先に結論を書くと、
XMは指標トレードをしてもOKです!
この記事では、そのほかにも…
「XMで指標トレードをするときの注意点」
「FX初心者が抑えておきたい経済指標」
「XMの経済指標カレンダーの使い方」
などを詳しく解説していきます。
XMは経済指標時のトレードが許可されている
XMは経済指標発表時にトレードを行っても問題ありません。
XM公式サイトの「よくある質問」に回答があります。
また、XMサポートに直接問い合わせたところ、
「推奨はしないものの、指標トレードを行うこと自体は問題ない」との回答でした。
豊富なボーナスが受け取れる業者の中で、指標トレードを許可している業者は実は少数です。
うまく活用できれば、少ない資金で大きなリターンを得ることができます!
ただし、以下で解説する通り、
XMでの指標トレードをする場合はいくつか注意点があります。
XMで指標トレードをするときの注意点
指標トレードは大きな利益が狙えるので魅力的ですが、いくつか注意点もあります。
ゼロカットシステム頼みでトレードするのはNG
XMでは指標トレード自体は禁止されていません。
そのため、口座残高を上回る損失をチャラにしてくれる「ゼロカットシステム」に頼って、わざとハイレバトレードをする方がいます。
しかし、XMではロスカットを前提としたハイレバ取引は禁止されています。
これをすると、XMから「不正行為」と認定される恐れがあり、利益の没収や口座凍結をされるリスクがあります。
指標トレードをする場合は、ハイレバトレードをしない様に気を付けましょう。
スプレッドが広がりやすい
指標発表時はスプレッドが広がりやすくなるので注意が必要です。
これはなぜかというと、経済指標発表時に大量の注文が流れるため、FX業者の取引システムが処理をしきれないことが原因です。
XMはもともと海外FX業者の中でもスプレッドが広めに設定されているので、
指標トレードをすると、スプレッドで大きな損失を出してしまう危険性が高いです。
経済指標の発表直前・直後はトレードをしないようにするのがおすすめです。
また「HT_Simple_Panel 」のような、スプレッドが広がったときの発注を制限するツールもあります。
予め許容スプレッドの値を設定しておけば、スプレッドによる思わぬ損失を防ぐことができます。
スリッページが発生しやすい
経済指標発表時はスリッページも発生しやすくなるので注意が必要です。
スリッページとは、注文時と約定時の「価格のずれ」のことです。
スプレッドと同様に、短時間に大量の注文がされると、注文時の価格と約定時の価格が大きく広がってしまうことがあります。
XMのMetaTraderは、注文画面から許容スリッページを設定できない仕様になっています。
スプレッド同様に、経済指標の発表直前・直後に注文を出すのはオススメできません。
XMでのスリッページ設定については、下の記事で詳しく解説しています。
XMの指標トレードの正しいやり方
指標トレードとは、経済指標の発表直後に相場が乱高下するのを利用して、大きな利益を狙うトレードの事です。
XMで指標トレードをする場合の注意点を踏まえて、
「正しい指標トレードのやり方」を説明します。
注意する点は以下の2点です。
- 大きく為替が変動してもロスカットされないようポジションサイジングを行う
→不正行為になるのを防ぐ - 経済指標の発表直前・直後に取引を行わない
→スプレッド、スリッページによる損失を回避する
「FX証拠金シミュレーター」使うことで、簡単に「ロスカットまでの許容pips」を計算することができます。
次に、トレードを行うタイミングについてです。
まず前提として、
「決済逆指値」「決済指値」は指標発表時に機能しないことが多いです。
注文は以下のタイミングがおすすめです。
- 新規注文
→経済指標発表前のスプレッドが広がっていないタイミング。 - 決済注文
→経済指標発表後に、スプレッドの広がりが収まったタイミング。
とにかくスプレッドが広がっているタイミングを避けるようにトレードを行いましょう。
そもそも経済指標とは?
経済指標とは、
各国の企業・銀行・政府などが発表する「景気の良し悪し」を数値化したものです。
景気の良し悪しは、為替レートに影響を与えます。
投資家は「景気が良くなる」と予想できれば、その国の通貨を買い、その通貨で株などを買って儲けようと考えるからです。
FX初級者が注目すべき経済指標
経済指標といっても数十種類ありますので、さすがに全部覚えるのは大変ですよね。
そのため、ここからはFX初級者が抑えておきたい、「重要度の高い経済指標」を解説していきます。
また、経済指標は「予想」より「良い」か「悪い」かに注目して見るのがポイントとなります。
「予想通り」に発表されなければ価格が大きく動く傾向にあります。
①米雇用統計(失業率・非農業部門雇用者数)
米雇用統計は、アメリカの雇用情勢を表す経済指標です。
「経済指標の王様」と言っても過言では無い程、為替に影響を与えます。
発表時間の前後1時間で100pips近く動く時もあります。
発表時期 | 毎月第1金曜日 |
---|---|
発表時間 | 夏時間:日本時間21時半 |
冬時間:日本時間22時半 | |
発表内容 | 「失業率」 |
「非農業部門雇用者数」 | |
「週労働時間」 | |
「平均時給」 | |
など10種類 |
特に注目しておきたい発表内容 | |
---|---|
失業率 | 16歳以上の働く意志を持つ人の内、失業者が占める割合 |
非農業部門雇用者数 | 自営業や農業以外の仕事に就いている人数 |
米雇用統計には、指標が10種類ありますが、
「失業率」「非農業部門雇用者数」だけ注目すればOKです。
「失業率」は、予想より「低い=良い」か「高い=悪い」かで判断します。
- 予想より数値が低い場合
失業する人が少ないので「好景気」と判断されます。
ドルが買われてドル高方向に価格が変動することが多いです。 - 予想より数値が高い場合
失業する人が多いので「不景気」と判断されます。
ドルが売られてドル安方向に価格が変動することが多いです。
- 予想より数値が高い場合
雇用が多いので「好景気」と判断されます。
ドルが買われてドル高方向に価格が変動することが多いです。 - 予想より数値が低い場合
雇用が少ないので「不景気」と判断されます。
ドルが売られてドル安方向に価格が変動することが多いです。
②FOMC政策金利
FOMC政策金利とは、アメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)が発表する金利の事です。
金利は「不景気になると下がり、好景気になると上がる」という傾向にあります。
発表時期 | 6週間毎、年間8回 |
---|---|
発表時間 | 夏時間:日本時間15時 |
冬時間:日本時間16時 | |
発表内容 | 「-○○%」「+○○%」 |
基本的に、政策金利の「上がる」or「下がる」でドル高/安になります。
- FOMC政策金利が上がる
アメリカのスワップ金利目当てにドルが買われるので、ドル高になる傾向があります。 - FOMC政策金利が下がる
他国のスワップ金利目当てにドルが売られるので、ドル安になる傾向があります。
③国内総生産(GDP)
国内総生産は、国内で生産されたモノやサービスの合計の事です。
アメリカ国内で生産された自動車などのモノや、企画して提供された旅行などのサービスが、どれだけ生み出されたかを表す指標になります。
国内総生産とは別名「GDP」と呼ばれており、聞いた事がある人が多いと思います。
新しく生み出されたモノやサービスが多い程、国は豊かであると捉えることができます。
発表時期 | 毎月1回で最終週 |
---|---|
月によって「速報値」→「改定値」→「確定値」の順で1つずつ発表 | |
発表時間 | 夏時間:日本時間21時半 |
冬時間:日本時間22時半 | |
発表内容 | 「-○○%」「+○○%」 |
特に「速報値」が注目される為、
速報値が発表される月(1/4//7/10月)は注意したいところです。
基本的に、予想より「高い=豊か」or「低い=豊かではない」かで判断します。
- 予想より数値が高い場合
「アメリカは思っている以上に豊かである」と判断されるので、ドルが買われてドル高になります。 - 予想より数値が低い場合
「アメリカは思っている以上に豊かではない」と判断されるので、ドルが売られてドル安になります。
④コア小売売上高
「小売」とは、人々の為に商品を売るお店の事です。
「アメリカでどれだけ物が売れたか?」=「アメリカ人が物をたくさん買えるほど、豊かか?」
を示す経済指標になります。
小売売上高が高ければ、アメリカの景気が良いと判断できます。
また、小売売上高には
- 小売売上高
- コア小売売上高
と二つありますが、コア小売売上高の方がより狭い業界で出した値なので、正確性が高いと言えます。
発表時期 | 毎月第2週 |
---|---|
発表時間 | 夏時間:日本時間21時半 |
冬時間:日本時間22時半 | |
発表内容 | 「○○%上昇/下降」 |
小売売上高もコア小売売上高も、予想より「高い=好景気」or「低い=不景気」かで判断します。
- 予想より数値が高い場合
アメリカ人の消費が増加しているので「好景気」と判断されます。
ドルが買われてドル高がなる傾向があります。 - 予想より数値が低い場合
アメリカ人の消費が落ち込んでいるので「不景気」と判断されます。
ドルが売られてドル安になる傾向があります。
⑤消費者信頼感指数
消費者信頼感指数とは、
「消費者が景気を「良い」or「悪い」かでどう思っているか」をアンケートした結果の事です。
消費者信頼感指数が高ければ、アメリカ国民は「景気が良い!」と実感している証拠であると言えます。
発表時期 | 毎月最終の火曜日 |
---|---|
発表時間 | 夏時間:日本時間23時 |
冬時間:日本時間24時 | |
発表内容 | 1985年の調査結果を「100」として「120」「95」など |
基本的に、予想より「高い」or「低い」かで判断します。
- 予想より数値が高い場合
アメリカの景気が良いと判断されます。
ドルが買われてドル高になる傾向にあります。 - 予想より数値が低い場合
アメリカの景気が悪いと判断されます。
ドルが売られてドル安になる傾向にあります。
XMの「経済指標カレンダー」を活用しよう
XMでは、経済指標カレンダーが公式サイトで公開されています。
そのため、あなたがネットで一つ一つ経済指標を検索しなくても、ここでなら一覧で見る事ができます。
ここからは、XM経済指標カレンダーの使い方と見方を解説していきます。
XMの経済指標カレンダーの使い方
例として、「アメリカ」の経済指標の中で、最も重要度が高い「重要度3」を表示させていきます。
①XM公式サイトの「経済指標カレンダー」へアクセスします。
XM公式サイトの「経済指標カレンダー」:https://www.xmtrading.com/jp/calendar
②左上にある「フィルター」をクリックすると、国旗と共に各国の経済指標を選ぶ画面になります。
ここから、確認したい国にチェックマークを入れていきます。
(左にある「すべてを選択」で全選択、「クリア」で選択中のものを全て解除できます)
③「時間」「カテゴリー」「重要度」から、確認したい項目にチェックマークを入れていきます。
④「適用」をクリックすると、②~③でチェックした結果が表示されます。
XMの経済指標カレンダーの見方
経済指標カレンダーでお目当ての指標が表示できた所で、見方を説明していきます。
左から順に次の項目があります。
- 時間
→発表予定時間であり、日本時間で表記されています。発表後は発表された時間になります。 - 通貨
→経済指標を発表する国の通貨を表します。アメリカならUSD(米ドル)となります。 - 重要性
→相場への影響度を示します。牛の数が多い程、重要度が増します(牛の数:1~3)。 - 指標
→経済指標の名称です。 - 実績
→発表時の値です。 - 予想
→「実績」が発表される前の予想です。 - 前回
→前回発表された時の「実績」です。
- 赤字
→「実績」が「予想」より良かった - 緑字
→「実績」が「予想」より悪かった
これは、相場への影響度が少ないので予想されない為です。
また、経済指標の詳細を知りたい場合は、各指標をクリックすると確認できます。
- 概要
→どんな指標かの説明 - チャート
→過去の「実績」をチャートで表示 - 履歴
→過去の「実績」を一覧で表示
気になる経済指標があったら、クリックするだけでどんな指標かチェックできます。
過去チャートの分析方法
ここからは経済指標の発表前に是非やってもらいたい、過去チャートの分析方法を解説していきます。
今回は「米雇用統計」を調べてみましょう。
上の項目で解説したXMの経済指標カレンダーで、お目当ての経済指標を表示させます。
②過去の発表で、どれだけ動いたかを調べます。
調べるには、「みんかぶFX」などのサイトで「前回のドル円変動幅」を確認できます。
「みんかぶFX」公式サイトへ:https://fx.minkabu.jp/indicators
③実際のチャートの値動きを確認する為に、MT4を起動します。
チャート画面の左下角をダブルクリックすると、「日付検索」できる様になるので、雇用統計のあった日付(今回なら「2020/07/02」)を検索します。
④見やすくする為に時間足を「M5」などに設定し、メニューバーの「挿入」→「ライン」→「垂直線」や「水平線」を選んで、分析しやすいようにラインを引きます。
⑤2020/07/02時点でのアメリカ雇用統計を
- 黄色線…発表時間
- ピンク線…発表後1時間以内での実体ベースでの値動き
としてラインを引いてみました。
結果、「発表直後に約25pipsの値幅で上昇後、下落」という動きをしていた事が分かります。
このような分析することで、
- 値動きの発生するタイミング
- 値動きの方向性
- 指標の変動率と価格変動量の関係
- 指標ごとの値動きの特性
スマホのMT4/MT5でオススメな「Traday」
スマホのMT4/MT5で取引している場合、カンタンに経済指標カレンダーを確認できるアプリがあります。
それが「Tradays」です。
ここでは「Tradays」のインストール方法と、アラームのかけ方/消し方を解説していきます。
Tradaysのインストール方法
①「App store」または「Google Play」で「Tradays」とアプリ検索します。
※今回はAndroid版で解説していきますが、どちらでもやり方は同じです。。
②「インストール」をタップして、インストールします。
アラームのかけ方
①「Tradays」アプリを起動して、右上にある漏斗(じょうご)マークをタップします。
②表示させたい「重要度」「国」にチェックを入れて設定します。
③左下にあるカレンダーマークの「イベント」をタップして、一覧からアラームをかけたい経済指標を選択します。
④画面右上にあるベルマークをタップします。
⑤「リマインダーを設定」で発表時間の何分前にアラームを鳴らすか、設定します。
リマインダーしたい好きな時間を選択して、「有効にする」をタップします。
アラームの消し方
①「アラーム」をタップして、消したい経済指標にチェックマークを入れます。
②右上にあるゴミ箱マークをタップすると、削除できます。
まとめ
ここまで、XMでの経済指標トレードのやり方や注意点などを解説してきました。
経済指標トレードは、ハイリスク&ハイリターンなトレードです。
「失ったら困る投資資金」を投入して指標トレードを行うのは絶対にやめましょう。
指標トレードは、FXで着実に資産を増やすための手法としては絶対に使えません。
チャート分析を基にしたFX手法のような「再現性」がないからです。
大ケガしない為にも、
「海外FXのハイレバ&ボーナスを活用して、小資金で楽しむ」
くらいのスタンスで臨みましょう!