以下のような疑問を解決していきます。
そもそもXMってどんな会社?
XMとは、キプロス共和国に本社を置く「Tradexfin Limited」のグループ会社で、世界各国に進出している海外FX業者です。
日本に居住するトレーダーは、
セーシェル諸島にある「XM Trading」で口座を保有することになっています。
海外FX業者というと、資産を預けるのを不安に感じる方も多いのではないでしょうか?
しかしXMは、
サポートの質の高さやレスポンスの速さなど、トレーダーにも人気の高い海外FX業者なんです。
トレーダーの中には、XMをメイン口座として使用している方もたくさんいます。
そんなXMの金融ライセンスとその安全性について、この記事では詳しくご紹介していきます。
金融ライセンスって何?
金融ライセンスとは、国の金融当局が発行しているもので、
「その国で金融業を行うための許可証」です。
金融ライセンスがあるFX業者は、取得した国の金融当局の規則に従い、管理されながら金融業を行うことになります。
そのため、金融ライセンスの有無自体がFX業者の安全性、信頼性を計るうえで最も重要な指標になるんです。
中には金融ライセンスを取得していない「無登録業者」と呼ばれるFX業者も存在しており、
顧客資金の持ち逃げなどの悪行を働くこともあります。
そのような事態に巻き込まれないよう、
FX業者を選ぶ際はこの金融ライセンスを取得している優良業者を選択しましょう。
また、金融ライセンスを取得するための審査基準も国によって大きく違います。
審査項目は多岐にわたるのですが、その中でも主な項目は以下の6点です。
- 資本金額
- 顧客資産の管理状況
- 取引環境
- 入出金体制
- サポート体制
- リスク管理体制
世界的に見ても審査基準が厳しい国は
- 英国金融行為監視機構(FCA)
- キプロス証券取引委員会(CySec)
「①英国金融行為監視機構(FCA)」は、万が一FX業者が破綻しても一人当たり最大8.5万ポンド(約1,200万円)まで補償しなければならないなど、ライセンスの取得だけでなく、維持基準も非常に厳しいです。
また、「②キプロス証券取引委員会(CySec)」は①に次いで取得するのが難しい金融ライセンスです。
CySecの金融ライセンスを取得するためには、
投資家補償基金(ICF)への加入が義務付けられ、万が一倒産した場合は最大2万ユーロ(約240万円)まで補償しなければなりません。
また、顧客資産の管理方法も「分別保管」が義務付けられ、経営状況が悪化しても顧客資産を流用できない仕組みになっています。
様々なリスクから顧客を守る体制が敷かれているため、これらの国のライセンスを取得しているFX業者は信頼性が高いといえます。
XMの金融ライセンスは?安全性について知りたい
では、XMはどの国のライセンスを取得しているのでしょうか?
XMグループ全体では、以下のような世界中の金融ライセンスを取得しています。
XMグループの会社 | 取得ライセンス |
---|---|
Financial Instruments LimitedのTrading Point | キプロス証券取引委員会 |
XM Global Limited | 国際金融サービス委員会(IFSC) |
Financial Instruments UK Limited | Financial Conduct Authority(FCA) |
Financial Instruments Pty Ltd | オーストラリア証券投資委員会(AFSL) |
Trading Point MENA Limited | ドバイ金融サービス庁(DFSA) |
Tradexfin Limited | セーシェル金融庁 |
XMの日本人向け口座の金融ライセンスは、
セーシェルで取得されています(番号:SD010)。
キプロスに本社を置くXMは、元々はキプロスのものを取得し、サービスを展開していました。
しかし、以下の2つの理由からセーシェル共和国に移管せざるを得なかったのです。
- 2018年7月30日に欧州証券市場局が取った措置
- 日本金融庁からのキプロスへの圧力
2018年7月30日に欧州証券市場局が取った措置
XMは世界中のトレーダーにストレスのないFXトレード環境を提供するために、最大レバレッジを1000倍に設定しています。
この大胆なハイレバ取引は、XMの目玉といっても過言ではないポイントです。
しかし、2018年7月30日、
キプロスの所属する欧州証券市場局はレバレッジを30倍(マイナー通貨ペアは20倍)に制限したのです。
また口座開設や入金ボーナスに関しても規制がかかり、これまでのようなサービスを提供するためにはユーロ圏のキプロスから、南アジアのセーシェルに金融ライセンスを移管せざるを得なくなったのです。
日本金融庁からのキプロスへの圧力
日本の金融庁の
「FXによって得た利益にかかる税金を取りこぼしたくない」
という思惑により、XMに圧力がかかりました。
国民の取引を管理し、それに応じた税金を徴収するために、出来る限り海外FX業者は利用してほしくないというのが本音のようです。
そのため、キプロスの金融ライセンスに則り取引をする日本人を規制したいという考えがあり、XMに圧力をかける結果になりました。
しかし、XMとしても顧客に提供するサービスは守りたいため、その状況をいち早く察知し金融ライセンスをセーシェルに移管したというわけです。
どちらの理由にも共通して言えることは、
XMは顧客に提供するサービスの質を維持するために行ったということです。
規制により顧客に不便をかけないようにという考えから下された判断だったのですね。
また、セーシェルの金融ライセンスを取得しているのはXMの中でも日本人向けの口座のみです。
セーシェルの金融ライセンスは、正直それほど厳しいものではありません。
そのためセーシェルの金融ライセンスしか取得していない、ということになると正直信頼性は高くありません。
しかし、XM本社はキプロスの金融ライセンスを取得しており、かなり厳しい審査を通過しています。
さらに、イギリスやオーストラリアでもライセンスを取得。
複数の難関ライセンスを取得できる点からもXMの金融ライセンスは信頼性が高いといえるのです。
日本に進出している海外FX業者は20社ほど存在しますが、
この英国の金融ライセンスを取得しているのはXMを含めても3社しかありません。
XMはそれだけ厳しい審査基準をクリアできる、信頼性の高いFX業者であるということです。
なぜ、XMは日本の金融ライセンスを取得しないのか?
日本の金融ライセンスを取得しない理由は、
XMが提供するサービスの質を落とす結果になるからです。
日本の金融商品取引に関する法律は世界一厳しいと言われており、レバレッジ規制やFX業者による損失補填を禁じています。
XMでは1000倍のハイレバ取引や、追証なしのゼロカットを謳っていますよね。
日本の金融ライセンスでは、そういった目玉のサービスを提供することが不可能になるため、あえてセーシェルの金融ライセンスを取得しているのです。
XMでは顧客資産をどのように管理しているの?
海外FX業者を利用するにあたって最も心配になるのが、
ということですよね。
国内FX業者であれば信託保全は義務化されているため、万が一業者が倒産ということになっても証拠金や利益は全額返還されます。
しかし海外業者であるXMはどのように顧客資産を管理しているのでしょうか?
まず、FX業者の顧客資産の管理方法は以下の3つの方法に分けられます。
- 完全信託保全
- 分別管理(信託保全)
- 独自の別口座で管理する
①完全信託保全
FX業者が顧客資産を信託銀行等に信託することで保全するという方法です。
これは国内FX業者に義務付けられている管理方法で、万が一業者が破綻しても顧客資産は守られます。
また、FX業者が預けている信託銀行が破綻した場合も、信託銀行の資産とは別で管理されているため全額守られます。
トレーダーを不測の事態から守るため、国内FX業者はこの形態をとらなければなりません。
②分別管理(信託保全)
顧客資産と運営資金を別々で管理する方法です。
実際の運営資金として、顧客資金に手を付けられる可能性は低いですが、万が一業者が倒産した場合、顧客資産も差し押さえの対象となる可能性があるため、
資産が全額確実に戻ってくる保証はありません。
③独自の別口座で管理する
この方法を取っているFX業者はあまり存在しません。
なぜならば、資産管理方法として非常に不明瞭だからです。
①と②は第三者機関にて管理されますが、③はFX業者が直接管理することになるので経営状況が悪化した際に使われたり、社員が横領していたりしても発覚しにくいですよね。
この管理方法を取っていると金融ライセンスも取得しにくくなるので、こういった業者は数少ないんです。
XMの顧客資金管理方法は「分別管理」
XMの顧客資金管理方法は、②の「分別管理」です。
XMの公式HPには「お客様のご資金及び当社の運転資金は定評ある優良金融機関に預託しています。」という記載があり、XMが認める優良金融機関にて管理されていることがわかります。
XMに関して解説している記事の中には「イギリスのバークレイズ銀行に預けられている」と記載されているがありますが、公式HPではそのような事実は確認することができませんでした。
しかし、多くの審査難関国から金融ライセンスを取得するXMが認める金融機関ですから、それ相応の安全性があることは確実です。
XMが「完全信託保全」ではなく「分別管理」の体制を取っている理由ですが、
セーシェルの金融ライセンスでは信託保全が義務付けられていないというのが最大の理由です。
信託保全ではないため、破綻した際のリスクは顧客に直接影響してきます。
XMが破綻する可能性は過去の実績からも考えにくいですが、リスク管理上他のFX会社にも資産を分けておくことは必要でしょう。
XMの信頼性以外のメリットは?
XMは多くのトレーダーの信頼を集め、メイン口座として利用する人も多いです。
そんなXMのメリットは主に以下の5点が挙げられます。
最大レバレッジが1000倍
最大1000倍のレバレッジの高さは最大の魅力です。
国内FX業者は最大レバレッジを25倍までに規制されています。
しかし、XMはセーシェルの金融ライセンスを取得する海外FX業者ため、このようなハイレバ取引が可能なんです。
レバレッジが高いということは、もちろん少額でも大きなポジションを持つことができます。
単純計算で、国内FX業者で取引するのと比較すると「約28分の1」の必要証拠金で同額のポジションを持つことが可能。
少額の投資を考えているならば尚更、高めのレバレッジを活かしましょう。
追証なしのゼロカットシステムを採用
「ゼロカットシステム」とは急な値下がりにより残高がマイナスになってもFX業者がそのマイナス分を肩代わりしてくれるという、非常にありがたいシステムです。
国内FX業者を利用する場合、残高がマイナスになるとその分を支払う「追証」が発生します。
しかし、海外FX業者のXMでは残高がマイナスになるとそれをゼロにリセットしてくれるので、追証の必要がないのです。
FXを始める人にとって、「多額の追証が発生したらどうしよう」という不安はありますよね。
XMでは借金を負う可能性が一切ないので、安心して取引を行うことができます。
ボーナスの充実
XMでは、
「口座開設ボーナス」「入金ボーナス」「ロイヤルティプログラムによるボーナス」と主に3つのボーナスが付与されます。
まず、新規口座開設をするだけで3,000円のボーナスを付与。
また、初回入金からトレード資金が2倍になる100%ボーナス(最大5万円まで)や、直接的なボーナスではありませんが取引をするたびにXMポイントが貯まる「取引ボーナス」も付与されます。使えば使うほどボーナスがもらえるため、楽しみも増えますよね。
約定スピードは1秒以下
XMは全注文の99.35%が1秒以内に約定されています。
業界最高水準の注文インフラを完備しているからこそ、取引が殺到する時間帯でもブレのない約定速度を誇っているのです。
Webサイトは完全日本語対応
XMでは、Webサイトの表記はもちろん、サポートもすべて完全日本語対応です。
メールは平日24時間対応、ライブチャットであれば平日9時~21時まで迅速に対応してくれます。
このような行き届いたサービスも、XMが日本人トレーダーから選ばれる大きな理由なのですね。
まとめ
今回は、XMの金融ライセンスの信頼性をメインに、それ以外のメリットについてもご紹介してきました。
「海外FX業者」というだけで信頼性に不安を感じている方にとっては、安心できる内容だったのではないでしょうか。
日本の金融ライセンスの安全性はもちろん高いです。
しかし、XMは、信頼性はもちろんのこと、
「幅広いサービスを提供するために、あえて日本ではなくセーシェルの金融ライセンスを取得している」
ということをご理解いただけたでしょうか。
金融ライセンス取得最難関のイギリスやキプロス、オーストラリアでも取得していることから、XMはどの国からも信頼される業者であることがわかりましたね。
しかしいくら安心できるといっても、顧客資産の管理方法を見ると万が一XMが破綻した場合、資産は保証されません。
そのため、XMだけではなく複数のFX業者で分割して資産を管理し、リスクヘッジを行いましょう。
自分に合った方法で無理なくFX取引を楽しむため、この記事が参考になれば幸いです。