VPSを使えば、24時間365日パソコンをつけっぱなしにする必要がないので、電気代を抑えられますし、火災のリスクもゼロです!
しかし、VPSは安くても月額1700円台後半~という場合が多いので…
「これからEAにチャレンジしてみたい!」
というユーザーにとっては、少しハードルが高いのも事実。
そんな方に是非お勧めしたいのが、WikiFXという企業の提供するVPSサービスです。
特徴はなんといっても、初期費用0円、月額100円で利用可能という点です。
この記事では、WikiFXのVPSを実際に使ってみた私が、使いやすさや信頼性、実際の導入手順まで詳しく解説していきます。
そもそもWikiFXってなに?
WikiFXは、FX業者の信頼性や実際のユーザーの声など、様々な情報を発信しているトレーダー向けのサービスです。
全世界30か国の2万を超えるFXブローカーの情報が公開されており、
「どのFX業者を使おうか迷っている人」
「自分の使っているFX業者の信頼性を確かめたい人」
にオススメのサービスです。
海外FX業者の中には、残念ながら詐欺目的で営業している業者も決して少なくないのが現状です。
サービスはウェブサイトだけでなく、専用アプリでも提供されています。
≫WikiFXの公式サイトへ
≫WikiFXの公式アプリ(IOS)
≫WikiFXの公式アプリ(Android)
中でも個人的に凄いと思ったのが、FX業者の現地調査です。
WikiFXのスタッフは、世界中のFX業者に直接足を運んで調査を行っており、その時のレポートを写真付きで確認することができます。
一方で、詐欺業者の多くはペーパーカンパニーなので「実際に訪ねてみたらオフィスが存在しない…」という場合も多いようです。
このように、個人ではなかなか手に入れられないような有益な情報も掲載されています。
「FXに関連する様々な情報をいち早くゲットしたい!」というトレーダーは、アプリを入れておくことをオススメします!
WikiFXのVPSは月額100円で使える!特徴を詳しく解説
そんなWikiFXが、満を持して提供を開始したのが「EA VPS」というサービスです。
日本ユーザー向けのサービスは2021年4月にローンチされたばかりで、他国に対してのVPSサービスは2019年から提供している実績もあります。
特徴はなんといってもコストパフォーマンスの良さで、
料金は「初期費用は0円・月額100円」という破格の安さでVPSが使えてしまいます。
FX取引専用のクラウドサーバーで、MetaTraderの稼働を前提としたスペックで構築されているため、一般的な汎用性の高いVPSよりコストを抑えることができています。
通常版とプロ版の2プランから選択できる
WikiFXのEA VPSには、「通常版」「プロ版」という2種類のプランが用意されています。
通常版 | プロ版 | |
---|---|---|
月額 | 0.99ドル (約109円) |
6.99ドル (約770円) |
コア数 | 1つ | 2つ |
メモリー | 1GB | 2GB |
ハードディスク(SSD) | 40GB | 40GB |
帯域幅 | 1MB | 1MB |
同時に稼働できるEAの数 | 5個 | 20個 |
上位プランの「プロ版」でも月額1,000円を切っているので、市場シェアの高い企業の提供するVPSと比較すると、やはり破格の安さです。
WikiFXの公式サイトには、ストレージが「ハードディスク」とありますが、運営に確認したところ業界標準の「SSD」を搭載しているとのことです。
注意すべきは帯域幅で、最大1MBと公式に記載があります。
MT4・MT5でEAを稼働させる分には全く問題ない通信速度ですが、一般の汎用型VPSと比較するとかなり帯域幅が絞られています。
実際に契約したVPSで、CPUのベンチマークテストと通信速度の計測をしているので、詳しくは下の項目をチェックしてみてください!
EA専用VPSならではの機能も
WikiFXの「EA VPS」はその名の通り、EAの稼働専用に構築されたVPSです。
デフォルトの状態でMT4・MT5がインストールされています。
また「WikiFX Defense」という取引監視用のソフトもインストールされているので、
VPSで並行稼働しているEAが正常に稼働しているか、一括で確認することができます。
他のVPSサービスと比較してみた
料金とスペック
FXの自動売買でよく選ばれているVPSの最低プランと比較してみます。
VPS業者 | 価格 | メモリ | SSD/ HDD | 初期費用 | 日本語 |
---|---|---|---|---|---|
WikiFX(EA VPS) | 110円 | 1GB | SSD 40GB | 無料 | 対応 |
VULTR(ヴァルチャー) | 1,102円 | 2GB | SSD 55GB | 無料 | 非対応 |
お名前.com デスクトップクラウド | 1,716円 | 1.5GB | SSD 60GB | 無料 | 対応 |
ABLENET | 1,760円 | 1GB | SSD 60GB | 1,980円 | 対応 |
Conoha | 1,870円 | 1GB | SSD 100GB | 無料 | 対応 |
このように表で比較してみると、WikiFXだけ桁が一つ少ないことがわかります。
サーバーのスペックについても、他のサービスとそこまで大きな違いがないことがわかります。
選択できるサーバーロケーション
短期売買を繰り返す「スキャルピングEA」を運用する場合は、コンマ何秒のトレードスピードが成績に大きな影響を与えます。
可能な限り素早く注文処理を行うためには、
FX業者の取引サーバーとVPSの物理的な距離が重要になってきます。
会社によっては、VPSの設置できる国や地域を選ぶことができます。
選択できるサーバーロケーションについても、他のVPSサービスと比較してみます。
ロケーション数 | 国と地域 | |
---|---|---|
WikiFX(EA VPS) | 10か所 | ロンドン(イギリス) ドバイ(アラブ首長国連邦) バンコク(タイ) ホーチミン(ベトナム) 香港(中国) 上海(中国) 東京(日本) 台北(台湾) シンガポール ワシントン(アメリカ) |
VULTR | 17か所 | 東京(日本) ソウル(韓国) シンガポール ロンドン(イギリス) アムステルダム(オランダ) フランクフルト(ドイツ) パリ(フランス) マイアミ(アメリカ) アトランタ(アメリカ) シカゴ(アメリカ) ダラス(アメリカ) ロサンゼルス(アメリカ) ニューヨーク(アメリカ) シアトル(アメリカ) シリコンバレー(アメリカ) トロント(カナダ) シドニー(オーストラリア) |
お名前.com デスクトップクラウド | 1か所 | 日本国内(詳細非公開) |
ABLENET | 1か所 | 大阪(日本) |
Conoha | 2か所 | 東京(日本) シンガポール |
比較をしてみると、WikiFXとVULTRはサーバーロケーションの選択肢が豊富ということがわかります。
VULTR(ヴァルチャー)はアメリカ国内のロケーションが特に豊富ですが、国単位で比較するとWikiFXも引けを取らないロケーション数と言えます。
一方で日本国内でVPSを提供している業者の多くは、国内のデータセンターが中心という場合が多いようです。
対障害性に関しては、選べるサーバー所在地の数とは直接関係はないので、国内のVPS業者でも安心安全に利用可能です。
自身のEA運用スタイルや、他の条件も併せてVPSを選びましょう。
支払い方法
「支払いの手軽さ」「支払い手段の豊富さ」という観点もVPS選びに重要です。
特にVPSを用いてEAの検証を行うケースでは、スピーディーに契約・解約ができるサービスが理想です。
支払い方法に関してもWikiFXと他の有名なVPSサービスで比較をしてみました。
支払い手段 | 備考 | |
---|---|---|
EA VPS | スマホアプリ内課金のみ | 月額課金(手動更新) |
VULTR | クレジットカード Paypal Bitcoin Alipay |
プリペイド(チャージ)式 |
お名前.com デスクトップクラウド | クレジットカード 請求書払い 銀行振込 コンビニエンスストア (オンライン決済) 口座振替 |
クレジットカード払いは契約自動更新 |
ABLENET | クレジットカード コンビニエンスストア (オンライン決済) |
クレジットカード払い (月払い/半年払い/年払い 対応) コンビニ払い (半年払い/年払い 対応) 契約は自動更新 |
Conoha | クレジットカード Amazon Pay 銀行決済(ペイジー) コンビニエンスストア (オンライン決済) Paypal Alipay |
クレジットカード月末払いとプリペイド式から選べる
クレジットカード払いの契約は自動更新 |
支払い方法を比較してみると、
WikiFXはスマホアプリ内課金の一種類しかありません。
また、VULTRやConohaのようなプリペイド式にも対応していないので、サーバーを立て直したりする際は少し手間がかかる印象です。
WikiFXの「EA VPS」の導入手順を画像付きで解説!
ここからは、WikiFXのEA VPSの導入手順を解説していきます。
WikiFXのアプリをスマホに入れよう
EA VPSの支払い手段は現状、スマホ決済のみです。
アプリで課金する形式でVPSの料金を支払うので、WikiFX公式のアプリをスマホに導入しましょう。
≫WikiFXの公式アプリ(IOS)
≫WikiFXの公式アプリ(Android)
アプリでVPSを契約する
WikiFXのアプリを入れたら、トップページの「VPS」をタップしましょう。
「VSPを申し込み」というページに移動するので、ここでVPSのプランを選択します。
希望のプランをタップすると、「VPSを選択」という画面に移動します。
ここで、選択しているプランが間違いないか確認してください。
VPSの詳細が表示されます。問題がなければ「次へ」をタップします。
「VPSの場所を選択」という画面に移動します。
この画面で、どの国にVPSを構築するかを選択することができます。
VPSはFX業者の取引サーバーにできるだけ近い場所に設置したほうがよいです。
「海外ノードを選択していますので、リモートアクセスは不安定になります」表示されますが、特に問題はないので「次へ」をタップします。
「VPS言語を選択してください」という画面に移動します。
「WikiFXへログイン」という画面に移動したら、「今すぐ登録」をタップします。
まずは電話番号を入力します。このときに、最初の0を省略して入力してください。
電話番号を入力したら、「認証コード」をタップします。
SMSで認証コードが送られてくるので、電話番号の下の欄に入力して「次へ」をタップします。
問題なくログインができると、「サーバのパスワードを設定」という画面に移動します。
ここで設定するのは、VPSにログインするときに使うパスワードです。
- 8~16文字の間で設定
- 大文字、小文字、数字、特殊記号を含める
以上の条件でパスワードを設定します。終わったら「次へ」をタップします。
「VPSを申し込み」という画面に移動します。
申し込み内容に問題がない場合は「今すぐ支払う」をタップします。
使っているスマホで決済画面が表示されるので、支払いを完了させます。
問題なく支払いが完了すると、アプリ側で完了通知がポップアップします。
支払い完了と同時に、VPSのセットアップが始まります。
VPSのセットアップが終わると、「VPSのアクティベートが完了しました」と表示されます。
この画面で表示されている3つの情報は、パソコンからVPSへアクセスする際に必要になります。
「マイVPS・WikiFX」というページに移動します。
このページでログイン情報ほか、契約の詳細を確認することができます。
パソコンからWikiFXのVPSにリモートデスクトップ接続する
アプリでVPSの契約が完了したら、さっそくリモートデスクトップ接続してみましょう!
この記事では、利用者の多いWindowsでの操作方法を説明します。
リモートデスクトップ接続のウィンドウが表示されたら、「コンピューター」の欄にVPSのIPアドレスを入力しましょう。
入力が終わったら、接続をクリックします。
「Windows セキュリティ」というウィンドウがポップアップするので、最初に「その他」をクリックします。
「別のアカウントを使用する」をクリックすると、入力枠が2つに増えます。
上の枠に「Administrator」、下の枠に契約時に設定したVPSのパスワードを入力して、最後に「OK」をクリックします。
下の画像のような画面が表示されたら成功です。
MT4・MT5を起動してログインする
VPSにリモートデスクトップ接続できたら、MetaTraderを起動してログインしてみましょう。
WikiFXのVPSには、「WikiFX Defense」が設定済みのMT4・MT5が予めインストールされています。
MT4が起動すると、「デモ口座の申請」という画面が立ち上がります。
この画面で、ログインしたFX業者の取引サーバーを選択します。
リストの中にログインしたい取引サーバーのアドレスが見つからない場合は、手動で追加する必要があります。
一番下までスクロールして、「+」の欄にサーバー名を入れて、エンターを押しましょう。
サーバー名が追加されたら、選択して「次へ」をクリックします。
ログインIDとパスワードを入力して「完了」をクリックします。
正常にMT4が動作しているか、2点ほど確認事項があります。
- チャートの右上にWikiFXDefenseと表示され、右側のスマイルマークが笑っている
⇒WikiFXDefenseが正常に作動しています。 - 右下のグラフが緑色になっていて、その右に〇〇kbと表示されている
⇒正常に取引口座にログインができています。
問題なくログインできていることを確認したら、右上の最小化ボタンを押して、既に表示されているチャートを最小化します。
「WikiFX Defense」は一枚のチャートに適用されたEAとして稼働しているので、最初に表示されるチャートを閉じてしまうと稼働が停止してしまいます。
最初に表示されるチャートは最小化して、その上で新しい通貨ペアチャートを表示してトレードするようにしましょう。
『EA VPS』の使い方については、WikiFX公式からも動画が出ています。
WikiFXのVPSのスペックを詳しく調査してみた!
WikiFXのVPSの性能を、実際に計測してみました。
比較対象は現在私がメインで利用している「VULTR」のVPSサービスです。
検証用に契約した「VULTR」のVPSは以下のようなスペックです。
- 月額20ドル
- 55GB SSD
- 1CPU(シングルコア)
- 2GBメモリ
VULTRのVPSは料金が少し高めなのですが…
「支払い方式がプリペイド式」
「一人当たり複数台のVPSを契約可能」
「VPSのスペックを細かく指定できて、契約・解約がスピーディー」
という理由で、メインのVPSとして利用しています。
それでは、CPUの性能と通信速度の計測結果を見ていきましょう。
WikiFXとVULTRのCPU性能比較
WikiFXとVULTRはどちらも1CPU(シングルコア)ですが、性能に違いはあるのでしょうか。
CPUベンチマークで有名な「Cinebench」というソフトを使って調べてみました。
WikiFXのEA VPSは「409ポイント」という結果になりました。
次にVULTRの性能を見ていきましょう。
こちらは「470ポイント」という結果になりました。
月額は1/6以下ですが、CPUの処理性能にそこまで大きな差はないことがわかりますね。
ちなみに、VULTRのVPSはIntel coreシリーズのCPUで構成されているのに対して、WikiFXはKVM(Linuxの仮想マシン上)でOSが起動していることがわかります。
WikiFXとVULTRの通信速度比較
次に、WikiFXのEA VPSとVULTRの通信速度を比較していきます。
今回は「USEN GATE 02」というサイトでインターネット回線のスピードテストを実施しました。
【WikiFX EA VPS】
【VULTR】
通信速度については、下りで2倍くらいの差がつきました。
上りに関しては、WikiFXのVPSではほとんど速度が出ないことがわかります。
しかし、先述の通り、WikiFXのVPSはMetaTraderでEAを稼働することを想定して構築されています。
大きなファイルをダウンロードしたり、動画を視聴したりするわけではないので、自動売買には必要十分な通信速度と言えます。
また、USEN GATE 02は日本にサーバーがあるので、PING(応答速度)については大きな数値が出てしまっています。
WikiFXのVPSを利用する上での注意点
WikiFXのVPSは、アプリに課金する形で支払いを行いますが、
継続課金ではないので、契約は自動更新されません。
1か月ごとに更新手続きが必要になるという点に注意が必要です。
満期なる前の1週間くらい前に、登録した電話番号に契約更新に関するSMSが届きます。
SMSから更新手続きを行なわない場合、満期と同時にサーバーが自動解約されてしまいます。
アプリで更新ボタンが押せない場合
アプリの更新手続きをするとき、「今すぐ支払い」のボタンがタップできないという声が多数あるようです。
EA VPSの更新条件として「毎月1回以上の取引を行う」というものがあります。
もし更新ボタンがタップできない方は、月一回以上、VPS上のMT4でトレードがされているか確認してみてください。
また、EA VPSを使うためには「wikifxdefense」という取引モニター用EAを同時に稼働させておく必要があります。
これで、ボタンが押せるようになるパターンがあります。
まとめ:WIkiFXのVPSは現時点でコスパ最強!EA入門者に最適
WikiFXのEA VPSについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
月額100円という安さに少し不安もあったのですが、実際に使ってみると、自動売買に必要十分な性能を備えたVPSということがわかりました。
一般的なVPSと異なり、MT4 EAでの自動売買を想定したシステム構成になっているのでコスパは抜群と言えます。
これからEAの自動売買にチャレンジしてみたいというトレーダーは、お試し感覚でEA VPSを試してみることをオススメします!