドが発生すると、長く続く傾向にあるので、順張りトレーダーに向いている通貨とも言えます。
ユーロ/米ドルは、日本時間は動きが緩やかですが、ヨーロッパ時間(15時以降)から動きが出てきます。
XMでスキャルピングにおすすめの通貨ペアは?
「XMでスキャルピングに適した通貨ペア」
という観点でも同様に、流動性の高い通貨ペアがおすすめです。
XMはもともとハイレバレッジで取引ができるので、値動きの荒い通貨ペアをあえて選択するより、安定性の高いメジャー通貨ペアで高いレバレッジをかける方が、取引コストによる損失が抑えられるのでお勧めです。
FX初心者でもエキゾチック通貨ペアを上手に活用する方法
流動性が低く、国家の金融政策などの影響に価格が大きく左右されるエキゾチック通貨ペアは、
スプレッドも広いので、手数が多いほど不利になりやすい通貨ペアでもあります。
しかし、エキゾチック通貨の大きな魅力はその「金利」にあります。
金利が高い通貨を保有することで、
通貨ペアの金利差による利益「スワップポイント」を受け取ることができます。
「為替変動による損失」を織り込んだスワップ投資の戦略が立てられれば、
FX初心者でも十分に稼ぐことができる通貨ペアでもあります。
スワップポイントについては以下の記事で詳しくまとめています。
また、エキゾチック通貨ごとの特徴や、おすすめの取引方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
XMで中級~上級者におすすめの通貨ペア
次に、中級者・上級者向けの通貨ペアをご紹介します。
難易度が高い通貨で取引をするメリットは、高いボラティリティにあります。
ということになります。
中級者~上級者は、メジャー通貨ペアに加え、マイナー通貨ペアも取引の計画に取り入れることで、
より短期間でより大きな利益を狙うことができます。
それでは、中・上級者向けの通貨ペアを見ていきましょう。
GBP/USD(ポンド/米ドル)
ポンド/米ドルの取引量は世界第三位です。
ポンド/米ドルの最大の特徴は、値幅の大きさです。
1日で100Pips以上の値幅が出る事もポンド/米ドルの場合は普通にあります。
値幅が大きい分、利益を大きく出す事も可能ですが、
当然、損失が大きくなるリスクが高まります。
米ドル/円やユーロ/米ドルに比べると、トリッキーな動きも多い為、
「レートの急変動」
「スプレッドの急激な拡大」
が頻繁に起こり、取引の難易度は高めです。
ユーロ同様に日本時間の動きは少ないですが、ヨーロッパ時間から活発に動き始めます。
また、ロンドンフィキシング(日本時間深夜1時)の前後は大きく動きます。
EUR/JPY(ユーロ/円)
基本的にはユーロ/米ドルと同じ傾向にあるのですが、ユーロ/円はクロス通貨ペアの為、
ドルストレートと比較すると難易度が上がります。
なぜならば、ユーロ/円の場合、ユーロ/米ドルと米ドル/円の掛け合わせの為、それぞれの通貨の影響を受けるからです。
よって、米ドル、ユーロ、円のそれぞれの値動きやニュースに注意する必要があるので、値動きが予測しづらくなります。
但し、ユーロ/米ドルも米ドル/円も比較的緩やかな動きではあるので、クロス通貨ペアの中では、トレードしやすい部類の通貨ペアと言えなくもありません。
GBP/JPY(ポンド/円)
GBP/USD(ポンド/米ドル)と同じですが、クロス通貨ペアなので難易度は高めです。
ポンドの場合は「値幅が大きく」「値動きも激しい」ので、より一層難易度は上昇します。
ある程度トレードに慣れてから取引されることをお勧めします。
AUD/JPY(豪ドル/円)
豪ドル/円は、高金利通貨である豪ドル人気を背景に、取引するトレーダーも多い通貨ペアです。
オーストラリアは資源大国でもあるので、良くも悪くも、
世界情勢や景気に左右されやすい特徴を持っています。
特にオーストラリアは、中国との貿易が盛んなため、中国の経済指標などにも敏感に反応します。
通貨ごとの特徴まとめ
通貨は「国を表す鑑」でもあるので、国の経済や政情など様々な要素が価格に影響します。
通貨ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。
USD(米ドル)の特徴
世界の基軸通貨であり、取引量は世界1位を誇ります。
基軸通貨と言うだけあって、流通量も最も多く、国際格付けも最上位レベルですので、
最も安心して取引できる通貨と言えます。
情報も比較的手に入りやすいので、初心者でも扱いやすい通貨です。
EUR(ユーロ)の特徴
ユーロは、米ドルに次いで流通量世界2位の通貨です。
米ドルに比べると、価格が動きやすく、米ドルが買われるとユーロが売られると言った具合に、
逆相関になりやすい傾向があります。
ユーロの価格が動きやすくなる要因は、EU圏内の通貨なので、
加盟国のそれぞれの経済状況や要人発言などに影響を受ける為です。
GBP(ポンド)の特徴
英ポンドは、米ドル、ユーロ、円に次いで、世界で4番目に取引されている通貨です。
イギリスは金融大国でもあるので、非常にマーケットが活発である事でも知られています。
また、投機筋の売買も盛んである事から、
ポンドの値動きは非常に激しいものとなります。
値動きの荒さから、ポンドは別名「殺人通貨」とも呼ばれており、多くのトレーダーが痛い目にあっている通貨でもあります。
AUD(豪ドル)の特徴
豪ドルは政策金利が高い為、スワップポイントを狙ったトレーダーにも人気の通貨です。
オーストラリアは資源が豊富な国なので、多くの資源を世界各国に輸出しています。
その為、豪ドルは資源国通貨とも呼ばれており、石炭や金属の値段に敏感に反応します。
また、輸出における中国の割合が大きい事もあり、
中国の経済状況の影響も受けやすい通貨でもあります。
通貨自体は安定していますが、取引量がそこまで多くない事や関係各国の影響や資源価格の影響を強く受けるので、値動きは激しくなる特徴もあります。
初心者におすすめの取引手法は?
FXには星の数ほど手法が存在しますが、
最もポピュラーで、信頼性の高い手法が「ブレイクアウト手法」です。
エントリーポイントがわかりやすく、明確な売買判断が行いやすいので、初心者におすすめの手法です。
ブレイクアウトとは
ブレイクアウトとは、それまでレジスタンスとして機能していたラインを大きく突き抜ける事を言います。
図の左側の黄色丸が、ブレイクアウトした地点になります。
ブレイクアウトすると、
新規の買いや損切りを巻き込んで価格が一気に動いて行く事が多いです。
その為、上手くトレンドの初動をつかむ事が出来ると、大きく利益を伸ばす事も可能になります。
エントリーポイント
ブレイクアウトした時のエントリーポイントは図の2つの黄色丸のポイントです。
1つ目は、ブレイクアウトした所でエントリーしており、2つ目は、ブレイクアウト後の押し目でエントリーしています。
ブレイクアウトでは、押し目を作らない事も多くありますので、1つ目は初動をいち早く捉えられますが、ダマシにあうリスクも高まります。
2つ目のエントリーは、それまでのレジスタンスラインがサポートラインとして機能している事を確認してエントリーするので、より確実にエントリーする事が出来ます。
その分エントリー回数は少なめになります。
どちらでエントリーするかは、自分のトレードスタイルに合わせるのがベストです。
まとめ「トレードスキルに合った通貨ペアを選択しよう!」
通貨ペアの特徴を難易度別に紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
最も重要なのは、
「トレードスキルに合った通貨ペアを選択する」ということです。
例えば、「短期間で大きく稼ぎたい」という理由でポンド円を選択する方がいますが、値動きが安定してる通貨ペアで長期的に利益が上げられないトレーダーが手を出すべきではありません。
特に、初心者がいきなり裁量で売買の判断を行うのは非常に危険です。
まずはトレードルールをしっかりと決めて、値動きの比較的安定しているドル円などの通貨ペアで継続的に利益を出せるように特訓をしてください。