マイクロ口座はXMの中でも最も小さな取引に対応している口座タイプで、スタンダード口座の100分の1の取引量でトレードができます。
取引量を少なくできることによるメリットは多くあり、FXの経験が浅い方から上級者まで、マイクロ口座は活用する価値のある口座タイプです。
この記事では、マイクロ口座と他の口座タイプとの違いや、便利な活用方法について詳しく解説していきます。
また、マイクロ口座のスプレッド・レバレッジなど、取引条件についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
XMマイクロ口座と他の口座との違い
XMではマイクロ口座のほかに、スタンダード口座・ゼロ口座・KIWAMI極口座が提供されていますが、それぞれ取引条件が異なる点を表にまとめると以下のようになります。
口座タイプ | マイクロ口座 | スタンダード口座 | ゼロ口座 | KIWAMI極口座 |
---|---|---|---|---|
取扱銘柄 | FX通貨ペア 貴金属 株価指数 エネルギー コモディティ 仮想通貨 | FX通貨ペア 貴金属 株価指数 エネルギー コモディティ 仮想通貨 | FX通貨ペア 貴金属 株価指数 エネルギー コモディティ | FX通貨ペア 貴金属 株価指数 エネルギー コモディティ 仮想通貨 |
1ロット当たりの通貨量 | 1ロット=1,000 | 1ロット=100,000 | 1ロット=100,000 | 1ロット=100,000 |
最大レバレッジ | 1,000倍 | 1,000倍 | 500倍 | 1,000倍 |
スプレッド | 1.6pips~ | 1.6pips~ | 0pips~ | 0.6pips~ |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 1ロット当たり片道5ドル | 無料 |
最大ロット | 100ロット | 50ロット | 50ロット | 50ロット |
最小ロット | 0.01ロット(MT4)
0.1ロット(MT5) | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
受け取れるボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス 取引ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス 取引ボーナス | 口座開設ボーナス | 口座開設ボーナス |
上記以外の取引条件については、4つの口座タイプで共通となっており、違いはありません。
他の口座との最も大きな違いは1ロット当たりの通貨量で、マイクロ口座では1ロット=1,000通貨ですので、とても小さいです。
その他の条件については、ゼロ口座と比べると異なる点が多いですが、スタンダード口座とほとんど同じ取引条件となっています。
それでは、1ロットの通貨量やスプレッドなどの違いについて、詳しく見ていきます。
1ロットの通貨量の違い
マイクロ口座では、1ロット当たりの通貨量が以下の通りとても小さいです。
口座タイプ | 1ロットの通貨量 |
---|---|
マイクロ口座 | 1,000通貨 |
スタンダード口座 | 100,000通貨 |
ゼロ口座 | 100,000通貨 |
KIWAMI極口座 | 100,000通貨 |
上記が適用されるのは、通貨ペアと貴金属のみとなっており、その他CFD銘柄の取引量は他の口座タイプと同じです。
他の口座タイプと比べて、マイクロ口座の1ロットあたりの通貨量は100分の1となっています。
通貨量は取引量を示していますので、1ロットあたりの通貨量が少ないマイクロ口座では、その分小さな取引となり、必要証拠金や損益変動も少なくなります。
参考までに、他の口座タイプとUSDJPY1ロットの必要証拠金や損益変動を比べると以下のようになります。
口座タイプ | 必要証拠金 | 1pipsの損益変動 |
---|---|---|
マイクロ口座 | 112円 | 10円 |
スタンダード口座 | 11,261円 | 1,000円 |
ゼロ口座 | 20,000円 | 1,000円 |
KIWAMI極口座 | 11,261円 | 1,000円 |
※USDJPY=100円、最大レバレッジで計算しています。
ゴールド1ロットの場合は次のようになります。
口座タイプ | 必要証拠金 | 1pipsの損益変動 |
---|---|---|
マイクロ口座 | 274円 | 13円 |
スタンダード口座 | 27,462円 | 1,311円 |
ゼロ口座 | 48,774円 | 1,311円 |
KIWAMI極口座 | 27,462円 | 1,311円 |
※XAUUSD=1860ドル、最大レバレッジで計算しています。
このように、他の口座と比べて少ない必要証拠金で取引でき、取引の損益をとても小さくできることがマイクロ口座の特徴です。
スプレッドの違い
マイクロ口座とスタンダード口座のスプレッドは同じで、ゼロ口座ではスプレッドが狭くなっています。
実際のスプレッドは以下の通りです。
名柄 | マイクロ口座 | スタンダード口座 | ゼロ口座 | KIWAMI極口座 |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | 1.6 | 1.6 | 0.1 | 0.6 |
EUR/USD | 1.7 | 1.7 | 0.1 | 0.6 |
GBP/USD | 2.1 | 2.1 | 0.2 | 0.6 |
AUD/USD | 1.8 | 1.8 | 0.4 | 0.8 |
ゴールド | 0.35 | 0.35 | 0.2 | 0.12 |
ブレント原油 | 0.03 | 0.03 | 0.03 | 0.03 |
日経225 | 6 | 6 | 6 | 6 |
マイクロ口座とスタンダード口座のスプレッドは同じですので、取引コストの面ではどちらを選んでも違いはありません。
ゼロ口座の場合は上記のスプレッドに取引手数料往復10ドル(1.0pips)を加えたものが実際の取引コストになります。
マイクロ口座とスタンダード口座は取引ボーナスの対象となりますので、取引毎に付与されるボーナスを考慮すると、実際にはさらにお得に取引できます。
マイクロ口座は通貨ペアの表記が異なっている
マイクロ口座で通貨ペアを取引する際は「USDJPYmicro」のように、銘柄の後ろにmicroと表記されている銘柄を選ぶ必要があり、それ以外は取引できません。
上記は通貨ペア・貴金属のみ該当し、その他CFD銘柄にはmicroの表記はなく、通貨量もスタンダード口座と同じです。
ボーナスは受け取れる?
マイクロ口座では以下の通り、XMで提供される全てのボーナスを受け取る事ができます。
口座タイプ | マイクロ口座 | スタンダード口座 | ゼロ口座 | KIWAMI極口座 |
---|---|---|---|---|
受け取れるボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス 取引ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス 取引ボーナス | 口座開設ボーナス | 口座開設ボーナス |
マイクロ口座とスタンダード口座では、提供されている全てのボーナスを受け取る事ができるので、ご安心ください。
また、マイクロ口座の1ロット当たりの通貨量はスタンダード口座の100分の1となっているため、取引毎に受け取れる1ロット当たりの取引ボーナス(XMP)も100分の1となります。
XMマイクロ口座を他社の少額口座との比較
他社のマイクロ口座と、XMのマイクロ口座の取引条件を比較してみます。
XM | FBS | IS6FX | |
---|---|---|---|
取扱銘柄 | 通貨ペア
貴金属 株価指数 エネルギー コモディティ | 通貨ペア
貴金属 エネルギー | 通貨ペア
貴金属 株価指数 エネルギー |
1ロットの通貨量 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 3000倍 | 1000倍 |
スプレッド | 1.6pips~ | 3.0pips~ | 1.9pips~ |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
最小ロット | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.05ロット |
最大ロット | 100ロット | 500ロット | 100ロット |
ボーナス | 対象 | 対象 | 対象外 |
1ロット=1,000通貨の少額口座を提供している業者はほとんどなく、他の業者のマイクロ口座はスプレッドが広く設定されていたり、ボーナスの対象外であるなど、通貨量が少ない分デメリットが存在している場合が多いです。
XMでは通貨量が少ない上に、その他の取引条件はスタンダード口座とほとんど同等となっているので、他業者と比べてとても扱いやすくなっています。
各社のスプレッドを比較
FBS・IS6FXのマイクロ口座と、スプレッドを比較してみます。
XM | FBS | IS6FX | |
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.6 | 3.0 | 2.0 |
EUR/USD | 1.7 | 3.0 | 1.9 |
GBP/USD | 2.1 | 3.0 | 3.1 |
AUD/USD | 1.8 | 3.0 | 2.5 |
XMはスタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドに違いはありませんが、FBSとIS6FXではスタンダード口座に比べてマイクロ口座のスプレッドは広く設定されています。
3つの業者とも取引手数料は無料ですので、上記のスプレッドがそのまま取引コストになります。
XMマイクロ口座のオススメの使い道を解説
マイクロ口座には1ロットの通貨量が少ないことを生かした便利な使い道があるので、マイクロ口座の活用法を紹介していきます。
- ロイヤリティーステータスを低リスクで上げられる
- 口座凍結・ロイヤリティーステータスの初期化を防げる
- FXの練習に最適
- EA(自動売買)のお試し運用に最適
具体的な内容について、それぞれ紹介していきます。
ロイヤリティステータスを低リスクで上げられる
XMでは、取引毎にXMPと呼ばれるポイントを付与する制度があり、XMP÷3の交換レートでボーナスクレジットに交換する事ができます。
獲得できるXMPの量はロイヤリティステータスによって異なり、ステータスを上げるには相応の取引日数が必要になります。
ロイヤリティステータス | 1ロットで獲得できるXMP | 必要な取引日数 |
---|---|---|
EXECUTIVE | 10XMP | 0日 |
GOLD | 13XMP | 30日以上 |
DIAMOND | 16XMP | 60日以上 |
ELITE | 20XMP | 100日以上 |
最もステータスの高いELITEで10万通貨を取引して得られるXMPは20XMPで、ボーナスクレジットに交換すると20÷3=6.6ドルに相当します。
ステータスを上げるために取引を行う必要がありますが、マイクロ口座では最低10通貨から取引する事ができるため、他の口座タイプと比べてリスクなく取引活動を継続する事ができます。
XMで取引したと認められるためには、新規発注・決済のほか、未決済ポジションを保有することでも認められるため、マイクロ口座の最小ロット0.01ロットでポジションを保有し続けることでも、ロイヤリティステータスを上げる事が可能です。
このように低リスクで取引日数を稼ぎ、ロイヤリティステータスを上げる事ができます。
口座凍結・ロイヤリティステータス初期化を防ぐ
XMでは取引しない期間が一定以上続くと、口座凍結・ロイヤリティステータスの初期化といったデメリットがあります。
口座凍結 | 口座残高0で90日間取引・入出金なしで凍結 |
---|---|
ロイヤリティステータスの初期化 | GOLD=30日間取引なしで初期化
DIAMOND=60日間取引なしで初期化 ELITE=100日間取引なしで初期化 |
上記の条件で口座凍結やロイヤリティステータスが初期化されてしまいますが、マイクロ口座で10通貨でもポジションを保有すれば防ぐ事ができます。
FXの練習ができる
マイクロ口座は本番環境と同じリアル口座でありながら、最小10通貨から取引する事ができるため、トレード経験の浅い方がFXの練習をするには最適の口座となっています。
最小10通貨(0.01ロット)の小さな取引から取引方法に慣れていったり、取引戦略を試すことで、低リスクで本番環境でのトレード経験を積む事ができます。
また、10通貨単位で取引量を調整する事ができるので、マイクロ口座なら少しずつ取引量を増やしていく事ができます。
EA(自動売買)を安全に試す事ができる
自動売買における正確な運用成果を得るためには、デモ口座ではなくリアル口座のスプレッド・約定力で稼働させる必要がありますが、マイクロ口座では最も低リスクでEAを稼働させる事ができるため、EAをお試しで運用してみたい場合に向いています。
マイクロ口座の最小ロットである10通貨でEAを稼働させ、運用成果を確かめた後にスタンダード口座やゼロ口座で実際の運用を始めてみてはいかがでしょうか。
XMマイクロ口座からスタンダード口座に切り替えるベストタイミングは?
マイクロ口座とスタンダード口座の取引条件は同じですので、より大きな取引ができるスタンダード口座へ切り替えるタイミングについて解説します。
切り替えるタイミングとして、以下の2通り考えられます。
- 10万通貨以上で取引したくなったタイミング
- ロイヤリティステータスが上昇したタイミング
10万通貨以上で取引したくなったタイミング
マイクロ口座の最大ロット(100ロット)の通貨量は10万通貨ですので、それ以上の通貨量で取引するためにはスタンダード口座に切り替える必要があります。
マイクロ口座とスタンダード口座の最小取引量と最大取引量は以下の通りです。
最小取引量 | 最大取引量 | |
---|---|---|
マイクロ口座 | 10通貨(0.01ロット) | 10万通貨(100ロット) |
スタンダード口座 | 1,000通貨(0.01ロット) | 500万通貨(50ロット) |
上記の通り、1,000通貨以下で取引したい場合はマイクロ口座を選ぶ必要がありますが、10万通貨以上で取引したい場合はスタンダード口座を選ぶ必要があります。
マイクロ口座では10通貨の単位で取引量を調整できるため、少額で取引する場合はマイクロ口座を選び、10万通貨以上で取引したくなったらスタンダード口座に切り替えることをお勧めします。
通貨量と損益変動額は以下の通りです。
通貨量 | 1pipsの損益変動額 |
---|---|
10通貨 | 0.1円 |
100通貨 | 1円 |
1,000通貨 | 10円 |
1万通貨 | 100円 |
10万通貨 | 1,000円 |
ロイヤリティステータスが上昇したタイミング
ロイヤリティステータスが上昇すれば、取引毎に受け取れるXMPが増加するので、マイクロ口座でステータスを上げた後にスタンダード口座に切り替え、大きな取引量でトレードを開始すればその分有利な条件でトレードを始められます。
ロイヤリティステータスは口座ごとではなく、アカウントごとに適用されるため、マイクロ口座での取引で獲得したステータスは、スタンダード口座に切り替えた後も適用されます。
マイクロ口座からスタンダード口座に変更する方法
口座タイプを変更することはできませんので、XMのマイページにログインして「追加口座開設」をクリックし、スタンダード口座を開設します。
マイクロ口座に残っている口座資金も同様に、XMマイページの「資金振替」をクリックして、スタンダード口座へ資金を移動させて、取引を開始しましょう。
XMマイクロ口座の口座開設手順を開設
ここではXMのマイクロ口座を開設する手順を開設していきます。
まず以下のリンクからXMの口座開設フォームにアクセスします。
すると、「リアル口座の登録1/2」という画面に移動します。
すでにXMのアカウントを開設している場合は、「追加口座開設」をクリックします。
すると会員ページの画面に切り替わるので、そこから追加口座の手続きを行ってください。
追加口座の開設方法は以下の記事で詳しく解説しています。
XMにアカウントを持っていない場合は、口座開設から行うことになります。
マイクロ口座を開設するためには「口座タイプ」の欄で「Micro」を選択してください。
口座開設の詳しい方法は以下の記事で解説しています。
まとめ
XMのマイクロ口座について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に要点をまとめると次のようになります。
- マイクロ口座は1ロット=1,000通貨の少額口座
- 最小10通貨、最大10万通貨で取引できる
- 通貨量以外の取引条件はスタンダード口座とほとんど同じ。
- ロイヤリティステータスを低リスクで上げられる
- FXの練習や、EAのお試し運用に向いている
- 通貨量が100分の1になるのは通貨ペアと貴金属のみ
マイクロ口座は最小10通貨という最も小さな取引ができることを利用して、FXの練習やロイヤリティステータスを上げるために活用できる利用価値の高い口座タイプとなっています。
FXの経験が浅い方は特に、マイクロ口座から取引を開始することで、リスクを抑えながらFXの経験値を積み、ロイヤリティステータスを上げることができるので特に適しているといえます。
スタンダード口座への切り替えは追加口座を開設すればいつでもできますので、まずはマイクロ口座から取引を開始してみてはいかがでしょうか。