vix指数取引なら、CFD商品を扱っている国内の証券会社を真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
国内の証券会社より「資金効率よく」「リスクを抑えて」vix指数取引をすることが可能です。
この記事では、vix指数取引ができる海外FX業者や、おすすめの取引手法について詳しく解説していきます。
そもそもvix指数ってなに?
vix指数とは、ボラティリティ・インデックスの略で、ボラティリティとは「変動」という意味です。
米国株式指数S&P500の変動幅を指数化したものです。
S&P500とは日本で言う、日経平均株価と同じようなもののことで、
不景気や恐慌の際には変動幅が大きくなる傾向があります。
vix指数が恐怖指数と呼ばれる理由
vix指数は、別名「恐怖指数」と呼ばれる指数でもあります。
その理由はvix指数が上昇する要因にあります。
vix指数は「現在から将来のS&P500の変動が大きくなりそうだと投資家が考えると上昇し、変動が小さくなりそうだと考えると下降します。」
S&P500の変動が大きくなりそうな時というのは、現在のコロナショックのように経済が悪化している時であり、多くの投資家が恐怖を抱いている時でもあります。
つまりvix指数は、
投資家の恐怖感が大きくなればなるほど上昇するという特徴があるので、別名「恐怖指数」と呼ばれているのです。
vix指数の値動きの特徴がすごい
vix指数の値動きには、次のような特徴があります。
- 経済ショックで上昇する
- 上昇しても高止まりはしない
このことを前提として、上記のチャートを見てみてください。
上記のチャートは2009年から2020年のvix指数の変動を示したものなのですが、2008年に起こったリーマンショックの影響をうけ急上昇、そして、それに伴う株式市場の乱高下の影響を受け、2011年頃まで何度か上昇していることがわかると思います。
また2020年にはコロナショックを受け急上昇しています。
ここで注目してほしいのが、
リーマンショックで急上昇した後に株式市場は数年間ずっと低水準であったにも関わらず、vix指数は一度下落しているということです。
このことからも、「株価が低水準であっても、市場が安定してしまうとvix指数は下落する」ということがわかります。
上記のチャートは2020年~2021年1月のvix指数の日足チャートです。
新型コロナウイルスの影響により、多くの国で都市封鎖が宣言された2020年3月に急上昇していることがわかります。
しかし、その後数か月以内に大きく下落し、元の水準に戻ろうとしていることがわかります。
実際の株価や経済の状況はあまり関係なく、市場参加者の恐怖心がダイレクトに反映されていることがわかると思います。
vix指数取引に海外FX業者を利用すべき理由
上記のような特徴を持つvix指数を国内業者で取引することはもちろん可能なのですが、実は海外FX業者を利用したほうがメリットが大きいです。
ここでは、なぜ海外FX業者を利用することをおすすめするのか、その理由について解説していきます。
理由①:ゼロカットシステムがある
まず1つ目の理由として挙げられるのが、
海外FX業者には国内の証券業者にはない「ゼロカットシステム」があるということです。
国内業者では強制ロスカットが間に合わず、大きな損失を背負ってしまった際には追証という形で請求され、
借金を背負ってでも自分が支払わなければいけません。
しかし、ゼロカットシステムがある海外FX業者であれば、強制ロスカットが間に合わず大きな損失を背負ってしまったとしても追証という形で請求されることはなく、口座残高以上の負債は業者が代わりに支払ってくれます。
このゼロカットシステムがあることによって、口座に入金した金額以上の損失は請求されないため、リスクを抑えて安全に取引をすることができます。
理由②:ボーナスが豊富
2つ目として挙げられるのはボーナスが豊富だということです。
国内業者にももちろんボーナスはあるのですが、入金して10万円分以上の取引をしなければいけないなどの条件が厳しく、
初めてvix指数取引に挑戦する人には少しハードルが高いというのが事実です。
一方、海外FX業者であれば、
- 口座開設だけで入金せずに受け取れるボーナス
- 入金額に応じて受け取れるボーナス
- 取引するたびに受け取れるボーナス
など、比較的簡単に高額なボーナス還元を受けることができます。
ボーナスが豊富ということは、
資金が少ない人でも大きな取引に挑戦できるという意味です。
海外のFX業者を利用することで、小資金で大きなリターンが期待できるので、これからvix指数取引をしようと考えている人にも向いています。
理由③:ハイレバレッジ
3つ目として挙げられるのが、海外業者は国内業者と比べて高いレバレッジをかけられるという点です。
国内業者ではvix指数取引の場合多くが5倍前後のレバレッジとなっており、それ以上のレバレッジをかけることは一切できません。
しかし海外FX業者では、
vix指数取引のレバレッジは最大10倍程度が当たり前となっており、中には50倍という非常に大きなレバレッジをかけることのできる業者も存在します。
ハイレバレッジのメリットは、
「ポジションを持つために必要な証拠金が少なくて済む」という点です。
1倍と50倍のレバレッジを比較するなら、同じポジションを持つために必要な証拠金が「50分の1で済む」ということを意味しています。
必要証拠金が抑えられれば、それだけ余剰証拠金が増えるので、
「より大きな損失に、ロスカットされずに耐えられる」ということです。
ハイレバレッジというのは、一見危険なイメージがありますが、取得するポジションのサイズを間違えなければ、デメリットはありません。
vix指数取引ができる海外FX業者を紹介
vix指数取引ができる海外FX業者は以下の通りです。
当サイトでは、実際に私が出金できた実績のある業者を厳選して紹介しています。
おすすめ業者①:iForex(アイフォレックス)
iForexは1996年に設立された世界的な老舗FX業者です。
本社はギリシャにあり、英領バージン諸島の金融ライセンスを取得する信頼できるFX業者です。
「取り扱い商品数が海外FX業界では最も多い」という特徴があり、vix指数取引以外にも多くの商品を取引することができます。
vix指数取引の最大レバレッジは50倍となっており、全世界の業者で比較してもトップクラスのレバレッジの高さとなっています。
しかし、海外FX業者では主流となっているMT4は使用することができず、完全に独自の取引プラットフォームで取引をする必要があります。
おすすめ業者②:HotForex(ホットフォレックス)
HotForexは2010年に設立されたFX業者で、欧州のトレーダーから人気を集めているFX業者です。
サービスが充実していることでも有名で、多くのボーナスキャンペーンが開催されています。
為替のレバレッジは最大1000倍となっているのですが、vix指数取引においては最大レバレッジ10倍と控えめになっています。
しかし、レバレッジ以外の「スプレッド」や「スワップポイント」は他の海外FX業者と比べて圧倒的に条件が良く、
vix指数取引においても、総合的な観点では非常に優秀なFX業者だと言えます。
しかし、HotForexでのvix指数取引には取引期限(限月)があるので、
期限を過ぎてしまうとポジションが強制的に決算されてしまいます。
長期取引を行う場合は、満期を過ぎたら再度ポジションを取得し直す必要があるという点に注意が必要です。
おすすめ業者③:IFCMarkets(アイエフシーマーケッツ)
IFCMarketsは2006年に設立されたイギリスに本社を置く、他社ではなかなか見ることのできない変わったサービスを展開しているFX業者です。
その代表的なサービスとなるのが、
口座に預けている資金に年間7%の利息が付くというものです。
また、MT4を利用しているFX業者では珍しく、
「固定スプレッドが採用されている」という特徴があります。
vix指数の取引条件を比較してみた
上記で紹介した3社の取引条件を表で比較してみます。
業者 | レバレッジ | スプレッド | スワップ |
---|---|---|---|
iForex | 50倍 | 0.3 | -0.00004% |
HotForex | 10倍 | 0.12 | 0% |
IFCMarkets | 20倍 | 0.1(固定) | -0.00003 |
レバレッジを大きくかけて少ない資金で大きなリターンを得たい人には、iForexがピッタリの業者となっています。
しかし、レバレッジ以外の条件を見てみると、HotForexが比較的良い条件となっています。
業者 | 取引時間(日本時間) |
---|---|
iForex | 月曜AM7:01~土曜AM4:59 |
HotForex | 月曜AM8:00~土曜AM6:59 |
IFCMarkets | 月曜AM10:00~土曜AM6:00 |
取引時間は上記のようになっており、土曜日の日中と日曜日、そして平日の早朝以外は基本的にどのFX業者も取引をすることができます。
vix指数取引が稼ぎやすいワケ
vix指数は近年人気が上昇してきており、稼ぎやすい金融商品と言われています。
このvix指数が稼ぎやすいと呼ばれる理由は、
「変動がわかりやすい」ということにあります。
先ほども述べたようにvix指数は恐怖指数と呼ばれる指数で、
市場が暴落し先行き不安となった際に上昇します。
つまり、市場が暴落してしまったあとにvix指数の上昇が起こるので、急に上昇してしまい対応できないと言うことがあまりありません。
「市場が暴落したから、vix指数が上昇しそう」というように、比較的予想が簡単な商品でもあります。
また、上昇した際に高止まりすることなく、元の水準に戻るまでの期間が早いこともvix指数が稼ぎやすい理由の1つです。
これまでのチャートを見てみても同じ形の波が連続していたように、なにかイベントがあった際に上昇しその後元の水準まで低下するというのが一つの型となっています。
通常の株式取引のように、思いもよらない急変動によって大きな損失を出してしまうリスクが少ないことも、vix指数が稼げると言われる理由の1つになります。
vix指数のおすすめトレード手法
実際にvix指数を取引するにあたって有効なトレード手法をいくつか紹介します。
手法①:上昇した時にvix指数先物を空売りして戻ったら買い戻す
vix指数は先物を取引することができる商品であり、そのメリットを活かしたトレード手法です。
やり方は簡単で、
「vix指数が急上昇した時に空売りし、元の水準に戻ってきたら買い戻す」という手順です。
vix指数の特徴として上昇した後には短期的に必ず元の水準に戻るため、
空売りをしても損をするリスクは低いです。
ただし、vix指数先物の取引単位は1,000単位ほどとなっていることが多く、空売りする際に少し多めの資金が必要となってしまうことがデメリットになります。
この点をクリアすることができれば、非常に有効なトレード手法と言えます。
手法②:vix指数連動型ETF・ETNを保有し続ける
最初に紹介した手法①はvix指数が急上昇した場合に有効なトレード手法なのですが、
vix指数は1年のほとんどが安定した変動をしており、急上昇するのは年に数回ほどです。
そこで、vix指数が安定している時に有効なトレード手法となるのが、
「vix指数連動型ETF・ETNを保有し続ける」という方法です。
この手法が有効な理由は、vix指数に連動するETFやETNはvix指数が低い水準で安定している時にはゆっくりと下がり続けるように設計されているからです。
つまり、下がり続けるということは空売りして保有し続けることによって利益を増やしていきやすいということです。
しかし、経済ショックによりvix指数が急上昇してしまった際には、
ETNやETFも連動して急上昇してしまうため、大きな損失を出してしまう可能性があります。
手法①や②だけをするのではなく、これら2つを上手く組み合わせることによって限りなくリスクの低い運用ができるようになります。
vix指数取引をするときの注意点
稼ぎやすく人気のあるvix指数ですが、注意しなければならない点も存在します。
注意点①:vix指数は株式市場の先行指数ではない
vix指数は、その日以降の株式市場への投資家の心情を反映させたものであるため、
決して株式市場の変動を予想しているものではありません。
具体的には、vix指数が急上昇した後に株式市場が暴落するのではなく、
株式市場が暴落した結果、投資家の恐怖心が高まることによってvix指数が急上昇します。
このようなvix指数の本質を理解することなく、株式市場の先行指数として考えてしまう人が多いので、この点には注意が必要です。
注意点②:先物ETFは長期保有すると価格が下がる
先ほどETFやETNをvix指数が安定している時に保有することが良いトレード手法だと解説しましたが、
先物ETFを長期保有すると損をしてしまう可能性があります。
これにはコンタンゴと呼ばれる現象が影響しています。
コンタンゴとは、期日が遠い先物価格の方が、期日が近い先物価格よりも高いという状態のことを言います。
つまりvix指数のような先物ETFを、ロールオーバー(限月が来たらポジションを取得し直すこと)を繰り返しながら長期間保有してしまうと、
同じ商品を「安く売り」「高く買い戻す」ということを繰り返すことになってしまいます。
ETFを購入する際には、満期ギリギリまで長期間ポジションを保有するのではなく、期限による価格差が開かない短期間または中期間の取引を繰り返すようにしましょう。
vix指数と他の銘柄の相関関係
vix指数は株式の変動の幅を表した指数であり、資産としてそのものの価値があるわけではありません。
そのため、vix指数を取引する際には、
vix指数に連動する銘柄をウォッチすることが必要不可欠です。
ここでは、vix指数と連動した他の銘柄と、相関関係について解説します。
①:ETF・ETN
ETF・ETNは、vix指数が安定している時に有効なvix指数連動金融商品です。
ETNは信用性の高い金融機関が指数に連動するように発行しているのに対して、ETFは投資委託会社が投資信託を組成し、できるだけ指数に連動するようにしているといった違いがあります。
このETF・ETNにはvix指数と同じような相関関係があり、vix指数が急上昇した際には上昇し、安定している際には少しずつ下降していくという特徴があります。
②:S&P500
S&P500はvix指数を算出する際に元となっているアメリカの主要企業500社で構成される株式指数です。
右がvix指数、左がS&P500なのですが株式指数が暴落した際にvix指数が上昇しているということが実際にわかって頂けると思います。
まとめ
vix指数は稼げるチャンスは少ないものの、タイミングをしっかり狙うことができれば勝率が非常に高い商品です。
通常の株式とは違うことが多く、少し手を出しにくいと思われることの多いvix指数ですが、
正しく性質を理解しトレードに臨めば、比較的簡単に稼ぐことができます。
そして、より低リスクにトレードを行うためにも、海外のゼロカットありの業者を利用するのがおすすめです!