確かに「XM」と検索すると、「XMTRADING.COM」と「XM.COM」の2つの公式サイトが出てきますよね!
この記事では、以下のような疑問を解決していきます。
2つの公式サイトが存在する理由
「XM」の公式サイトを開こうと思い、グーグルなどで「XM」と検索をかけると、
- XMTRADING.COM
- XM.COM
の2種類のサイトがある事に気づいた方もいらっしゃると思います。
XMTRADING.COM
XM.COM
一見どちらも似ているのですが、よく見ると表示されている項目が微妙に違っていたりします。
両方とも「XM」の公式サイトで間違いはありません。
では、なぜ2つも公式サイトが存在するのでしょうか。
その理由は、一言で言うと、
対応する国(言語)に合わせて、運営する会社が異なるからです。
XMグループは世界で金融サービスを提供するグローバル企業
そもそも「XM」とは、会社の名前ではなく、
顧客に提供されている金融サービスの名称です。
運営するXMグループは、世界で金融サービスを提供するにあたって、各国に対応した金融ライセンスを数多く保有し、それぞれの国に合わせてサポートを提供しています。
例えば、日本で金融業を営む場合は「日本の金融庁の許可」、イギリスの場合は「FCAという金融監督機関の認可」が必要になります。
国ごとにサービスを提供するために、ホールディングス制とういう形で、数多くのXMグループ企業が世界各地に存在しているのです。
日本向けにサービスを提供しているのは、「Tradexfin Limited」というXMグループの運営会社で、この会社の公式サイトが「XMTRADING.COM」なのです。
そして、「Trading Point Holdings Ltd」という、XMグループ運営会社の公式サイトが「XM.COM」であり、こちらは日本以外の国向けになります。
「XMTRADING.COM」と「XM.COM」の違い
それでは、この2つは何が違うのでしょうか。
XMの金融サービスを提供している点では変わらないのですが、
日本語に対応しているのは、XMTRADINGのみになります。
また、保有している金融ライセンスや付与されるボーナス等に違いがあります。
主な違いは下記の表の通りです。
XMTRADING | XM | |
---|---|---|
運営会社 | Tradexfin Limited | Trading Point Holdings Ltd |
保有ライセンス | セーシェル金融庁 | 英国金融行動監視機構 キプロス証券取引委員会 他 |
日本語対応 | あり | なし |
口座開設ボーナス | あり | なし |
入金ボーナス | あり | なし |
ロイヤリティボーナス | なし | あり |
最大レバレッジ1000倍や取り扱い通貨ペアの種類等は、どちらも一緒です。
もともとは、日本のトレーダーもキプロスの金融ライセンスを保有しているXMで取引が出来ていました。
ところが、金融庁の働きかけで取引が出来なくなってしまった事で、XMTRADINGが日本人向けに設立されたという訳です。
その結果、公式サイトが2つ存在するようになったのです。
日本の金融庁から圧力がかかった理由は、日本国内のFX業者を保護するためです。
国内FX業者は、日本の金融庁の許可を得て、国内でFXサービスを提供していますので、当然金融庁は国内業者を保護します。
海外FX業者は、日本以外の金融ライセンスでサービスを提供していますので、日本国内での勧誘活動は行う事は出来ません。
日本語対応はあくまでも、海外に在住している日本人に向けたサービスという事になります。
しかし、事実上は日本国内のトレーダーが海外FX業者を利用しているケースがほとんどの為、
日本のライセンスを保有していない海外FX業者に対しては、日本の金融庁の風当たりは強いという事です。
その中で、XMグループが日本人向けにサービスを継続するために、現在のような体制になったと言えます。
国内FX業者やそれを利用するトレーダーが不利になる事があれば、金融庁が動くのは当然の事と言えますが、海外FX業者を利用するメリットがあるからこそこうした事態が発生したとも言えます。
どうしてXMは日本の金融ライセンスを取得して営業しないの?
結論から言うと、
現在のサービスの質を確保することが難しくなるからです。
FXトレーダーがXMを利用する大きなメリットは次の3つです。
メリット1:追証がない
XMはゼロカットシステムを導入しているので、たとえ相場の急変動してロスカットが間に合わずに口座残高がマイナスになってしまっても、
トレーダーが借金を負う可能性はありません。
マイナス分はXMが損失補填してくれるので、実質トレーダーは入金額以上の損失がない環境で取引が可能です。
しかし、国内FX業者を利用する場合、
FX業者がトレーダーの損失を補填する行為が法律で禁止されています。
つまり、日本の金融ライセンスを取得するためには、XMはゼロカットシステムを廃止しなければならなくなります。
ゼロカットシステムを廃止するということは、顧客に借金を負わせてしまう可能性があるということから、提供するサービスの質の低下につながります。
メリット2:豊富なボーナス
XMは口座開設をしたり、入金をすると、ボーナスが受け取れます。
ボーナスは取引の証拠金として使えるので、
より多くのポジションを持ったり、ロスカットレートを下げることができます。
しかし、日本では景品表示法の観点から、
現在XMが行っているようなキャッシュバックサービスをユーザーに提供することができません。
メリット3:最大レバレッジが1000倍
XMでは最大1000倍のレバレッジで取引ができます。
ハイレバレッジ=危険というイメージを抱いている人が大半ですが、これは正しくありません。
ハイレバレッジということは、ポジションを持つために必要な証拠金が少なくなるということです。
所持するポジション量だけきちんと管理していれば、むしろハイレバレッジは余剰証拠金を増やすことにつながるので、
同じ量のポジションを持つ場合でも、ハイレバレッジの方がロスカットまでより大きなマイナスに耐えられるようになります。
国内FXではレバレッジが最大25倍に制限されているので、海外FXに比べて不利な環境で取引をせざるを得ません。
どちらで口座開設すれば良いのか
公式サイトが2つあるとどちらで口座開設をしたら良いのか疑問に思う方もいるかもしれません。
ところが、迷う必要もなく、
日本からだと、「XMTRADING」からしか口座開設が出来ません。
「XM.COM」からは、口座開設画面を表示できないようになっています。
XMTRADINGの沿革
XMは、2009年に「Trading Point」として金融サービスを開始しました。
その後、2013年に「XEMarkets」とサービス名を変更し、本格的に日本のサポートが強化されました。
さらに1年後の2014年に「XM.COM」のドメインを取得し、サービス名も「XM」となりました。
順調に拡大を続けたXMですが、2018年のヨーロッパ圏の規制強化や日本の規制強化の影響もあり、現在の「XMTRADING」と変わりました。
今では、キプロスにある「Trading Point Holdings Ltd」を頂点として、グループ企業が世界各地に存在し、トレーダー数は約190か国・150万人を抱えていると言われています。
セーシェルはタックスヘイブンとして、数多くの金融系の会社が籍を置いています。
まとめ:公式サイトが2つあるのは「トレーダーの利便性」を追求した結果
現行のXMグループ体制は、
各国の規制に対応しつつ、トレーダーの利便性を損なわない為に行き着いた結果と言えます。
裏を返すと、XMグループはそれだけトレーダーのニーズに合ったサービスを提供しようとしているとも言えます。
そうした点が高く評価され、XMは日本人に一番支持されている海外FX業者になったというわけです。