この記事では、原油(OIL)の値動きの特徴から、XMで原油取引をする場合の注意点まで詳しく解説していきます。
コロナウイルスによって歴史的な暴落を見せる原油価格ですが、元々、短期の値動きが激しい商品として有名です。
値動きが激しいが故にハイリターンが狙いやすい商品でもあり、価格暴落している今、非常に注目を集めている商品でもあります。
XMはそんな原油取引に対応しており、他の業者と比べても非常に良い取引環境を提供しています。
そこで、今回はXMの原油取引についてレビューします。
XMで原油取引をすすめる理由や取り扱っている銘柄の種類、FX取引との違いなどイメージしやすいように書いていきますので、通貨取引以外の商品で取引をご検討の方は是非参考にしてみてください。
以下の疑問を解決していきます。
・『XMの原油取引がおすすめの理由』
・『XMの取り扱う原油の種類と銘柄の詳細』
・『XMのFX取引と原油取引の違い』
・『XMの原油取引のデメリット』
・『(一般的な)原油取引の特徴と、今後の価格について(コロナ事情等も)』
・『まとめ』
XMの取り扱う原油は4種類
「原油」といっても、実はたくさんの種類があります。
XMでは4種類の原油商品を取り扱っています。
- OIL(WTI Oil):ニューヨーク原油
- OIL Mn(WTI Oil Mini):ニューヨーク原油ミニ
- BRENT(Brent Crude Oil):ロンドン原油
- GSOIL(London Gas Oil):ロンドン軽油
原油1lotの取引単位は商品ごとに異なる
同じ原油や、原油を材料に作られた商品であっても、1lotあたりの取引単位が異なります。
例えば「ニューヨーク原油」「ニューヨーク原油ミニ」「ロンドン原油」は取引単位が「バレル」という体積を表す単位なのに対し、
「ロンドン軽油」は「トン」つまり重さの単位が使われています。
1lotあたりの取引単位は以下の表のとおりです。
OIL | OILMn | BRENT | GSOIL | |
---|---|---|---|---|
1ロット | 100バレル | 10バレル | 100バレル | 4トン |
1バレル当たり、約159リットルに変換できます。
XMの取り扱う4種類の原油の特徴
次に、原油関連の商品のそれぞれの特徴を見ていきましょう。
OIL(WTI Oil):ニューヨーク原油
アメリカの西テキサス州で採取される「WTI」と呼ばれる原油の商品です。
他の海外FX業者では「Crude Oil」と呼ばれることもある商品であり、先物として取引され、「Oil-DEC20」のように表記されます。
Oilの後に続く「DEC20」は原油が決済される月(DEC)と日付(20)を表しています。
OILは「1ロットあたり100バレル」と保有ポジションが大きくなる為、手元資金に余裕があるトレーダーにおすすめです。
原油消費国№1のアメリカ「ニューヨークのマーカンタイル取引所」で取引されており、世界の原油価格を大きく左右する商品です。
OIL Mn(WTI Oil Mini):ニューヨーク原油ミニ
ニューヨーク原油ミニは、ニューヨーク原油の1ロットあたりの取引数量を減らしたものです。
OILは「1ロット100バレル」からの取引ですが、OILMnは「1ロットあたり10バレル」からの取引が可能です。
10分の1のサイズで、1ロットあたりの取引に必要な証拠金が少ないため、小額から取引が可能になります。
BRENT(Brent Crude Oil):ロンドン原油
BRENT(ブレント原油)はロンドン商品先物取引所で取引される先物商品です。
ブレント原油は海底に油田があり、物流コストがかかる為、同じ原油商品であるニューヨーク原油よりも10ドルほど価格が高くなっています。
ブレント原油はニューヨーク原油同様、1ロットあたり100バレルで取引できます。
GSOIL(London Gas Oil):ロンドン軽油
GSOIL(ロンドン軽油)は軽油の先物取引です。
軽油は原油を加熱することで精製する商品である為、原油に比べてかなり高額です。
その為、ニューヨーク原油やブレント原油と値動きは同じですが、価格自体はブレント原油の10倍ほどになります。
値動きに関しては他の原油と同じように動きますが満期の設定が違いますので注意が必要です。
こちらは1ロットあたり4トンから取引可能ができます。
XMの原油の取引時間
XMの原油商品の取引時間は次のようになっています。
冬時間
シンボル | 内容 | 平日 | 月曜開場 | 金曜閉場 |
---|---|---|---|---|
OIL | ニューヨーク原油 | 0:05-22:55 | 0:05 | 22:10 |
OILMn | ニューヨーク原油ミニ | 0:05-22:55 | 0:05 | 22:10 |
BRENT | ロンドン原油 | 2:05-23:55 | 2:05 | 22:10 |
GSOIL | ロンドン軽油 | 2:05-22:55 | 2:05 | 22:10 |
夏時間
シンボル | 内容 | 平日 | 月曜開場 | 金曜閉場 |
---|---|---|---|---|
OIL | ニューヨーク原油 | 1:05-23:55 | 1:05 | 23:10 |
OILMn | ニューヨーク原油ミニ | 1:05-23:55 | 1:05 | 23:10 |
BRENT | ロンドン原油 | 3:05-00:55(翌) | 3:05 | 23:10 |
GSOIL | ロンドン軽油 | 3:05-23:55 | 3:05 | 23:10 |
原油取引の取引時間は、以下の2点に注意しましょう。
- 「冬時間」と「夏時間」で取引時間が異なる
- 金曜日の閉場時間が他の曜日と違う
XMの取引時間について詳しく解説しています。
XMで原油取引をするときの必要証拠金の計算方法
必要証拠金については以下に例を出して説明します。
『WTI OIL(1バレル=50ドル)で1ロットの取引をする場合』
1ドル110円として計算すると、【8250円】が証拠金として必要な額になります。
OILMnの場合、10倍バレルから取引できる為、上記の例の場合だと825円から取引ができます。
少ない証拠金で取引が出来るので、リスクも抑えられ、これから試しに始める方にも安心と言えます。
XMの原油を1lot持つために必要な証拠金は?
XMのFX取引と原油取引の違い
同じXM口座を使っての取引とは言え、FX取引と原油取引では違いがあります。
ここでは原油取引におけるFX取引との違いについて書いていきます。
違い①:原油取引はボラティリティが激しい
原油価格は通貨に比べてボラティリティ(値動き)が激しいことが特徴の商品です。
値動きの要因が政治や経済などの国際情勢から天候などの環境面まで幅広く影響することが要因です。
値動きが激しいことにより短期間で大きな利益を狙いやすい為、主にデイトレーダー向けの商品と言われています。
値動きが激しいことからFX取引の時より最大レバレッジが小さいことも特徴となります。
違い②:XMの原油取引には期限(限月)がある
FX取引には満期がありませんが、
原油取引には満期が設定されます。
満期とはポジションを決済しなければならない期間であり、
例えば「OIL-DEC20」の表記であれば12月20日が決済の満期となります。
満期になると自動決済となりますので注意しましょう。
違い③:原油取引にはスワップポイントが発生しない
メリットのところでも書きましたが、FX取引では、通貨ごとに金利が異なる為、スワップポイントが発生する一方、原油取引では、スワップポイントがプラスもマイナスも生じません。
マイナススワップがないことで日をまたぐトレードでも不利になることがない点は良い点です。
その為、中期のトレードでも取引しやすい商品であると言えます。
XMで原油取引をするメリット
FX取引で人気のXMですが、原油取引も非常に魅力的で、他の業者と比べても様々な良い点があります。
ここでは原油取引をする上でXMをおすすめする理由について書いていきます。
これから原油取引を始めようと思っている方で業者選びに迷っている方は是非読んでみてください。
メリット①:最大レバレッジ66.6倍、少額証拠金での取引が可能
OIL | OILMn | BRENT | GSOIL | |
---|---|---|---|---|
レバレッジ | 66.6倍 | 66.6倍 | 66.6倍 | 33.3倍 |
XMで原油取引をするとき、FX取引と同様にレバレッジをかけることができます。
原油取引における最大レバレッジは66.6倍(ロンドン軽油のみ33.3倍)、
証拠金維持率は1.5%固定となっています。
高いレバレッジにより、小額から低リスクで取引が可能というメリットがあります。
メリット②:追証なしのゼロカットシステム採用
XMではFX取引同様に、原油取引においてもゼロカットシステムの制度が取られています。
ゼロカットシステムは取引をした上で証拠金を超える損失が生じてしまったとしても、マイナス部分はXMが負担してくれる制度をいいます。
トレーダーからすると借金リスクがないため、安心して取引が出来ます。
特に短期の値動きが激しい原油取引においてはハイレバレッジで取引すると、予想外の損失を受け、多額の借金を負ってしまう可能性も少なくありません。
XMのような資金力のある会社にしかできないサービスですので、最大限利用していきたいところですね。
メリット③:日本人向けサービスの充実で取引不安なし
XMはFX業界内で『ベスト取引サポート賞』や『ベストカスタマー賞』など数々のサービスに関する賞を受賞しているほどサービス内容がとても充実しています。
海外業者ですが、すべて日本語でサポート対応をしてくれます。
困ったときに問い合わせをする際にもメールにだけでなく、日本語のライブチャットも利用可能です。
メリット④:FXと同じ取引環境で取引可能
XMでは原油取引のために別の口座を作る必要がありません。
FX取引をすでにしている方は同じ口座で取引をすることができます。
加えて、FX取引をすでにしている方にとっては使いなれたMT4やMT5で取引が出来ます。
また、XMのFX取引は約定力が高いことで有名ですが、原油取引においても高い約定力を発揮します。
原油取引はFX以上に短期での値動きが激しい商品なので約定力が低いと自分の意図したレートとかけ離れたレートで決済されてしまう可能性があります。
XMでは原油取引においても高い約定力で決済できますので取引の際の不安やストレスはなくなりますね。
メリット⑤:ポジション繰越ししてもスワップポイントなし
スワップポイントはオーバーナイトローンとも言われますが、XM取引ではこのスワップによる損失がありません。
原油は相場の流れができやすく、且つ継続しやすい傾向があります。
スワップポイントを狙ったトレード手法もありますが、トレンド方向へポジションを保有するトレード手法であれば、スワップポイントで損失を生むリスクもあります。
リスク回避する上でもスワップポイントがないことはトレーダーにとってのメリットとなります。
メリット⑥:取引ごとにポイントがもらえる
XMでは「XMPロイヤリティプログラム」という、取引するごとにXMP(XMポイント)がたまる制度があります。
XMPはボーナスまたは現金に換金できるので、トレード以外の部分でも効率的に有効証拠金を増やしていくことができます。
この制度は国内の証券会社やFX業者にはありません。
XMの原油取引の手数料を他社と比較してみた
XM | TitanFX | AXIORY | HotForex | |
---|---|---|---|---|
スプレッド | 5.0pips | 0.69pips | 0.4pips | 0.03pips |
XMで原油を取引するときにデメリットとなるのがスプレッドです。
図を見ても分かりますが、XMのスプレッドは他社と比較してもかなり広い値になっています。
その分、少額の証拠金で取引が出来る為、少額から取引したい方に特におススメの業者と言えます。
XMで原油取引をする注意点
ここではXMの原油取引におけるデメリットを書いていきます。
基本的に他社にはない良好な取引環境を提供してくれるXMですが、弱いところもあります。
取引時の支障とならないように事前に参考にしてください。
期限日になると原油ポジションは勝手に決済される
FX取引との違いのところでも触れましたが、自動のポジション持ち越しができないこともデメリットになる可能性があります。
これはXMに限ったことではないですが、注意点という形で改めて記載しておきます。
原油の価格がマイナスになったらどうなる?
新型コロナウイルスの影響によって、4月20日の原油先物の5月物は1バレル=マイナス37.63ドルという前代未聞の値を付けました。
マイナス価格はお金を逆に払って原油を引き取ってもらうことを指しますので、通常あり得ない値だと言えます。
原油取引をしている方の中でも、一時的に原油が買えない、注文できないという状況になって方もいるのではないでしょうか。
原油価格の今後の動向についても回復はしてくるがいつになるか分からないというのが、正直なところでしょう。
どんな商品もそうですが、原油価格も需要と供給によって決まります。
世界中が今、自粛ムードという中で人の動きがなくなると、飛行機や電車、車など、人の移動に必要な乗り物類に需要が亡くなりますので、原油も当然、大幅な需要減となります。
世界的に収束してくればまだ予想がつきますが、まだまだ南米や西アジアの一部を筆頭に世界中で感染が拡大しています。
今後の動向はコロナウイルスの世界的な感染状況を見ながら慎重に判断していく必要がありますが、逆に市場動向をしっかり読んで底値をつかめれば大きなチャンスと言えるでしょう。
原油取引に関するQ&A
原油取引に関する様々な疑問を解決していきます。
- 原油はそもそもどこで取引されているの?
- 先物取引ってなに?
- 原油を買う取引であるが、原油が実際に手元に届くの?
- 満期まで原油は持っていなければいけないの?
原油取引が一般的にどこで取引されているか
原油取引と言っても、実際にどこに行けば売買できるのか分からないという方も多いと思います。
例えば、株であれば証券会社を通じて証券取引所と売買を行いますが、原油取引は「証券取引所」ではなく、「商品取引所」という公的な場所で行われています。
証券取引所と取引する際に私たちは証券会社を通して間接的に取引を行います。
原油のような先物商品の取引をする場合も、商品取引所と直接の取引はできないので、商品先物取引業者という専門業者を通じて取引する必要があります。
先物取引ってなに?
先物取引というのは、
将来(先)の物の値段を現時点で決めて後で物のやり取りを行う取引です。
「Aという原油」を例にして例えると、
1年後にAを1万円で購入する契約をしたとします。
1年後にAの市場価格が1万5千円に上昇していたとしても、すでに1万円で購入する契約をしていますので、リアルタイムで1万5千円するものを1万円で購入できることになりますので、5千円の儲けが出ると言うことです。
逆に1年後にAの市場価格が5千円に値下がりしてしまった場合には、1万円で購入する契約をしてしまっている以上、1万円で購入する必要があります。
この場合ですと、5千円の損失が出てしまうと言うことになります。
まとめると、先物取引は、将来の取引価格を今決める取引であり、決めた価格より商品の市場価値が上がれば儲かり、逆に下がれば損をする取引と言うことです。
現物取引と先物取引の違いは?
東京商品取引所で取引されている取引は「先物取引」であり、原油取引も同様に先物取引です。
通常の「現物取引」ではありません。
現物取引とはリアルタイムで現物のやり取りをする取引です。
例えば、豊洲市場などの市場では、魚や野菜、肉などの様々な食材(現物)が売買されています。
リアルタイムで現物の売買取引をしている訳なので、これは現物取引になります。
その他、東京証券取引所などの証券取引においても、株式の売買はリアルタイムで株(現物)の取引がされる為、現物取引となります。
例えば、ある会社の株を100株購入する場合、取引をした時点でその100株は購入した方のものになります。
現在は、株式が紙ではなく電子化している為、現物取引の実感がないかも知れませんが、株式と言う現物が購入者に渡っていることにかわりはありませんので現物取引というわけです。
原油を買う取引であるが、原油が実際に手元に届くのか
取引なので実際にもの(原油)が届くのかという疑問ですね。
結論を先にお伝えすると、ものが届くことはないので心配する必要はありません。
原油の先物取引は「現金決済先物取引」と呼ばれる取引です。
現金決済先物取引はあらかじめ契約した値段と最終的に決定した価格との差額(差益、差損)分を現金で決済して取引が終了となります。
あくまで投資用であり、差益、差損分の現金のやり取りだけの商品というイメージで問題ないです。
よって、原油取引をしたから現物の原油が届いて、売るまで持っていなければいけないということはありませんので、安心して取引して頂ければと思います。
満期まで原油は持っていなければいけないのか?
先物取引は将来(満期)の値段を決めて取引するという話をしましたが、満期まで原油をもっておかなければいけないのか気になるところですね。
値動きが激しい商品ですので、売りたいときに売りたいというのがトレーダーの本音であると思います。
結論、原油の先物取引は満期まで待って取引することも途中で転売することもできます。
満期での取引は先ほど説明した通りですが、途中転売に関しても、例えば、1年後が満期の先物取引契約をした1カ月後に原油価格次第で転売してしまっても問題ありません。
この自由なタイミングで売買することを反対売買とも言います。
満期が決まっている位なので縛りがあるのかと思うと、満期までであれば意外と自由に売買ができます。
まとめ
今回はXMの原油取引について書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
XMでは原油取引においても魅力的な面が多くあることがご理解頂けたと思います。
コロナウイルスの影響で原油市場が今、前例のない相場の動向を見せていますが、原油と言う商品自体は需要がなくなる可能性の低い商品です。
大きな価格変動を活かした短期の利益というのも見込める魅力的な商品でありますので、是非、相場が落ち着いたタイミングでチャレンジしてみては如何でしょうか?
ハイリスク、ハイリターンというイメージの強い商品ですが、XMであれば、ハイレバレッジな取引が出来ながら、ゼロカットシステムによるリスク回避もできますので、非常に魅力ある取引が出来ると思います。
この記事がXMで原油取引を始めるきっかけとなれば嬉しいです。