XMでは、メキシコペソのような新興国通貨を取引できます。
新興国通貨は金利が高く設定されているので、スワップ投資向きとも言われています。
この記事では、メキシコペソの基礎知識や今後の価格の動向、XMでのおすすめ投資法を紹介していきます。
メキシコペソってどんな通貨?
メキシコペソとはメキシコというアメリカの下にある国の通貨です。
メキシコは新興国という先進国と比べるとまだ経済レベルは低いものの、近年急速に成長している国のことです。
メキシコの経済成長に連動して価格があがることが期待できる通貨となっています。
しかし、経済規模がまだ先進国ほど大きくはないため、
世界的な経済悪化の影響を受けやすく、他の通貨と比較すると値崩れを起こしやすいというデメリットもあります。
とくにメキシコはアメリカと国境を接しており、輸出の8割はアメリカ向けのものとなっているためアメリカ経済の影響を強く受けます。
近年アメリカ経済は安定して成長しており、それに伴いメキシコペソも新興国通貨のなかでは格付けが高く、通貨の信頼性は高まりつつあります。
今後のメキシコペソの動向
メキシコペソはアメリカ経済の影響を受けやすく、
「アジア通貨危機」や「リーマンショック」の際には大きく暴落してきました。
特に2016年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが当選した際には、メキシコペソが大暴落しました。
トランプ大統領はアメリカンファーストを掲げており、メキシコとの国境に不法移民対策の壁を建設すると発言するなど強硬姿勢を主張していたためです。
2020年に入り対米ドルトレードで大きく伸びていますが、2020年にはアメリカ大統領選挙があります。
この選挙でトランプ大統領が再選するかどうかや、誰が大統領になるかで価格が大きく変動することは間違いないでしょう。
また、今後メキシコペソの取引を検討する場合は、メキシコ国内のコロナ情勢十分検討する必要があります。
トルコリラとどっちがおすすめ?比較してみた
同じ新興国通貨で有名なものにトルコリラがあります。
新興国通貨は高金利でスワップ運用に適しています。
ではメキシコペソとトルコリラどちらが良いのかさまざまな面から比較していきたいと思います。
①:リスク
リスク面においては、
トルコリラよりもメキシコペソの方が圧倒的に低いです。
その理由として失業率、インフレ率どちらもトルコリラよりも低くなっており、経済的に安定しているということができるからです。
また格付け機関による格付けランクもメキシコペソの方が良い評価をされています。
S&Pグローバルレーティング | ||||
---|---|---|---|---|
国 | 失業率 | インフレ率 | 格付け | 展望 |
メキシコ | 3.40% | 4.51% | A- | 安定的 |
トルコ | 10.60% | 12.15% | BB | 悲観的 |
(引用:「ソブリン格付けリスト – Standard & Poor’s」より)
②:スワップポイント
トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨は金利が高く、金利が低い先進国通貨との間の金利差が大きいため、
スワップポイントで大きな利益を狙うことができます。
XMではユーロとトルコリラ、米ドルとトルコリラ、メキシコペソの通貨ペアがあります。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
EUR/TRY(ユーロ/トルコリラ) | 約 -6871ポイント | 約 3617ポイント |
USD/TRY(米ドル/トルコリラ) | 約 -5379ポイント | 約 2449ポイント |
USD/MXN(米ドル/メキシコペソ) | 約 -2612ポイント | 約 1007ポイント |
上の表は各通貨ペアを1日1ロット(10万通貨)所有した場合のスワップポイントです。
③:比較まとめ
トルコリラとメキシコペソについて比較しましたが、総合的に見てみるとトルコリラはトルコ経済の近年の悪化もあり、リスクの高い通貨になります。
スワップポイントの面ではトルコリラの方が良いように思えるのですが、
取引リスクや長期的な動向も考慮すると「どっちもどっち」と言えます。
メキシコペソを取引するメリット
ではメキシコペソを取引するメリットについて整理していきましょう。
メリット①:金利が高く利回りが良い
新興国通貨を取引するうえでのメリットは、金利の高さです。
メキシコペソの金利は現在5.5%と日本の0.1%と比べると、いかに高いのかがわかると思います。
XMでのメキシコペソとの通貨ペアである米ドルの金利は現在0~0.25%とほぼゼロ金利となっており、その金利差を利用したスワップ運用をすることができます。
XMでは1万ペソを所有すると、1日あたり約100円のスワップポイントを受け取ることができ、1年で約36,500円の利益を受け取ることができます。
メリット②:必要証拠金が他の通貨ペアより少ない
メキシコペソは他の通貨よりも少ない資金で多くのロット数を持つことができます。
もしレバレッジをかけることなく1万通貨を購入するとします。
- 米ドル1万通貨=100万円(1ドル=100円)
- トルコリラ1万通貨=15万円(1リラ=15円)
- メキシコペソ1万通貨=4万円(1ペソ=4円)
そのため初心者でも比較的始めやすい通貨ペアになります。
メリット③:他の新興国通貨よりも安定感がある
先ほど紹介したトルコのように金利が高い国は、経済が先進国ほど発展しておらず不安定な傾向にあります。
しかし、メキシコはアメリカやカナダなどの先進国と強いつながりがあるほか、メキシコ湾岸からの石油の産出によるオイルマネーがあり、経済的に非常に安定しています。
これからの経済成長にも期待を持つことができ、実質GDP成長率も毎年2%台と確実に経済成長を進めています。
また人口が増加傾向ということも伴い、
ゴールドマンサックスは2050年には世界第5位の経済大国となるだろうと予想しているほどです。
メキシコペソを取引する時の注意点
次に、メキシコペソの取引を行うときの注意点を見ていきましょう。
注意点①:アメリカの影響を受けやすい
アメリカの影響を受けやすいということは、メリットでもありデメリットでもあります。
いい影響を受けるときは良いのですが、もちろん悪い影響を受けることもあります。
特にトランプ政権に入ってからは、大統領の発言1つ1つが大きく為替に影響を与えるケースが増えました。
また今回のコロナショックでアメリカ経済は大きな打撃を受けており、これからもその影響は拡大していくことが予想されます。
2020年には大統領選挙も控えているほか、現在世界的な原油価格の下落が続いており、メキシコペソの価格変動は大きく激しくなっていくことが予想されます。
為替差益、スワップ益のどちらを狙う場合においても、必ず為替が急変動するリスクを織り込んで投資計画を立てるようにしましょう。
注意点②:スワップの利益を為替変動による損益が上回る
FXのスワップ運用において最も気を付けなければいけないのが、
スワップの利益を為替変動による損失が上回ってしまうということです。
スワップポイントはメキシコペソを持っている限りは必ず入ってきます。しかしFXには当然「為替差益・為替差損」があります。
自分がメキシコペソを買ったときの価格から暴落してしまい、その損失がスワップポイントの利益を大きく上回ってしまうことも十分考えられます。
特に、レバレッジをかけた取引は強制ロスカットされるリスクも高まるので、どの程度の逆行まで耐えられるかを計算してからポジションを持つようにしましょう。
「ドルコスト平均法」により毎月の為替変動を均(なら)しながら保有量を増やしていくのが有効です。
また、為替の急変動が予想される場合は、あらかじめポジションを両建てにするなどしてリスクヘッジすることで、強制ロスカットを回避することもできます。
注意点③:取引時間
取引時間にも注意を払う必要があります。
XMでは夏時間(6:05~5:50)冬時間(7:05~6:50)の間、取引自体は行うことができます。
しかし、メキシコペソなどの新興国通貨はメジャーな通貨ほど取引が活発ではありません。
流動性が低い通貨ペアはスプレッドも広がりやすいため、ポジション取得のタイミングが悪いと大きなマイナスからスタートとなります。
メキシコペソの場合、夕方4時~深夜2時までの取引がおすすめです。
この時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場が開いている時間のため、売買が最も活発に行われます。
逆に早朝はスプレッドが大きく広がるので、そもそもこの時間帯に取引をしなくても済むような計画を立てるのが賢明です。
メキシコペソのおすすめ運用方法
では実際にメキシコペソを運用するためにその運用方法について確認していきましょう。
運用方法としては、高金利であることを活かしたスワップ運用や、産油国であるメキシコの特徴を活かした手法があります。
スワップ運用
スワップ運用は、高金利である通貨を取引する際に有効な運用方法です。
XMではメキシコペソは米ドルのみの取引となっているため、米ドルメキシコペソの金利差がスワップポイントとして受け取れます。
仮に1ロット(10万通貨)保有すると先ほど紹介したスワップの表から、1日約1,000円の利益をメキシコペソを保有しているだけで得ることができます。
このスワップは毎日変動しますが、最近は平均して一日1,000円前後で推移しています。
1日1,000円の利益なので1年間保有すると、スワップ分の収益だけ考えると約36万5000円もの利益になります。
スワップだけで生活している人もいる「スワップ長者」も世界には存在するので、大きな夢がありますね。
原油価格との連動性を狙う
メキシコは中東などにも匹敵するほどの産油国となっています。
そのため、
原油の価格が上がればメキシコペソの価格もあがり、原油価格が下がればメキシコペソの価格も下がるという連動性があります。
原油の価格には「WTI原油」「ドバイ原油」「ブレンド原油」の3種類があります。
このうち「WTI原油」は主にアメリカ付近でとれる原油の値段を表しているため、もっともメキシコペソとの連動性が高い原油価格です。
この原油価格との連動性を利用し、効率的になおかつリスクを低く取引をすることができます。
為替差益を狙っていく場合に、通貨ペアの関係や経済状況などを見て予想することはもちろん大事なのですが、
メキシコペソの取引においては「WTI原油」の価格もチェックするようにしましょう。
原油の価格が上がっていると間違いなく通貨の価格もあがるため、そのことを頭に入れていると賢く取引をすることができます。
ドルコスト平均法を用いる
ドルコスト平均法とは積み立て投資法の一つで、
毎月少しずつポジションを取得していく投資方法です。
スワップ運用をしようとすると、大きなロット数を保有している方が多くの利益を得ることができます。
しかし、一気に多くのメキシコペソを購入してしまうと、その後の価格変動で結果的に損してしまうリスクがあります。
そこで、毎月少しずつ所有するメキシコペソを増やしていく「ドルコスト平均法」が有効になります。
毎月少しずつ購入していくため、
長期的に少しずつポジションを取得していくことで、「為替変動による損益を平均的にする投資法」と言い換えることもできます。
一般的に長期の投資というのは、国家の将来性や地政学的なリスクも頭においておかなければなりません。
しかし、メキシコは今後も安定した成長が期待されるため、このドルコスト平均法を利用しやすい通貨ということができます。
結論:ユウおすすめの「メキシコペソ投資法」
- 低レバレッジで長期的にポジションを持ち、スワップ収入を狙う
- ドルコスト平均法で為替変動による損益を平均化しながらポジションを増やす
積み立て投資のような意識で行うのがおすすめです。
投入する資金としては、年に数十万円、可能であれば数百万単位で資金を投入していくと効果的です。
そして、ポジションを取得するときは「一週間おき」「一か月おき」でもよいので、必ず何回かに分けてポジションを持つようにしましょう。
XMでメキシコペソの取引をすべき理由
もちろん、メキシコペソは多くのFX業者で取り扱いがあるので、どこでも取引が可能です。
しかし、XMを利用することで「低リスクで資金効率の高いスワップ運用」が可能になります。
XMはボーナスが充実している
XMは国内FX業者と異なり、ボーナスという制度があります。
口座開設や、入金額に応じて受け取れるボーナスは有効証拠金として利用できるので、小資金でもより多くのポジションを持つことができます。
他の海外FX業者と比較しても、比較的ボーナスが充実しているうえに、業者の信頼性も高いので、まさにXMはメキシコペソの長期取引に適した環境と言えます。
XMにはゼロカットシステムが導入されている
新興国通貨は、メジャー通貨と比較すると値動きが激しく、難易度が高めと言われています。
もし、大きな暴落が起こり、口座残高がマイナスになってしまっても、
ゼロカットシステムが導入されているXMであれば「追証」の危険性はありません。
国内FX業者の場合、法律で追証が義務付けられているので、「メキシコペソの大暴落で多額の借金を負ってしまう」というリスクは捨てきれません。
もともと流動性の低い通貨なので、強制ロスカットもメジャー通貨よりユーザーに不利な形で行われる可能性も高いです。
長期的にポジションを持つ場合「ゼロカットシステム」があれば安心と言えるのは間違いないでしょう。
まとめ
XMでのメキシコペソ取引には、高金利によるスワップ運用や石油価格との連動性があることなどの多くのメリット、魅力的な点があります。
これらのメリットを最大限活かしていくことができれば、メキシコペソはとてもメリットの多い良い通貨と言うことができるでしょう。
しかしメリットがあれば当然デメリットもあります。
特にスワップ運用においては、為替変動による損失リスクを前提で投資計画を立てないと、
「強制ロスカットで一発終了」という悲しい結果になりかねません。
XMにはゼロカットシステムがありますが、長期的な取引ほど「想定外」が起こらないように注意が必要です。