AXIORYでは最大何ロットで取引できるのでしょうか。また、いくら資金があればどれくらいの取引ができるのか、知っておく必要がありますよね。
この記事では、AXIORYのロット数・必要証拠金・レバレッジについて徹底解説していますので、参考にしていただければ幸いです。
AXIORYの最大ロットと最小ロット
FXでは取引数量のことを「ロット(Lot)」という単位で呼び、1度に発注できる取引数量の上限である「最大ロット」と下限である「最小ロット」が各FX業者で決められています。
最大ロットが大きいほど1度の発注で大きなロットで取引でき、最小ロットが小さいほど小さなロットでの取引が可能になります。
ではAXIORYの最大ロット・最小ロットを見ていきましょう。
FX通貨ペア
FX通貨ペアは全銘柄で以下の条件になります。
- 最大ロット:1000Lot
- 最小ロット:0.01Lot
0.01Lot~1000Lotで発注することが可能で、取引数量の制限は全くないレベルと言えます。
貴金属
最大ロット | 最小ロット | |
---|---|---|
ゴールド | 1000 | 0.01 |
シルバー | 1000 | 0.01 |
パラジウム | 1000 | 0.1 |
プラチナ | 1000 | 0.1 |
貴金属に関しては最大ロットは全銘柄同じですが、最小ロットに違いがあります。
エネルギー
最大ロット | 最小ロット | |
---|---|---|
WTI原油 | 50 | 0.01 |
WTI原油インデックス | 50 | 0.01 |
ブレント原油 | 50 | 0.01 |
ブレント原油インデックス | 50 | 0.01 |
天然ガス | 1000 | 0.1 |
エネルギーに関しては天然ガスのみ取引条件が異なります。
株価指数
最大ロット | 最小ロット | |
---|---|---|
日経225 | 250 | 0.01 |
NYダウ | 200 | 0.01 |
ナスダック100 | 125 | 0.01 |
S&P500 | 100 | 0.01 |
FTSE100 | 100 | 0.01 |
ユーロ・ストックス50 | 50 | 0.01 |
ドイツ30 | 40 | 0.01 |
フランスCAC40 | 10 | 0.01 |
オーストラリア200 | 25 | 0.01 |
香港ハンセン指数 | 25 | 0.01 |
最小ロットは全銘柄同じですが、最大ロットは銘柄ごとに異なっています。
株式CFD
株式CFDの最大・最小ロットは銘柄により異なるので、個別に確認が必要です。
- 最大ロット:210~18690Lot
- 最小ロット:0.01~1Lot
- 最大ロット:MT4は全銘柄80000Lot、MT5は50~75815Lot
- 最小ロット:0.1~1Lot
欧州株式の最大ロットはMT4とMT5で異なっている点がポイントです。
株式CFDの取扱銘柄はとても豊富で100銘柄以上あるため、個別銘柄の最大・最小ロットを確認する場合は下記のPDFから確認できます。
- 米国株式CFDの取引条件一覧「US-stock-CFDs-20211029-1.pdf」
- 欧州株式CFDの取引条件一覧「EU_Stock_CFD-10.pdf」
現物株式・ETF
現物株式・ETF全銘柄で以下の条件となります。
- 最大ロット:100,000Lot
- 最小ロット:1Lot
米国・欧州銘柄問わず最大・最小ロットは同じです。
AXIORYのポジション数上限は?
FX業者によっては保有ポジション数の上限が設定されているところもありますが、AXIORYではポジション数に制限がありません。
発注を細かく分けて多くのポジションを同時に保有することが可能です。
AXIORYのロット数計算のやり方 1ロット何通貨単位?
1ロットの取引量は各FX業者で独自に決められており、海外FXでは10万通貨、国内FXでは1,000~1万通貨であることが多く、取引する前に確認が必要です。
AXIORYの場合は1ロット=10万通貨となっていますので、こちらを基準に各ロット数の通貨量を計算すると次のようになります。
ロット数 | 取引通貨量 |
---|---|
0.01ロット | 1,000通貨 |
0.1ロット | 1万通貨 |
1ロット | 10万通貨 |
10ロット | 100万通貨 |
100ロット | 1000万通貨 |
上記の取引通貨量をもとに、ロット数ごとの1pipsあたりの損益を見てみましょう。
ロット数 | 1pipsの損益変動 |
---|---|
0.01ロット | 10円 |
0.1ロット | 100円 |
1ロット | 1,000円 |
10ロット | 10,000円 |
100ロット | 100,000円 |
このように、1ロットの取引では1pips価格が動くと1,000円の損益が発生します。
FX通貨ペアの取引通貨量と損益変動額を見てきましたが、FX通貨ペア以外の銘柄は条件が異なるのでご注意ください。
続いて、1ロットの必要証拠金を見ていきます。
AXIORYの1ロットの証拠金と必要証拠金計算方法
AXIORYで1ロットの取引するにはどれくらいの口座資金(証拠金)が必要で、必要証拠金はどのように計算するのでしょうか。
「各銘柄の1ロットの必要証拠金」と「必要証拠金の計算方法」を見ていきます。
1ロットの必要証拠金
各銘柄のロット数に応じた必要証拠金は以下の通りです。
0.1Lot | 1Lot | |
---|---|---|
USD/JPY | 2,868円 | 28,681円 |
EUR/USD | 3,202円 | 32,021円 |
GBP/JPY | 3,840円 | 38,409円 |
AUD/JPY | 2,055円 | 20,557円 |
ゴールド | 22,529円 | 225,299円 |
原油 | 57,702円 | 577,025円 |
日経225 | 25,688円 | 256,885円 |
S&P500 | 23,664円 | 236,644円 |
Apple | 365円 | 3,677円 |
必要証拠金は価格変動により常に変動していますので、おおよその金額としてご覧ください。
必要証拠金の計算方法
計算方法は以下の2つあります。
- 計算式を用いて自分で計算する
- AXIORY公式HP「取引計算ツール」で自動計算する
CFD銘柄は計算が複雑なので自動計算を推奨しますが、FX通貨ペアの計算はとても簡単なので計算式を覚えておくと便利です。
FX通貨ペアにおけるAXIORYの必要証拠金計算式は次にようになります。
計算式に希望する取引数量とレバレッジを当てはめることで必要証拠金が分かります。
1ロット、レバレッジ400倍で計算する場合は次のようになります。
10万通貨の取引量にレバレッジ400倍を適用することで、250通貨の必要証拠金で取引可能になっています。
1Lotの場合250通貨が必要証拠金と分かりましたが、250通貨は日本円ではなく通貨ペアの左側にあたる通貨となっているため、日本円に換算します。
USD/JPYの場合はUSDなので、250USDを現在のレート(1ドル=115.207)で円換算すると
28,801.75円が必要証拠金と分かります。
その他の通貨ペアでも同様にGBP/USDなら250GBP、AUD/USDなら250AUDを円換算すれば日本円の金額がわかります。
1ロットやレバレッジ400倍以外で計算する際は、取引数量とレバレッジの部分を希望する値に当てはめ、算出された必要証拠金を円換算することで希望する条件での必要証拠金が分かります。
上記は1ロット=10万通貨固定となっているFX通貨ペアでの計算式となり、1ロットの取引量が銘柄ごとに異なるCFD銘柄は例外となります。
CFD銘柄の必要証拠金計算には銘柄固有の情報が必要となるため、公式HPで提供されている「取引計算ツール」の利用を推奨します。
CFD銘柄の必要証拠金の計算式は以下の通りです。
- 貴金属:取引価格×契約サイズ×ロット数
- エネルギー:ロット数×契約サイズ×取引価格×証拠金率÷100
- 株価指数:ロット数×契約サイズ×取引価格×ティックバリュー÷ティックサイズ×証拠金率÷100
- 株式CFD:ロット数×取引価格÷レバレッジ
上記の計算式に必要な情報は、取引ツール上で銘柄の詳細を表示することで確認することができます。
AXIORYの証拠金維持率とロスカットの関係
FXでは口座残高がマイナスになることを防ぐためにロスカットと呼ばれるシステムがあり、証拠金維持率が一定を下回ると保有ポジションが強制決済(ロスカット)されます。
ロスカットされるタイミングは証拠金維持率によって決められているので、AXIORYの証拠金維持率とロスカットについて解説していきます。
証拠金維持率とは?
ロスカットを知るために簡単に証拠金維持率の仕組みを知っておきましょう。
証拠金維持率とは、保有ポジションの「必要証拠金」に対して「有効証拠金(評価損益を加味した口座残高)」がどれくらいあるのかを示す%(パーセンテージ)です。
取引ツール上には証拠金維持率という項目があり、常に%が表示され確認できるようになっています。
証拠金維持率は以下の計算式で算出されます。
証拠金維持率=有効証拠金(評価損益を加味した口座残高)÷ 保有ポジションの必要証拠金 ×100
有効証拠金10万円で保有ポジションの必要証拠金2万円の場合では
100,000 ÷ 20,00 × 100 = 500
なので、証拠金維持率は500%です。
必要証拠金の5倍に当たる有効証拠金が口座にあるため、500%の余裕を持ってポジションを維持していることがわかります。
ここから評価損益マイナス8万円となり、有効証拠金が2万円に減った場合は
20,000 ÷ 20,000 ×100 = 100
となり、証拠金維持率は100%に下がります。
このように証拠金維持率は口座の余力を常に示し、含み損が広がって有効証拠金が減少するほど証拠金維持率は低下していきます。
そして、証拠金維持率が低下してFX業者が定めるロスカット水準を下回ればポジションは強制決済(ロスカット)されます。
AXIORYでロスカットされるタイミング
ロスカットが発動する証拠金維持率は各FX業者で独自に決められています。
AXIORYの場合は証拠金維持率20%がロスカットされる水準となっているため、20%を下回ると保有ポジションは強制決済されます。
ちなみに、ロスカット水準はほとんどの海外FX業者で20%、国内FX業者で100%となっています。
また、AXIORYのロスカットには以下の特徴があります。
- 含み損の大きいポジションから順番にロスカットされる
- 証拠金維持率が20%を上回るとロスカットは停止する
ロスカットされるポジションの順番は含み損の大きなポジションからとなっており、約定日時は関係ありません。
また、証拠金維持率が20%を下回った際に保有ポジション全てが決済されるわけではなく、証拠金維持率が20%を上回ればロスカットは停止します。
FXの証拠金については、以下の記事でも詳しく解説しています。
AXIORYの口座ごとのレバレッジ
AXIORYのレバレッジは銘柄ごとに決まっており、最大レバレッジ400倍で取引できるのはFX通貨ペアだけです。
また、口座残高の増加によってFX通貨ペアのレバレッジは最大200倍まで制限されます。
AXIORYのレバレッジについて、以下3つのポイントを解説していきます。
- 口座タイプによるレバレッジの違い
- 銘柄ごとのレバレッジ
- 残高増加によるレバレッジ規制
口座タイプによるレバレッジの違い
4種類ある口座タイプで、最大レバレッジは以下のようになります。
口座タイプ | 最大レバレッジ |
---|---|
スタンダード口座 | 400倍 |
ナノスプレッド口座 | 400倍 |
テラ口座 | 400倍 |
アルファ口座 | 1倍 |
口座タイプにレバレッジが設定されているのではなく、あくまで取引できる銘柄の最大レバレッジとなります。
FX通貨ペアの最大レバレッジが400倍なので、通貨ペアを取引できるアルファ口座以外の口座タイプの最大レバレッジは400倍となっています。
アルファ口座は現物株式・ETFのみを取引できる口座タイプで、現物銘柄のレバレッジは1倍であるため、最大レバレッジは1倍が上限です。
銘柄ごとにレバレッジが決まっている
AXIORYの最大レバレッジは400倍ですが、それはFX通貨ペアのレバレッジを指しており、CFD銘柄は銘柄ごとに固定レバレッジが決められ倍率は様々です。
- FX通貨ペア:1倍~400倍の中から選択
- CFD銘柄:銘柄ごとにレバレッジが設定されており、変更できない
上記の通り、FX通貨ペアは最大400倍のレバレッジで取引でき、口座開設時に選択したレバレッジで取引可能です。
しかし、FX通貨ペア以外のCFDや現物銘柄では銘柄に設定されたレバレッジで固定され、口座レバレッジは適用されません。
FX通貨ペア以外の銘柄の最大レバレッジは以下の通りです。
銘柄 | 最大レバレッジ |
---|---|
貴金属 | 100倍 |
エネルギー | 20倍 |
株価指数 | 100倍 |
株式CFD | 5倍 |
現物株式 | 1倍 |
ETF | 1倍 |
また、FX通貨ペアの口座レバレッジはマイページからいつでも変更することができ、変更した口座レバレッジはFX通貨ペアにのみ適用されます。
残高増加によるレバレッジ規制
FX通貨ペアに適用される口座レバレッジは、口座残高の増加に応じて一定額を超えた段階でレバレッジが制限されます。
レバレッジ制限が適用される口座残高と、制限後の最大レバレッジは以下の通りです。
口座残高 | 最大レバレッジ |
---|---|
0~100,000ドル | 最大400倍 |
100,000~200,000ドル | 最大300倍 |
200,001ドル以上 | 最大200倍 |
円建て口座の場合もドル相当額で計算のうえ判定されます。
レバレッジ制限が適用されると口座に設定できる最大レバレッジが低下するため、FX通貨ペアの最大レバレッジが低下することになります。
日本円で約1千万円を超えなければレバレッジ制限の対象にはならないので、よほど大きな資金で取引する方でなければ制限されることはありません。
また、レバレッジ制限の判定は1口座ごとに行われるので、資金を複数口座に分散させることで制限を回避することも可能となっています。
レバレッジ制限が適用される際の注意点は以下の通りです。
- 制限が適用されるタイミングは、AXIORYから連絡がきて24時間以降
- 急激な市場変動などに伴って、24時間を待たずに変更となるケースが稀にある
- 複数口座で高額な取引をされる場合、総合的に判断され制限となるケースもある
制限が適用されるまでには24時間の猶予がありますが、公式HPに「急激な市場変動などに伴って24時間を待たずに変更となるケースが稀にある」と記載があるので確実ではないようです。
また、制限の判定は1口座ずつ行われますが、公式HPに「複数口座で高額な取引をされる場合、総合的に判断」と記載があるので、基準は曖昧ですが制限される場合もあるようです。
レバレッジ制限の解除方法は、口座残高を調整後にマイページから口座レバレッジを変更することで制限前のレバレッジに戻すことができます。
AXIORYのレバレッジ変更方法
FX通貨ペアに適用される口座レバレッジの変更方法を解説します。
口座レバレッジは以下のレバレッジから選ぶことができます。
1倍 / 10倍 / 25倍 / 50倍 / 100倍 / 200倍 / 300倍 / 400倍
変更手順は次の通りです。
- マイページにログイン
- 口座設定から「レバレッジ変更」をクリック
- 好きなレバレッジをクリックして「保存」をクリック
- レバレッジが変更され、メールが届く
では実際にやってみます。
マイページにログインする
AXIORYの公式サイトを開き、マイページ(MyAxiory)にログインします。
マイページを開くと、以下のように取引口座一覧が表示されています。
レバレッジ変更をクリックする
取引口座の右側にある「その他の設定」をクリックするとメニューが開きます。
「レバレッジ変更」が選択できますので、クリックします。
好きなレバレッジをクリックして保存する
変更したいレバレッジをクリックします。
レバレッジを選択したら「保存」をクリックします。
AXIORYからレバレッジ変更完了のお知らせが届く
すぐにレバレッジは変更され、AXIORYからメールが届きます。
これでレバレッジ変更は完了です。
簡単に変更できますので、リスク管理にご活用ください。