という疑問をお持ちの方向けの記事です。
結論から言ってしまうと、
この記事では、
「XMで法人口座を作る裏技はあるのか」
「そもそも海外FXを利用する上で法人口座を使うべきメリットはあるのか」
「個人口座と法人口座は何が違うのかについて詳しく解説していきます。」
XMは法人口座が開設できない
残念ながら、現在XMでは法人口座の開設はできません。
XMでは過去に法人口座の開設も可能でした。
海外法人であれば法人口座の開設を受け付けていた時期もあったようですが、現在は海外法人であっても、XMは法人口座の開設は受け付けていません。
XMの法人口座は個人口座と何が違うの?
現在XMでは法人口座の開設はできませんが、過去に受け付けられていた法人口座と、個人口座は何が違うのでしょうか?
ここではXM並びに海外FXブローカーの、法人口座と個人口座の違いを見ていきます。
法人口座と個人口座の違い①法人口座は、個人のお金ではないので個人の自由にできない
法人口座は「法人」つまり株式会社や合同会社等の名義で開設できます。
個人の場合は、個人名で口座を開設しますよね!
そして、FX法人口座から入出金を行う場合の銀行口座は、法人名義の口座である必要があります。
個人が自由にできるお金にするためには、役員報酬や給与支払いなどの形をとるため、その際、所得税(累進課税)や住民税、源泉徴収が発生し、税率は特にお得にはなりません。
ただ、資金をそのまま会社に残しておくなら、繰越控除や損失の通算ができるので、税金はお得になります。
個人が使えるお金を多くしたいなら、個人口座が良さそうですね。
法人口座と個人口座の違い②法人口座は口座開設時の書類や手続きが複雑
法人口座は、口座開設に必要な提出書類が多く、個人口座より開設まで期間が長くかかります。
必要な書類は各ブローカーによって異なりますが、審査も厳しくなる傾向がありますから、時間に余裕を見て申し込むことをおすすめします。
法人口座と個人口座の違い③税金のかかり方
海外FXにおいて、個人口座と法人口座では、税率が違います。
- 国内FX個人口座 一律20.315%
所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315% - 海外FX個人口座 所得税(5~45%)+住民税(10%)
国内FX・海外FX法人口座 法人税(15~23.2%)+法人事業税+法人住民税など
対して、海外FXの個人口座にかかるのは所得税です。
収益に応じて5~45%。プラス住民税が課税所得の10%程度になります。
所得税に関しては累進課税なので、所得金額に応じて税率が変化します。
所得税について、国税庁の速算表を見てみます。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1536,000円 |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
所得税の税率は、分離課税に対するものなどを除くと、5%から45%の7段階に区分されています。
課税される所得金額(千円未満の端数金額を切り捨てた後の金額です。)に対する所得税の金額は、次の速算表を使用すると簡単に求められます。
(平成27年分以降)
(注) 例えば「課税される所得金額」が700万円の場合には、求める税額は次のようになります。
700万円×0.23-63万6千円=97万4千円
※平成25年から令和19年までの各年分の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則としてその年分の基準所得税額の2.1%)を併せて申告・納付することとなります。
以上、国税局ホームページより引用しています。
(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm)
所得が少ないうちは、所得税は5%からなので、個人口座を利用する方が税金は安くなります。
しかし、サラリーマンで元々所得がある、など、ある一定以上の利益を出している方は、累進課税なので国内FXに比べて税が高くなってしまいます。
例えば、年収400万円のサラリーマンの方が、海外FXで100万円の利益を出した場合、
税率は所得税20%+住民税が10%
この合わせて30%の税は、海外FXの利益だけでなく年収400万の給与を含めたすべての所得にかかってしまいます。
安定的に高い利益を出せる方には、法人税の方が節税になるので、法人口座が良いでしょう。
XMの法人口座も、収益が大きな法人にとって、主に節税対策などのメリットがあり選ばれていました。
そもそも海外FXにおいて、法人口座を作るメリットって?
次に、海外FXで法人口座を作るメリットについて、なるべく優しく解説します!
節税のために、ご自分に合う選択を見つけましょう。
海外FXでは、法人口座も個人口座も、取引条件はほぼ同じ
XMを含む海外FXブローカーでは、個人口座と法人口座でレバレッジ等の取引条件はほぼ変わりません。
例えば、XMなら1~1000倍までの高レバレッジを選べることも魅力の一つですが、それは個人口座でも法人口座でも変わりません。
海外FXの法人口座は、税金の対策としてのメリットが大きい
海外FXで法人口座が選ばれる理由として、以下の税金の対策があげられます。
1:損益の通算・損失の繰越控除ができる
法人口座なら、複数の事業間で生じた損益を通算できます。
また、繰越控除という制度で、当年度に出してしまった損失を翌年度以降の利益から相殺できる制度があり、翌年度以降の節税につながります。
個人口座の場合は他の雑所得のみと損失繰越、損失の通算ができます。
一方、法人の場合は他事業との損失の通算ができます。
FXで損失を出してしまった場合、他事業の利益から相殺できるのは助かりますね。
2:所得の大きさにより、所得税より法人税の方が税率が低い。
前述した通り、
個人口座は、所得税(5~45%)+住民税(10%)
法人口座は、法人税(15~23.2%)+法人事業税+法人住民税など
XMでの利益が大きい場合、法人口座の税率は、個人口座に比べて節税対策になります。
FXの法人化を考えるタイミング
法人口座は収益の大きな法人にとって節税になるメリットが大きいので選ばれています。
今、個人でFXをしている方は、法人化するタイミングが気になりますね。
法人設立となると、手続きも複雑で、税理士をつける費用も必須になり、出費が増えます。
「毎年安定的に1000万円の利益を出せるようになってから」の法人化が節税になると言われています。
XMで法人口座を作る裏技はあるの?その時のリスクは?
XMは法人口座を持つことができません。
では、XMの個人口座を、法人口座として運用できるのでしょうか?
結論からいうと、管轄の税務署や税理士との相談次第。認められるかどうかは非常に曖昧です。
ご興味がある方は、管轄の税務所に「個人口座ではあるけれど、代表の名義などで法人口座の扱いで運用している」旨を相談・申告してみましょう。
法人口座として認められた場合は、後々揉めないためにも、必ず税務署とのやりとりをエビデンスとして残しておくと良いでしょう。
XMで法人口座の開設はできない!法人口座を持てる海外FXブローカーを紹介
XMの個人口座を法人口座の扱いにできるかどうかは、税務署との相談次第で、個人口座の扱いになってしまうというリスクがありました。
どうしても、法人口座で海外FXがやりたい場合は、法人口座が開設できる海外FXブローカーを選ぶ方がおすすめです。
法人口座が開設できる海外FXブローカーの中でもおすすめの業者をご紹介します。
当サイトでおすすめしている海外FX業者の中で、法人口座が開設できる業者
法人口座開設できる・・・GEMFOREX、AXIORY、FBS、TitanFX
まとめ:個人海外FXは税率が高い。法人口座と個人口座は自分に合ったものを選びましょう
- 法人口座でも、個人口座でも、結果として個人が受け取るなら税率は変わりません。
- 会社にお金を残し、繰越控除や損益の通算に回すのであれば、節税は期待できます。
- XMで個人口座開設を法人口座扱いにしてもらうことは不確実なのでおすすめはしにくいです。
- 法人の節税効果が見込める法人口座を開設して海外FXしたい方は、他の海外ブローカーでの法人口座開設をおすすめします。
- 個人口座で良い場合は、XMも魅力的なブローカーです。