XMには様々な注文方法があるので、注文する際に迷う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、XMで利用できる全ての注文方法の意味とやり方を丁寧に解説していますので、色んな注文方法を使えるようになりたい方はぜひ参考にしてみてください。
XMのMT4の注文方法は5つ!特徴を詳しく解説
はじめに、XMで使える全ての注文方法の意味について、詳しく解説していきます。
この記事で解説している注文方法と意味は以下の通りです。
- 成行注文:現在価格ですぐに注文を出す方法
- 指値・逆指値注文:あらかじめ価格を指定して出しておく予約注文
- ワンクリック注文:ワンクリックで新規注文・決済注文を出す方法
- OCO注文:決済指値と決済逆指値を発注する注文方法
- トレール注文:利益が伸びるたびに、決済逆指値を自動更新させる注文方法
それぞれ解説していきます。
XMのMT4の注文方法①:成行注文
成行注文とは、現在価格ですぐに注文を出す方法です。
価格を指定せず、今すぐに売買したいときは、成行注文で新規注文または決済注文を出すことで、すぐにエントリー・決済が可能です。
- 新規注文:現在価格ですぐに新規注文を出す
- 決済注文:現在価格ですぐに決済注文を出す
このように、現在価格ですぐに売買したい場合には成行注文を使います。
XMのMT4の注文方法②:指値・逆指値注文
指値・逆指値注文は売買したい価格を指定して発注する予約注文です。
- 新規注文:指定した価格に達すると自動的にエントリーする
- 決済注文:指定した価格に達すると自動的に決済する
指定して発注しておいたレートに市場価格が到達した際に自動的に注文が送信されて、売買が成立します。
成行注文とは違い、指定レートに到達するまで注文が実行されることはないため、指値・逆指値注文を発注した後は、指定レートに到達するまで待つことになります。
指値と逆指値の違いは、以下の通りです。
- 指値注文:現在価格より高い価格で出す売り注文または、現在価格より安い価格で出す買い注文
- 逆指値注文:現在価格より高い価格で出す買い注文または、現在価格より安い価格で出す売り注文
このように、現在価格を基準として、どの価格で売買するかによって、指値と逆指値に分かれています。
指値・逆指値注文はパソコンやスマホの電源をオフにしても有効であるため、発注後はチャートを閉じて約定を待つことができます。
XMのMT4の注文方法③:ワンクリック注文
ワンクリック注文とは、成行注文をワンクリックで送信する方法です。
新規注文の場合は注文パネルをワンクリックすることで発注し、決済注文の場合はポジションの右にある「×」ボタンをワンクリックすることで決済します。
成行注文によるエントリー・決済を最速で実行できる方法なので、現在価格で瞬時にトレードしたい場合などにワンクリック注文を使います。
XMのMT4の注文方法④:OCO注文
OCO注文は保有ポジションに決済指値と決済逆指値を発注しておく注文方法です。
保有ポジションに決済指値・決済逆指値を設定しておくことで、指定したレートに到達した際に自動的に決済注文が出されるため、ポジションの決済を自動的に行うことができます。
トレードの利確や損切りをあらかじめ決めておきたい場合は、OCO注文を利用することで、指定したレートで自動的に利確・損切りができます。
XMのMT4の注文方法⑤:トレール注文
トレール注文とは、設定した値幅で決済逆指値(ストップロス)が自動的に更新される注文方法です。
例えば、トレール注文の値幅を1.5pipsに設定した場合では、ポジションの利益が1.5pipsになったタイミングで決済逆指値が自動的に発注され、以降利益が更新されるたびに1.5pipsの値幅を保ったまま決済逆指値も自動的に更新されるようになります。
利益が伸びるごとに決済逆指値は更新され、1.5pips逆行して決済逆指値のレートに到達すればポジションは自動的に決済され利益確定となります。
トレンドが終わったら自動的に利確するように設定したい場合などにトレール注文は利用できます。
それでは、実際に注文を出す方法について解説していきます。
MT4での注文の際に覚えておきたい用語を解説
MT4で注文する際によく出てくるFX用語の意味を解説します。
用語の意味を覚えておくことで、注文する際に迷うことがなくなりますので、参考にしてみてください。
LimitとStopとは?
「Limit」と「Stop」は、MT4の注文種別を選択する際に出てくる用語です。
Limit=指値、Stop=逆指値を意味しており、それぞれの意味は以下の通りです。
- Buy Limit:指値の買い注文。現在価格より安い価格を指定して買い注文を出す場合
- Sell Limit:指値の売り注文。現在価格より高い価格を指定して売り注文を出す場合
- Buy Stop:逆指値の買い注文。現在価格より高い価格を指定して買い注文を出す場合
- Sell Stop:逆指値の売り注文。現在価格より安い価格を指定して売り注文を出す場合
どの価格で予約注文を出すかにより、このように4つの注文種別を選択する必要があるので、指値の場合は「Limit」、逆指値の場合は「Stop」を選んで発注しましょう。
テイクプロフィット、ストップロスとは?
テイクプロフィットとストップロスは、MT4の新規注文画面やポジションの注文変更画面で出てくる用語です。
どちらも指値・逆指値の決済注文のことで、損切り・利確に関わらず現在価格を基準として指値であればテイクプロフィット、逆指値であればストップロスになります。
それぞれの意味は以下の通りです。
- テイクプロフィット:指値の決済注文。新規ポジションの場合は利確を意味する。
- ストップロス:逆指値の決済注文。新規ポジションの場合は損切りを意味する。
MT4ではテイクプロフィットは決済指値(T/P)、ストップロスは決済逆指値(S/L)と表記されているので、指値・逆指値注文でポジションを決済したい場合に利用しましょう。
XMのMT4で成行注文を出す方法
XMのMT4で成行注文を出す方法について、パソコン版とスマホ版に分けて解説します。
パソコン版で成行注文する方法
パソコン版で成行注文を出す手順を見ていきます。
新規注文
気配値の銘柄を右クリックまたは、画面上部のメニューにある「新規注文」をクリックします。
「新規注文」をクリックすると、以上の注文画面が表示されます。
注文種別が成行注文になっていれば、成行注文の発注画面になります。
こちらの注文画面に、取引したい通貨ペア・数量を設定します。
売りたい場合は「成行売り」買いたい場合は「成行買い」をクリックすれば、すぐに成行注文が送信されます。
決済注文
画面下のポジション一覧から決済したいポジションをダブルクリックして注文画面を開きます。
分割決済したい場合は数量に決済したい数量を入力します。
「成行決済」と書かれた黄色のボタンをクリックすれば、該当のポジションは現在価格ですぐに決済されます。
スマホで成行注文する方法
スマホ版MT4で成行注文を出す手順を見ていきます。
新規注文
気配値を開き、取引したい銘柄をタップします。
メニューが開くので「トレード」をタップすると注文画面が表示されます。
画面上部に成行注文と書かれていれば注文種別は成行注文になっています。
数字の部分に取引したい数量を入力します。
売りたい場合は「成行売り」買いたい場合は「成行買い」をタップすれば、すぐに成行注文が送信されます。
決済注文
画面下のメニューにある「トレード」をタップし、保有ポジション一覧を表示します。
以上のように保有ポジションが表示されているので、決済したいポジションをタップします。
メニューが表示されるので「クローズ」をタップすると、決済画面が表示されます。
分割決済したい場合は、決済したい数量を入力します。
オレンジ色のボタンをタップすれば、すぐに決済されます。
XMのMT4で指値・逆指値注文を出す方法
XMのMT4で指値・逆指値注文を出す手順を、パソコン版とスマホ版で解説します。
パソコン版
気配値にある銘柄を右クリックまたは、メニューにある「新規注文」をクリックします。
すると以上の注文画面が表示されるので、取引したい通貨ペア・数量を入力します。
注文種別を「指値注文」にすることで、指値・逆指値注文で発注可能になります。
また、もう1つの注文種別の項目で、指値注文の場合は以下から選択します。
- Buy Limit:指値注文で買いたい場合(現在価格より下がったら買う場合)
- Sell Limit:指値注文で売りたい場合(現在価格より上がったら売る場合)
逆指値注文の場合は以下から選択します。
- Buy Stop:逆指値注文で買いたい場合(現在価格より上がったら買う場合)
- Sell Stop:逆指値注文で売りたい場合(現在価格より下がったら売る場合)
注文種別を選択できたら、発注したい価格を入力して「発注」をクリックすれば、指値・逆指値注文が発注されます。
有効期限を設定しておくことで、指定した日時で自動的に注文を取り消すことができます。
スマホ版
メニューから気配値を開き、取引したい通貨ペアをタップします。
メニューが開くので「トレード」をタップして、注文画面を表示します。
デフォルトでは成行注文になってるので「成行注文」をタップして注文種別を変更します。
指値注文の場合はBuy Limit(買い指値)またはSell Limit(売り指値)を選びます。
逆指値注文の場合はBuy Stop(買い逆指値)またはSell Limit(売り逆指値)を選びます。
数量・価格を入力し、任意でストップロス(損切り)テイクプロフィット(利確)を入力します。
有効期限を設定することで、指定した日時で自動的に注文を取り消すことができます。
「発注」をタップすれば指値・逆指値注文を発注できます。
XMのストップレベル(指値の幅)について
ストップレベルとは、指値注文・逆指値注文を発注する際に現在価格から離れていなければならない値幅のことです。
例えば、ストップレベルが1pipsに設定されている場合では、現在価格から1pips以上離れた価格でなければ新規注文・決済注文ともに指値・逆指値注文を出すことができません。
ストップレベルは各業者ごとに定められており、XMのストップレベルは全銘柄で0に設定されているため、指値・逆指値注文の際に一切制限なく発注することができます。
XMのようにストップレベル0の業者は少ないため、FX業者ごとにストップレベルを確認しておく必要があります。
MT4からストップレベルを確認する方法は次のとおりです。
- パソコン版:銘柄を右クリックして「仕様」をクリックする。
- スマホ版:銘柄をタップして「詳細」をタップする。
ストップレベルという項目があるので、横にある数字で確認可能です。
XMのMT4でワンクリック注文を出す方法
ワンクリックで成行注文を出す方法を、パソコン版とスマホ版で紹介します。
パソコン版
初回はワンクリック取引の規約に同意する必要があるため、以下の手順で規約に同意します。
メニューにある「ツール」から「オプション」をクリックして開きます。
取引の項目にある「ワンクリック取引」のボックスをクリックします。
以下のように規約が表示されるのでチェックボックスにチェックを入れて同意し、「OK」をクリックします。
規約に同意した以降は、ワンクリックで新規注文・決済注文が可能となります。
ワンクリックで新規注文を出すには、チャート上で右クリックして「ワンクリックトレード」をクリックし、注文パネルを表示します。
以上のように、チャートの画面左上に「Sell」「Buy」と書かれた注文パネルが表示されます。
注文パネルに数量を入力し、Sell・Buyをクリックすればワンクリックで成行注文が送信されます。
ワンクリックで決済する場合は、保有ポジションの右にある「×」をクリックします。
スマホ版
スマホ版ではワンタップで新規注文のみ可能となっているので、そちらを紹介していきます。
まずは気配値から取引したい銘柄をタップしてメニューを表示します。
「チャート」をタップしてチャートを表示します。
チャートが表示できたらスマホを横画面にして、横画面でチャートを表示します。
横画面の状態でチャートをタップすると、以上のように画面両端にアイコンが表示されます。
右下に注文パネルのアイコンがあるのでタップすれば、以下のように注文パネルが表示されます。
注文パネルの中央に数量を入力し、売・買をタップすれば、ワンタップで成行注文が送信されます。
初回は利用規約が表示されるため、同意後にワンタップ取引が利用できるようになります。
XMのMT4でOCO注文を出す方法
XMで可能なOCO注文は、ポジションの決済指値と決済逆指値を発注する注文方法です。
OCO注文する方法について、パソコン版とスマホ版で見ていきます。
パソコン版
保有ポジション一覧からポジションを右クリックし、「注文変更」をクリックします。
以上のように、注文変更画面が表示されます。
下段にある決済逆指値(S/L)と決済指値(T/P)に価格を入力して「変更する」と書かれた青色のボタンをクリックすれば、OCO注文完了です。
OCO注文発注後は、指定した価格で自動的に決済注文が実行されます。
スマホ版
スマホ版でOCO注文するには、保有ポジションをタップしてメニューを開きます。
「注文変更」をタップして、注文変更画面を開きます。
ストップロス(決済逆指値)とテイクプロフィット(決済指値)を入力します。
「注文変更」をタップすれば、OCO注文の発注は完了です。
あとは指定する価格に達した際に自動的に決済注文が送信され、ポジションは決済されます。
XMのMT4でトレール注文を出す方法
XMでトレール注文する方法を紹介します。
発注時には設定できないので、ポジション保有後に、トレール注文を設定したいポジションを右クリックして「トレイリング・ストップ」にカーソルを合わせます。
1ポイント=0.1pipsで表記されており、XMでは最低15ポイントからトレール値幅を設定できます。
カスタム設定をクリックすれば、任意のポイントを設定可能です。
トレール注文の値幅を設定して「OK」をタップすれば、トレール注文は完了です。
トレール注文を設定後は、トレール注文で設定した値幅(pips)と同じ利益が出たタイミングで、トレール注文が実行されます。
例えば、15ポイントで設定した場合では、1.5pipsの利益が出たタイミングでトレール注文が実行され、以降自動更新されるようになります。
トレール注文はMT4起動中でなければ実行されないのでご注意ください。
XMのMT4で注文できない時の対処法
注文できない場合の原因として、以下のことが考えられます。
- 注文種別を間違えている(逆指値注文を指値注文で発注しているなど)
- 必要証拠金が不足している(証拠金に対して取引数量が大きすぎる)
- 土日・祝日など、市場が閉まっている
- XMがサーバーメンテナンスを行っている
- インターネット回線が繋がっていない
- ログイン情報が間違っており、口座にログインできていない
XMすべての銘柄で土日は休場となっているためエントリー・決済などの注文ができません。
FX通貨ペア以外のCFD銘柄では、祝日の影響で閉場となる事が多いので、注文できない場合はXM公式サイトのお知らせを確認してみてください。
また、パソコン版MT4の場合で、画面右下に「無効な口座」や「回線不通」と表示されていれば、ログイン情報が間違っており、取引口座にログインできていない可能性が高いです。
正しいログイン情報である「口座番号」「パスワード」「取引サーバー」をお確かめのうえ、再度ログインしてみてください。
口座番号と取引サーバーは口座開設時の届くメールに記載されており、パスワードを忘れた場合はXM会員ページから再設定できます。
XMで「トレードは無効です」と表示されたら?
XMでスマホで取引している場合に、画面上部に「トレードは無効です」と表示され、取引できないことがあります。
原因としては以下の場合が考えられます。
- 祝日の影響で、CFD銘柄が閉場となっている。
- CFD先物銘柄で、満期が過ぎている
上記の場合に「トレードは無効です」と表示され、取引できません。
FX銘柄の場合は土日と年末年始のみ閉場となりますが、CFD銘柄は祝日の影響を受けて閉場となる日が多いので注意が必要です。
XMでは毎月「重要なお知らせ-取引時間変更」というタイトルのメールで取引時間の変更を通知してくれるので、CFDを取引する方はそちらを確認するようにしましょう。
また、CFD先物では銘柄の末尾に「OIL-JUN22」のように、満期となる日付が記されており、満期を過ぎれば「トレードは無効です」と表示され注文ができなくなりますので、新しい銘柄に変更することで取引できるようになります。
まとめ
XMの注文方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
XMでは多様な注文方法を利用できるため、使いこなすことでトレードの幅が広がると思います。
今回紹介した注文方法についてまとめると、次のようになります。
- 成行注文:今すぐに素早くエントリー・決済する注文方法
- 指値・逆指値:価格を指定してエントリー・決済したい場合に使える予約注文
- ワンクリック注文:ワンクリックで素早くエントリー・決済するための注文方法
- トレール注文:決済逆指値が自動更新され、利益を確保しつつ更に利益を伸ばす注文方法
- OCO注文:決済指値・決済逆指値を発注しておき、指定価格で自動的に決済する注文方法
XMの豊富な注文方法を、ぜひ実際のトレードで活用してみてください。