XMの採用している取引プラットフォーム「MetaTrader 4(MT4)」では、インジケーターというトレードを補助する機能があります。
具体的には…
- テクニカル指標を表示する
- チャートに売買シグナルを表示する
- 日本時間をサブウィンドウに表示する
など、様々な機能を拡張することができます。
この記事では、押さえておきたいMT4インジケーターの基本や導入方法、オススメのカスタムインジケーターについて詳しく解説していきます。
そもそもMT4のインジケーターってなに?
MT4にはトレードを補助するための「インジケーター」という機能が搭載されています。
MT4の為替チャートにテクニカル指標を表示するためのプログラムを指します。
XMのMT4には、初期インストールの段階で豊富なテクニカル指標がインジケーターとして入っており、高度なチャート分析を行うことができます。
また、他のFX業者が提供している取引ソフトとの大きな違いとして「拡張性の高さ」が挙げられます。
MT4のカスタムインジケーターという機能を利用することで、チャートに売買タイミングの通知機能を付けたり、オリジナルのサインツールを開発することもできます。
MT4のインジケーターは大きく分けて2種類!
MT4のインジケーターは大きく2種類に分けられます。
「f」のアイコンはインジケーターを表しています。
この「f」のアイコンに菱形のマークが付いていないものが「標準インジケーター」、ついているものが「カスタムインジケーター」というように判別できます。
標準インジケーターとは?
MT4に標準搭載されているインジケーターを「標準インジケーター」と呼びます。
MT4をパソコンにインストールするとき、自動的に導入されます。
MT4のチャートにテクニカル指標を表示する機能があり、「移動平均線」「ボリンジャーバンド」のように有名なテクニカル指標が揃っています。
カスタムインジケーターとは?
コードを編集することで自由にカスタマイズ可能なインジケーターを「カスタムインジケーター」と呼びます。
「Custom Moving Average」のような一部のカスタムインジケーターは、MT4インストール時に自動的に入ります。
標準インジケーターにも「Moving Average」はありますが、大きな違いは、
インジケーターのソースコードを誰でも書き換えることができるという点です。
MT4のカスタムインジケーターはmq4という拡張子のファイルで、このmq4を編集するためのテキストエディターがMetaEditor 4です。
ちなみに、どのテキストエディターでもmq4は編集可能です。
個人やサードパーティーによって開発された優秀な高機能なカスタムインジケーターを導入することで、MT4の利便性をさらに拡張することができます。
また「インジケーター(指標)」という名前ですが、その機能はテクニカル指標の表示に留まりません。
- 注文操作をMT4標準のものより便利にする
- 注文画面にロット計算機能を付ける
- 日本時間をサブウィンドウで表示する
というように、様々な機能をMT4に追加することができます。
MT4のチャートにテクニカル指標を表示させる方法
XMに最初から入っているインジケーターの一覧
XMのMT4をパソコンにインストールしたとき、自動で51種類のインジケーター(テクニカル指標)が入ります。
インジケーターの種類 | |
---|---|
標準インジケーター | 30種類 |
カスタムインジケーター (プリインストール) |
21種類 |
インジケーター名 | 種別 | ジャンル |
---|---|---|
Average Directional Movement | 標準 | トレンド |
Bollinger Bands | 標準 | トレンド |
Envelopes | 標準 | トレンド |
Ichimoku Kinko Hyo | 標準 | トレンド |
Moving Average | 標準 | トレンド |
Parabolic SAR | 標準 | トレンド |
Standard Deviation | 標準 | トレンド |
Average True Range | 標準 | オシレーター |
Bears Power | 標準 | オシレーター |
Bulls Power | 標準 | オシレーター |
Commodity Channel Index | 標準 | オシレーター |
DeMarker | 標準 | オシレーター |
Force Index | 標準 | オシレーター |
MACD | 標準 | オシレーター |
Momentum | 標準 | オシレーター |
Moving Average of Oscillator | 標準 | オシレーター |
Relative Strength Index | 標準 | オシレーター |
Relative Vigor Index | 標準 | オシレーター |
Stochastic Oscillator | 標準 | オシレーター |
Williams’s Percent Range | 標準 | オシレーター |
Accumulation/Distribution | 標準 | ボリューム |
Money Flow Index | 標準 | ボリューム |
On Balance Volume | 標準 | ボリューム |
Volumes | 標準 | ボリューム |
Accelerator Oscillator | 標準 | ビル・ウィリアムス |
Alligator | 標準 | ビル・ウィリアムス |
Awesome Oscillator | 標準 | ビル・ウィリアムス |
Fractals | 標準 | ビル・ウィリアムス |
Gator Oscillator | 標準 | ビル・ウィリアムス |
Market Facilitation Index | 標準 | ビル・ウィリアムス |
Accelerator | カスタム | カスタム |
Accumulation | カスタム | カスタム |
Alligator | カスタム | カスタム |
ATR | カスタム | カスタム |
Awesome | カスタム | カスタム |
Bands | カスタム | カスタム |
Bears | カスタム | カスタム |
Bulls | カスタム | カスタム |
CCI | カスタム | カスタム |
Custom Moving Averages | カスタム | カスタム |
SimplePanel | カスタム | カスタム |
Heiken Ashi | カスタム | カスタム |
Ichimoku | カスタム | カスタム |
iExposure | カスタム | カスタム |
MACD | カスタム | カスタム |
Momentum | カスタム | カスタム |
OsMA | カスタム | カスタム |
Parabolic | カスタム | カスタム |
RSI | カスタム | カスタム |
Stohastic | カスタム | カスタム |
ZigZag | カスタム | カスタム |
例えば、移動平均線(Moving Average)をチャートに表示されたい場合は…
「ナビゲーターウィンドウ⇒インディケータ⇒トレンド⇒Moving Average」
のようにフォルダーツリーを展開していきます。
次に、移動平均線を表示させたいチャートに、先ほどの「Moving Average」をドラッグ&ドロップします。
インジケーターの設定画面が表示されます。
設定が終わったら「OK」をクリックします。
チャートにテクニカル指標が表示されていれば成功です。
使いたいテクニカル指標が入っていない場合
最初からMT4に搭載されているインジケーターの中に、自分の使いたいテクニカル指標が入っていない場合は、
カスタムインジケーターをMT4に導入する必要があります。
「MT4 インジケーター 〇〇〇」
のように使いたいインジケーターをGoogleなどで検索してみましょう!
「mq4ファイル」または「ex4ファイル」として配布されていれば、MT4にカスタムインジケーターとしてインストールすることが可能です。
XMのMT4にカスタムインジケーターを追加する方法
お使いのMT4にカスタムインジケーターを導入する方法は主に2種類です。
入れたいカスタムインジケーターによって、インストール方法は変わります!mq4ファイルをダウンロードして手動でインストールする方法
最も多いのは、mq4ファイルをダウンロードして手動でインストールするという方法です。
MT4用のインジケーターは「.mq4」または「.ex4」という拡張子のファイルで配布されています。
これらのファイルをパソコン上にダウンロードして、MT4のデータフォルダに移動することでインストールが完了します。
ちなみに「mq4ファイル」と「ex4ファイル」の違いは以下の通りです。
- mq4ファイル
MetaEditor 4のようなテキストエディタでプログラムの中身を確認できるファイルです。
コードを書き換えることで、更に自分なりにカスタマイズすることも可能なファイル形式です。
主に無料配布のカスタムインジケーターに採用されています。 - ex4ファイル
mq4とは対照的に、利用者がプログラムの中身を確認することができないファイルです。
利用者がプログラムの中身を確認することができないので、カスタムインジケーターの仕組みを調べたり、カスタマイズすることはできません。
「ファイルの中身を見られない=コピーや改変ができない」ということになるので、カスタムインジケーターの有料販売などで使われるファイル形式です。
もう少し詳しく言うと、mq4をコンパイルすると生成されるのがex4という形式のファイルです。
①ダウンロードサイトからファイルをダウンロードする
最初に「mq4ファイル」または「ex4ファイル」を配布サイトから自分のパソコンにダウンロードします。
配布先としては以下のようなパターンが考えられます。
- MQL5.community
⇒MetaTraderの開発元である「MetaQuotes Software Corp.」によって運営されているサイトです。
EA(自動売買プログラム)やカスタムインジケーターが無料 or 有料で配布されています。 - 個人サイト
⇒MT4解説系のサイトでは、独自に開発されたカスタムインジケーターが配布されているケースがあります。
日本時間表示で有名な「JPN_Time_SubZero」などのカスタムインジケーターは、個人のサイト無料公開されています。 - GogoJungleのようなインジケーター販売サイト
⇒GogoJungleのように、MQL5.community以外のカスタムインジケーター販売サイトで配布されている場合もあります。
有料でしか手に入らない高品質なカスタムインジケーターも多数存在します。
今回の「MA-Crossover_Alert」はMQL5.communityでの配布に該当します。
MQL5.communityのサイト上から、カスタムインジケーターをダウンロードするためには、MQL5.communityのアカウントが必要です。
MT4インストール時にMQL5.communityに登録していない方は、下記のURLに飛んでアカウントを作りましょう。
アカウントを作成してログインに成功すると、右上にアカウント名が表示されます。
ログインで来たら、さっそくカスタムインジケーターの配布ページを開きましょう。
≫「MA-Crossover_Alert」のダウンロードサイトへ
サイトを開いたら、「MA_Crossover_Alert.mq4」と書かれたダウンロードリンクをクリックします。
ブラウザによってクリック後の画面には違いがありますが、「MA_Crossover_Alert.mq4」のファイルを分かりやすい場所に保存しましょう。
「MetaTrader 4」と一緒に「MetaEditor 4」をパソコンにインストール済みの場合、以下画像のようなアイコンが表示されます。
②MT4のデータフォルダにmq4ファイルを移動する
自分のパソコン上にmq4ファイルを保存できたら、次にMT4のデータフォルダにファイルを移動します。
まずはMT4を起動しましょう。
MT4を起動したら、左上のメニューバーから「ファイル」⇒「データフォルダを開く」をクリックします。
MT4のデータフォルダが開かれます。
「MQL4」⇒「indicators」の順にフォルダを開きます。
「indicators」フォルダを開いたら、予め保存しておいた「MA_Crossover_Alert.mq4」のファイルを移動させます。
③MT4でインジケーターを表示させる
「indicators」フォルダにmq4ファイルを移動させたら、ウィンドウを閉じてMT4に戻ります。
ナビゲーターウィンドウの中の「インディケータ」を右クリック⇒「更新」を左クリックします。
ナビゲーターウィンドウ内の「インディケータ」配下のファイルを探すと、先ほどインストールした「MA_Crossover_Alert」が見つかるはずです。
インジケーターを導入したいチャートを開き、MA_Crossover_Alertをドラッグ&ドロップします。
MT4上でインジケーターの設定ウィンドウが表示されます。
自分のお好みで設定を調整して、最後に「OK」をクリックします。
チャート上にインジケーターが表示されたら、インストール成功です!
MQL5のサイトから直接インストールする方法
MQL5.communityで配布されているカスタムインジケーターの中には、ウェブ上からMT4に直接インストール可能なものもあります。
①MT4でMQL5.communityにログインをする
MQL5.communityからMT4に直接カスタムインジケーターをインストールするためには、MT4上でMQL5.communityにログインしておく必要があります。
まずは、MT4を起動して、右上の吹き出しのマークをクリックします。
MT4上でMQL5.communityのログイン画面が表示されるので、IDとパスワードを入力してログインします。
②カスタムインジケーターをサイトから直接インストールする
次に、ダウンロードしたいカスタムインジケーターの配布ページを開きます。
今回は「SynchroObjects」を例に解説していきます。
MT4がインストール済みか聞かれるので、左の「はい、私はMetaTrader 4を持っています(MetaTrader 4で開く)」をクリックします。
ブラウザ上で「MetaTrader を開きますか?」というダイアログが表示されるので、「MetaTrader を開く」をクリックします。
自動的にMT4が起動して、ダウンロード⇒インストールが始まります。
無事にインストールが完了すると、ターミナルウィンドウで以下のように表示されます。
あとは、インストールしたカスタムインジケーターをナビゲーターウィンドウで探し、適用させたいチャートにドラッグ&ドロップすれば完了です!
XMでのトレードにオススメのカスタムインジケーターを一挙紹介!
ここからは、XMでトレードするなら入れておきたいカスタムインジケーターを紹介していきます。
中には有料のものもありますが、どれもトレードの成績やソフトの利便性向上に直結するものなので要チェックです!
これはなぜかというと、標準インジケーターは全て、FXのテクニカル指標を表示するためのものだからです。
テクニカル指標を基にしたトレード手法は、ネット上で数多く掲載されているので、この記事では省略します。
チャートの時間を日本時間に直してくれるインジケーター(無料)
XMのMT4をPCにインストールしたら、真っ先に行いたいのが、
チャートに表示されている時間を日本時間にすることです。
MT4のチャートに表示されている時間はXMのサーバー時間なので、7時間(サマータイムでは6時間)の時差があります。
日本の為替サイトでは、経済指標など日本時間で掲載されていることが多いので、
- 毎回+7時間して計算
- 日本にはないサマータイムを意識して時差を計算
というのは結構不便です。
こんな時、カスタムインジケーターを利用することで、チャートに日本時間も併せて表示させることができるようなります。
オススメは「JPN_Time_SubZero」というカスタムインジケーターです。
JPN_Time_SubZeroをチャートに適用することで、サーバー時間の上に日本時間のサブウィンドウを表示させることができます。
≫「JPN_Time_SubZero」の導入&使い方について
トレンドの方向と強さが簡単にわかるインジケーター(無料)
「GMMA」というテクニカル指標です。
GMMA(Guppy Multiple Moving Average)は複合型移動平均線と呼ばれるもので、期間設定の異なる12本のEMAを同時に表示するテクニカル指標です。
その特徴はなんといっても、「視覚的なわかりやすさ」です。
パッと一目で相場状況を把握できるので、多くの専業トレーダーに愛用されています。
画像では、青色6本が短期線、ピンク色6本が長期線になっていて…
- 期間ごとのEMAが短⇒長の順に並ぶとトレンド相場
- 短期線が長期線より上の時は上昇トレンド、下の場合は下降トレンド
- 線と線の間隔が広がるほどトレンドの勢いが強い
というように、誰でも簡単にトレンドの有無・方向性・強さを知ることができます。
しかし、MT4の標準インジケーターにはラインナップされていないので、使いたい場合は別途、カスタムインジケーターとして導入する必要があります。
しかし、導入・カスタマイズ面で不便なので、GMMAのカスタムインジケーターを入れてしまうのがオススメです!
トレンドの方向と強さが簡単にわかるインジケーター(有料)
そんなトレーダーにオススメしたいのが、「Trend Beam」という有料のインジケーターです。
こちらもGMMA同様、トレンドの方向性と強さを簡単に知ることができるインジケーターです。
2色のビームと矢印がチャート上に表示されるので、視覚的にわかりやすく、テクニカル分析の初心者でも比較的簡単に相場の状況を知ることができます。
GMMAをはじめとする多くのテクニカル指標との違いは…
「一度描画されたラインや矢印はリペイントされない」という点です。
これにより、テクニカル指標を売買サインとするときに多くの方が挫折する「ダマシ」を大幅に減らすことができます。
分かりやすさに特化しているGMMAにしても、
「大きく線の間隔が開いたと思ったら、スグに収束してGMMAの形が変わってしまい、過ぎてみればトレンドじゃない判定になっている…」
ということもたまにあります。
信頼性の高く、あとから変更されないトレンド情報がリアルタイムで表示される安心感は抜群です!
ちなみにTrend Beamは、MQL5コミュニティーで販売されていた「PipFinite Trend Laser 」という海外製の大人気インジケーターを再現した商品です。
まずは15日間のお試し版が1,100円で利用可能なので、使えるか見極めてから購入できます!
≫「Trend Beam」の商品ページへ(GogoJungle公式サイト)
トレードごとの最適なロットを瞬時に計算するインジケーター(有料)
FXで長期的に稼ぎ続けるためには、とにかく資金管理が重要です。
資金管理ができていないと、
どんなに取引手法が優れていても資産を安定成長させることはできません。
MT4での資金管理を超効率的にするためのツールとしてオススメしたいのが、GogoJungleで販売されている「最適ロット計算ツール」です。
最適ロット計算ツールは、許容損失額とロスカットまでの値幅(pips)から、何ロットの注文をするのが適切かを求めることができるツールです。
ちなみに、最適なロットに計算を無料で行うための方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
記事内では、XM公式の取引アプリの「推定損益」を利用して、トレードごと最適ロットを調べる手法を紹介しています。
しかし、PC版のMT4でトレードをしている人であれば、「最適ロット計算ツール」を使ったほうがより効率的に最適ロットを調べられます。
≫「最適ロット計算ツール」の商品ページへ(GogoJungle公式サイト)
また、セット販売されている「ワンクリック取引ツール」を導入すれば、最適ロット計算ツールで調べたロットでそのまま注文が可能です。
MT4に標準搭載されているワンクリックトレード機能より高機能で、最適ロット計算ツールとの相性も抜群です。
最適ロット計算ツールのみ購入した後でも、差額分を支払えば「最適ロット計算&ワンクリック取引ツール」にアップグレードできます。
2つのチャートを重ねて表示するインジケーター(無料)
「2つのチャートの相関関係もトレードの判断材料にしたい!」
という方にオススメなのが「OverLay Chart」という無料のインジケーターです。
オーバーレイという名の通り、MT4上で2つのチャートを重ねて表示することができます。
通貨ペアには相関・逆相関の関係にあるものも多いため、それぞれのチャートを比較することで、通貨の強さ分析することができます。
通常、商品間の相関関係は「相関係数」という数値で判断する場合が多いです。
しかし、OverLay Chartを使えば、商品間の相関関係を視覚的に把握することができます。
ページ内の「OverLayChart.mq4 」をクリックすることでダウンロードできます。
ちなみに、重ねたチャートの上下を反転させるスケール反転など、より高度なチャート分析を行いたい場合は「TradingView」というチャートツールを利用するのがオススメです。
無料のBASICプランでもかなり高度なチャート分析が可能で、MT4よりUI面でも使いやすい印象です。登録がまだの方はこの機会にぜひ!
複数の時間軸チャートでラインやオブジェクトを同期するインジケーター(無料)
「複数のチャートウィンドウで平行線やトレンドラインを同期させたい」
という場合に便利なのが「SynchroObjects」という無料のカスタムインジケーターです。
デフォルトの状態のMT4では、マルチタイムフレーム分析が非常にしにくいです。
これはなぜかというと、
MT4ではチャートウィンドウ間でオブジェクトを同期させることができないからです。
例えば、4時間足チャートに引いたラインを1時間足チャートでも表示させるためには…
- 4時間足チャート側「右クリック⇒定型チャート⇒定型として保存」でtplファイルを任意の場所に保存
- 1時間足チャート側「右クリック⇒読み込み」でtplファイルを読み込む
この方法では手間がかかる上に、4時間足チャートで変更を行っても、1時間足チャートのオブジェクトに変更が自動で適用されることはありません。
チャートのオブジェクトに変更を加えるたびに、①⇒②の手順を手動で繰り返す必要があります。
一つのチャートで時間足を切り替えればオブジェクトも引き継がれますが、やはり一度に2つの時間足のチャートで確認できたほうが便利ですよね!
こんな時に「SynchroObjects」を導入すれば、
複数の時間軸チャートでオブジェクトをリアルタイムに同期することができるようになります。
同期したいチャートにSynchroObjectsを適用後、オブジェクトを配置することで、他のチャートにも自動でオブジェクトが描画されます。
描画されたオブジェクトを動かすと、変更も自動で他のチャートのオブジェクトに反映されます。
ゴールデンクロス・デッドクロスを通知で教えてくれるインジケーター(無料)
「ゴールデンクロス・デッドクロスで売買判断したいけど、ずっとチャートを見ていられない…」
という方にオススメなのが、ゴールデンクロス・デッドクロスを通知で知らせてくれる「MA-Crossover_Alert」という無料インジケーターです。
また、5種類の移動平均線から選択が可能で、期間も自由に設定できます。
移動平均線の種類は「MA_Mode」のパロメーター値で設定をします。
- 単純移動平均線(Simple Moving Average/SMA)⇒0
- 指数移動平均線(Exponential Moving Average/EMA)⇒1
- 平滑移動平均線(Smoothed Moving Average/SMMA)⇒2
- 線形加重移動平均線(Linear Weighted Moving Average/LWMA)⇒3
上記の設定で移動平均線を表示させると、以下のようになります。
2本の移動平均線がクロスするポイントに矢印が表示されていることがわかりますね!
ゴールデンクロス・デッドクロスを狙った手法は比較的シンプルなので、FX初心者にもオススメですが、エントリーのチャンスが少ないというデメリットがあります。
「MA-Crossover_Alert」を稼働させておけば、
チャートを常時監視できないトレーダーでも、ゴールデンクロス・デッドクロスを取りこぼさずに済みます。
≫「MA-Crossover_Alert」のダウンロードサイトへ
移動平均線の選び方・使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
MACDを2本のラインで表示するインジケーター(無料)
MT4には最初からMACDが入っていますが、表示可能な形式は以下の通りです。
- MACD⇒ヒストグラム表示
短期EMA(指数平滑移動平均線)-長期EMA(指数平滑移動平均線) - シグナル⇒ライン表示
SMA(単純移動平均線 )
標準インジケーターでは残念ながら、MACDをライン表示に切り替えることはできません。
標準インジケーターのMACDが表示されているサブウィンドウへ、mcというカスタムインジケーターを重ねて適用することで、ライン状のMACDが表示されます。
この状態で標準インジケーターのMACDに表示されているヒストグラムの色を「None」に設定することで、MACD(ライン表示)+シグナル(ライン表示)を実現することができます。
リンク先のダウンロードサイトへ飛んだあと、「mc.mq4ダウンロード」というボタンにカーソルを合わせて「右クリック⇒名前をつけてリンク先を保存」の手順でmq4ファイルを保存します。
そのままクリックしてしまうと、ブラウザ上でmq4ファイルの中身が開いてしまうので注意してください!
MT4にピボットを表示するためのインジケーター(無料)
「XMのMT4でピボットを使いたい!」
という方にオススメのインジケーターが、「Pivot – MetaTrader 4のためのインディケータ」という名前の無料インジケーターです。
ピボットはレンジ相場で活躍する比較的有名なテクニカル指標ですが、
MT4の標準インジケーターにラインナップされていません。
無料インジケーターの中でも、ピボットを表示するものは数多くありますが、シンプルかつ個人的に使いやすいと思うのが「Pivot – MetaTrader 4のためのインディケータ」です。
≫「Pivot – MetaTrader 4のためのインディケータ」のダウンロードページへ
ピボットの使い方やインジケーターの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
時間足の確定時間を教えてくれるインジケーター(無料)
「XMのMT4で表示される時間足の確定時間を知りたい!」
という方にオススメなのが、「Candle Closing Time Remaining」という無料のインジケーターです。
XMのサーバー時刻と、時間足確定までの時間をカウントダウンしてくれる優れものです。
≫「Candle Closing Time Remaining」のダウンロードページへ
XMが採用している取引プラットフォームは欧州時間が基準となっているので、日本のFX業者と時間足の確定時間も異なります。
「次の時間足まで〇分△秒」というようにチャート上に表示してくれるので、時間足確定のタイミングで売買判断をするような手法にピッタリのインジケーターです。
具体的な手法については、以下の記事で詳しく解説しています。
チャート分析だけならTradingViewを使うのもオススメ!
MetaTraderは高機能なトレードソフトなのですが…
- デフォルトのインジケーターが少ない
- カスタムインジケーターの導入には手間がかかる
というデメリットもあります。
もし、チャート分析に高機能で便利なツールを使いたいなら、TradingViewがおすすめです。
TradingViewというのは、世界で1500万人以上が利用する「超高機能なチャート分析ツール」です。
MT4のインジケーターに関する「よくある質問」
MT4のインジケーターの関する「よくある質問」をまとめました。
カスタムインジケーターはスマホ版でも使えますか?
カスタムインジケーターを導入できるのは、パソコン版のMT4だけです。
しかし、スマホ版・タブレット版のMT4にもパソコンと同じ標準インジケーターは搭載されています。
MT4のインジケーターはMT5で使用できないの?
XMはMT4だけでなく、より新しいMT5という取引プラットフォームも利用可能です。
しかし、MT4とMT5の間にはインジケーターやEAの互換性がありません。
現在、MT4用のインジケーターに比べて、MT5用のインジケーターはまだまだ少ない状況です。
「MT4用口座のログイン情報でMT5にログイン…」のように、対応していないプラットフォームにはログインできないので注意が必要です!
まとめ:MT4のインジケーターを活用してトレードを有利に進めよう!
MT4のインジケーターについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
MT4を利用する大きなメリットはなんといっても「拡張性の高さ」です。
他のFX業者が独自に開発しているツールのほうが、UIが洗練されて使いやすいという方も多いと思いますが、
「手になじむトレードツール」という視点ではMT4に軍配が上がります。
これはなぜかというと、カスタマイズ性が高いため、自分のトレードスタイルに適した仕様に変更することが容易だからです。
また、XMをはじめとする多くの海外FX業者が、MT4という共通の取引プラットフォームを採用していることから、利用者が多く、拡張ツールのバラエティーも豊富です。
優良なツールでMT4をカスタマイズすることで、有利にトレードを進めることができるようになります!