XMでこれから口座開設をしようとしている人や、実際に出金拒否をされて困っている方向けの記事です。
「もしかして騙された?」
「やっぱり海外の業者はやめておけばよかった…」
と思う前にこの記事を読んでください。
考えられる原因と対処法をわかりやすく解説していきます。
実際、XMで出金拒否って起こる?
結論から言うと、
XMで出金拒否は起こります。
海外FX業者の利用する上で、出金拒否が起こるパターンは3種類考えられます。
- 詐欺業者の利用
詐欺業者を利用してしまった場合は、ユーザー側に何も非がなくても出金を拒否されるケースがあります。XMは詐欺業者ではないので、業者都合の理不尽な出金拒否はありません。 - 利用規約違反のペナルティ
トレーダーがFX業者の利用規約に違反した場合、そのペナルティとして出金拒否になってしまうことがあります。XMでも例外なく、違反行為があった場合は口座凍結や出金拒否の対象になります。 - 出金方法や出金のルールを十分理解していない
正しい出金方法や、出金をするためのルールをトレーダーが理解していない場合は、実際に出金拒否されたわけではなくても、「出金拒否された!」と勘違いしてしまうことがあります。
もしXMで出金拒否が起こった場合は利用者側に問題があると考えるべきです。
XMの信用性について、そもそもどんな会社?
XMとはそもそもどのような業者なのでしょうか。
その信用性を検証していきたいと思います。
XMグループは2009年に運用を開始し10年以上の実績があります。
キプロスに本社を置き、世界196ヶ国にサービスを提供する大手FX業者です。
陸上選手で世界最速の男、ウサイン・ボルトが公式スポンサーを務めていることでも有名です。
これだけでも十分信用性が高い業者であると言えそうですが、実際にFX業者の信用性を見る上で一番大切なポイントは2点あります。
- 金融ライセンスを所有しているか
- どのように顧客の資金の安全性を確保しているか
金融ライセンス面での信用性は非常に高いと言えるでしょう。
資金管理についても顧客資金と企業資金を分けて管理する分別管理をしており、英国バークレイズ銀行という大手銀行で管理されております。
また、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の保険に加入しており、
万が一XMが倒産してしまったとしても100万ドルまでは保険で担保されます。
日本国内の業者のような信託保全はしていませんが、保険により、それ同様の保証がなされるため信用性は高いと言えます。
そもそもXMが悪質な出金拒否をするメリットはない
XMはNDD方式と言って、インターバンク市場とトレーダーの橋渡し役に徹する方式を採用したFX業者です。
収入はユーザーが取引をした際のスプレッド(取引手数料)になるので、ユーザーが増えれば増えるほど業者が潤います。
昨今ではSNSなどで口コミがすぐに広がってしまう世の中なので、悪質な行為はユーザー離れを招き、むしろ業者側のリスクになります。
これはなぜかというと、国内業者の場合と異なり、海外のFX業者から詐欺被害に遭ってもお金を取り戻すことは極めて困難です。
海外に拠点を置く業者は、日本の法律で対処できないという点にも注意です。
利用規約違反の取引に注意!
利用規約に違反するトレードをした場合は、
正しく出金申請を行っても出金が拒否される可能性があります。
他の業者ではOKでも、XMでは利用規約違反になってしまう取引手法も存在するので注意が必要です。
という場合も十分考えられるので、
「XMでしてはいけないこと」を予め知っておくことが何よりの出金拒否対策になります。
XMで利用規約違反に該当する代表的な例を取り上げてみます。
- XMの複数口座または他業者の口座間での両建て行為
XMでは一つの口座内で両建てをすることは許可されています。しかしXMの別口座や、他業者の口座との間で両建てをする行為は禁止されています。これは、ゼロカットの悪用を防ぐためです。 - アービトラージ行為
XMではアービトラージ(サヤどり)行為が全面的に禁止されています。業者のチャート表示速度の遅延を利用した「レイテンシーアービトラージ」、スワップポイントの取得を目的とした「スワップアービトラージ」、値動きの相関性が高い通貨間で両建てをする「ペアトレード」などが該当します。 - サーバー異常やレートエラーを狙って取引を行う行為
システム上の不具合や障害を利用して不正に利益を得る行為は禁止されています。 - ボーナスポイントの悪用
XMでは、ボーナスポイントを取得するためだけにリスクの低い取引を繰り返す行為は禁止されています。 - 窓埋めトレード
他のFX業者では許可されている場合も多いですが、XMでは週明けの価格ギャップを狙ったトレードが禁止されています。 - ゼロカットを前提としたハイレバトレード
ゼロカットはあくまでも「もしもの時にトレーダーを守るサービス」になります。小資金だけ投入して、ゼロカットすることを前提としたハイレバトレードを行うことは利用規約違反になります。
二度とXMが使えなくなる「口座凍結」という厳しいペナルティが課せられる可能性もあります。
初めての方はもちろん、すでに取引をしていて、まだしっかり利用規約に目を通していないという方は、改めて目を通すようにしましょう。
これって出金拒否?と疑問に思ったら
出金方法が間違っていたり、そもそも出金のルールをよく理解していない可能性があります。
XMから正しく出金されない場合は、次の原因が考えられます。
原因①:XM口座から出金できない銀行を指定している。
出金をする際に国内銀行を指定するわけですが、以下の銀行のようにそもそも海外からの送金を受け付けていない銀行も存在します。
- ゆうちょ銀行
- じぶん銀行
- ジャパンネット銀行
- 新生銀行
- みずほ銀行(※ネット支店以外は出金可)
また、上記以外であってもSWIFTコードをもっていない銀行でも出金はできないので注意しましょう。
なお、海外からの送金に対応しているかどうかはその銀行の方針によりますので、不安な場合は銀行に直接問い合わせるのが確実です。
原因②:クレジットカードで入金した後、それ以上の出金をしようとした。
これはクレジットカードで出金をしようとした場合に起こります。
XM口座に入金するときはクレジットカードで入金ができて非常に便利なのですが、
クレジットカードへは入金額以上の出金ができません。
例にして説明します。
クレジットカードで1万円入金した場合
その後、1万円の利益が出ました。口座残高は2万円あります。
その際に2万円をクレジットカードで出金しようとしてもできないということです。
仮に口座に2万円があったとしても、クレジットカードで出金できるのは1万円までです。
この場合に2万円を引き出すには、クレジットカードで1万円出金して、後の1万円は国際送金に対応した銀行口座に対して送金するしかありません。
これは『ビットウォレット』や『スティック・ペイ』で入金した場合も同様です。
では、複数の入金手段を利用した場合はどうでしょうか。
複数の入金方法を併用した場合
今回はクレジットから1万円、ビットウォレットから1万円、スティック・ペイから1万円入金して1万円利益が出た場合を考えます。
こちらについては出金する際に優先順位があり、その通りに出金する必要があります。優先順位は次の通りです。
① クレジットカード
② ビットウォレット、スティック・ペイ
③ 電信送信よって、上記の例の場合ですと、クレジットカードで1万円出金した後、ビットウォレットとスティック・ペイに双方1万円ずつ出金し、最後に国内銀行口座に利益分1万円を出金する流れになります。
お分かり頂けたでしょうか。
FX口座を開く際に口座への入金をクレジットカードやビットウォレット、スティック・ペイなどの電子マネーで行う方は多くなってきていると思います。
実際に送金障害を起こす前に、出金ルールを確認してから手続きをするようにしてください。
原因③:出金後の証拠金維持率が規定を下回っている
証拠金維持率が150%を下回る金額については出金することができません。
証拠金維持率とはポジション必要証拠金に対して占める純資産額の割合のことです。
例えば長期でポジションを保有している場合など、出金するときにポジションを閉じることができない場合もあります。
こういったときは出金できない額がいくらなのか、しっかりと把握しておきましょう。
この額について分かりにくいという方は以下に具体例を挙げますので確認しておきましょう。
『証拠金が10万円で、口座残高が100万円』の場合
まず、出金できない額から計算しましょう。
出金できない額=10万円(証拠金)×150%=15万円となります。
出金できる額については、口座残高の100万円から出金できない額15万円を引いた85万円ということになります。
まとめると例の場合、口座残高が100万円あるからと言って85万円より上の額を出金しようとすると、証拠金維持率が150%を下回ってしまうため、出金拒否となってしまいます。
証拠金維持率の計算は面倒ですが、FX取引をしていると必ず必要になってくる知識ですので、トラブルを防ぐためにも絶対に覚えておきましょう。
原因④:自分の名義ではない銀行口座に出金しようとした
出金先に登録している銀行口座が自分名義ではない場合は、当然ですが、出金はできません。
よくある意外なミスとして、自分の名前を登録する際にアルファベット表記が間違えているパターンがあります。
こちらに関しても、送金する業者側からするとその人とは違う他人の口座と変わりませんので出金が出来ません。
自分の名前をアルファベット表記で記入することは日常であまりないことですので意外と間違えやすいものです。
1文字のミスでも出金拒否となりますので、
「XMに登録した名前」と「銀行口座の名前」が一致しているかよく確認しましょう。
もし後々、確認したら間違っていた場合にはXMサポートデスクに問い合わせの上、登録名を変更してもらいましょう。
原因⑤:XMに登録した住所と銀行登録の住所が違う
XMに登録した住所と銀行口座で登録した住所が合致しない場合は出金することができません。
特に銀行口座の登録住所については、引越しをして住所が変わってしまっても特に問題がないので、銀行口座を作った時の住所のままにしている人も多いと思います。
この場合はまず、銀行に行って登録している住所の変更をしてもらいましょう。
住所変更後、再度XMに出金を申請すれば問題なく出金が可能になります。
原因⑥:出金処理される日数の認識を誤っている
出金拒否を実際にされているわけではなく、利用者が「出金拒否をされた!」と勘違いしてしまっているパターンです。
XMの口座から出金申請をするとXMの口座からはすぐに出金金額が引かれますが、
その時点では出金処理はまだ完了していません。
出金申請をしてから、最大1営業日以内にXMから出金処理完了メールが届きます。
ここで初めてXM側からの出金処理が完了したことになります。
さらにここから、こちらの登録口座に送金するわけですが、各出金ルートにより着金までの日数が異なります。
- 電子送金の場合
2~5営業日(※銀行により異なります) - クレジットカードの場合
最大2カ月(※カード会社によります) - ビットウォレットとスティック・ペイの場合
24時間以内
見てお分かり頂けるようにルートによっても違いますし、確実な日数を把握することがなかなか難しいです。
そこで自分が出金に使うルートに照らして、
「着金までに最短で何日か、最長で何日か」を確認するようにしましょう。
営業日の設定も各金融機関で異なりますので、特に祝日や大型連休に注意するようにしましょう。
さらに、XM側は海外の業者ですので、休業日が日本とは異なる場合もあります。
XMの休業日は公式サイトの企業ニュースやメールで知らされるので、そちらも確認してみましょう。
電信送金での出金において、目安の営業日を過ぎても着金確認が取れない場合
ここでの原因は、二つ考えられます。
『日本の銀行で入金処理が止まってしまっている』場合と『XM側の銀行で送金処理が止まってしまっている』場合です。
日本の銀行で処理が止まっている場合
日本の一部の銀行では、海外からの送金時、入金処理をする前に本人に電話で着金の確認を取る場合があります。
電話が取れずに確認が取れない場合には入金処理はされない状態になってしまうということです。
ですので、XM側から出金されて目安の営業日が過ぎても着金確認が取れないときは登録している銀行へ問い合わせをしてみましょう。
XM側の銀行で送金処理が止まっている場合
こちらのパターンは頻度としては少ないですが、XM側で送金に使っている銀行で処理が止まっている場合があります。
この場合、海外の銀行になり、言葉の壁がありますので、XMの日本語サポートに問い合わせて、XMから銀行へ問い合わせてもらいましょう。
特に問題もないのに止まっていた場合には、XMの担当部署から銀行側に催促の連絡をしてくれますので送金処理が再開されます。
筆者の方で調査した結果、XMから出金できなかったという話は聞いたことがないですが、
一応、どこにも着金確認が取れずにお金の所在が分からなくなってしまった時の最終手段を説明します。
お金の所在が分からないというのは、概ね『XM側の銀行は送金したと言っているが、日本の銀行側は着金確認ができてない』という場合です。
そういった場合にはXMサポートに電話してXM側の銀行に『MT103』を発行させるよう申請しましょう。
『MT103』があれば、日本の銀行側で資金がどこにあるのかを確認することができます。
実際にこの『MT103』を発行するまでに至った話は聞いたことがありませんが、知っておくのと知らないのでは、取引する中での安心感が違うと思います。
最終手段として頭に入れておいてください。
「XMは出金拒否する」という2chの噂は本当?
2ch(5ch)やTwitterでリサーチをすると、
「XMは出金拒否する業者」というような口コミをたまに見かけます。
しかし、
「XMの都合で理不尽な出金拒否をされた」
という事例はないので、特に心配する必要はありません。
上でも書いた通り、
「XMの利用規約に違反している」
「出金の手続きを間違っている」
これらの場合は、出金が拒否されたり、いくら待っても出金がされないということはあり得ます。
海外FX業者の中には詐欺業者も一定数存在するため、
「海外FX=危険」
という先入観があるのも事実です。
このような先入観があると、
「出金されない」という事態に陥った時に、XMの信頼性を疑ってしまうのもわかる気はしますね。
まとめ:XMで出金拒否にならないために気を付けることとは
ここまで出金拒否が起こる原因について書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
まとめると、出金拒否にならないために、ユーザーが気を付けるべき点は2点です。
- 利用規約違反の取引をしない
- 出金方法、出金ルールを理解する
「実際に業者から出金拒否をされてしまう」
「ユーザーが出金拒否をされたと勘違いしてしまう」
こうした理由は一つではありません。
XMだけでなく、他の業者を利用する場合にも言えることですが、
しっかり下調べをしてからFX業者を利用することが大切です。
XMでの口座開設方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
XMの口座開設ページへ