この記事では、XMのウェブトレーダー(WebTrader)の使い方を画像付きで分かりやすく解説してます。
ウェブトレーダーは実は…
使いどころによってはかなり便利な取引プラットフォームです。
既にソフト版のMetaTraderをパソコンにインストールしている人も使い方を知っておきましょう!
XMのウェブトレーダー(Webtrader)ってなに?
XMのウェブトレーダーというのは簡単に言うと、
Webブラウザ上で動作する簡易版のMetaTraderのことです。
XMは、取引プラットフォームに MetaQuotes Software社のMetaTraderを採用しています。
そして、ブラウザ上で動くタイプのMetaTraderをウェブトレーダーと言います。
XMでトレードをするなら、インストール版かブラウザ版のどちらかを選んでMetaTraderを起動することになりますが、双方にメリット・デメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、状況に合わせてどっちがよいか選択したり、使い分けたりするのがオススメです!
XMのウェブトレーダー(Webtrader)のメリット
ソフト・アプリをインストールをする必要がない
XMのウェブトレーダーは、
パソコンにソフトやアプリをインストールしなくても利用可能です。
インストール版のMetaTraderを利用したい場合には…
- XMの公式サイトからMT4/MT5のインストールファイルをダウンロード
- パソコンへインストール
一方、ウェブトレーダーであればPCのブラウザ上で簡単に起動するので、セットアップの必要がなく、ログインすればすぐにトレードが開始できます。
パソコンのスペックが低くても使える
XMのウェブトレーダーは低スペックなパソコンでもサクサク動きます。
インストール版のMetaTraderを快適に動作させるためには、ある程度のPCスペックが求められます。
特に、ソフトウェアの動作中はメモリ消費も大きいです。
- ウェブでFXの情報収集をしながらトレードをする人
- 他のチャート分析ソフトを起動しながらトレードする人
にとっては、並行処理でパソコンの動作が遅くなってしまうこともよくあります。
ウェブトレーダーであれば、XMのサーバー上でソフトが稼働しているので、アクセスするPCのスペックが低くても使えてしまいます!
低スペックなパソコンでインストール版のMetaTraderが動かない場合には、ウェブトレーダーを使ってみるというのもオススメです!
MT4を動かすために必要なパソコンのスペックは?
MT4は2006年にリリースされた古いソフトなので、必要なスペックもそこまで高くありません。
- CPU Corei3以上
- メモリ 2GB以上
- SSD 120GB以上
しかし、年代物のパソコンや、最新のものでも3万円台のビジネス用PCなどではスペックが足りないこともあり得ます。
どんなOSでも利用できる
XMのウェブトレーダーに必要なのは、Webブラウザとネット環境だけなので、
どんなOSでも問題なく利用できます。
- Windows OS
- Mac OS
- Linux OS
- Google Chrome OS
しかし、ブラウザ上で稼働するウェブトレーダーであれば問題なく利用可能です。
自分のパソコンじゃなくても使いやすい
ウェブトレーダーの最大の利点は、その手軽さです。
ウェブトレーダーを利用したトレードで必要なものは、
Webブラウザが利用可能なデバイスとネット環境だけです。
ブラウザを開いてXMのウェブトレーダーにアクセスすれば、どんなデバイスからでもトレードすることができます。
自分の持っているパソコンはもちろんですが…
- 会社のパソコン
- ネットカフェのパソコン
- 友達のパソコン
さあ今日は早めに退社で今からジム!そんなに立て込んでなかったんで、レート見る以外にも、XMウェブトレーダーの使い勝手を確認する余裕もありましたw そりゃ〜業務中でもチャンスあれば入りたいからね!w
— Torafugu (@fxtorafugu) June 14, 2016
Macでも文字化けなしで使える
インストール版のMetaTraderはMac PCにも導入することができますが、
Macではソフト上の表記が文字化けしてしまう不具合が確認されています。
そもそもMetaTraderは、Windowsに最適化されて開発されたソフトウェアなので、Macでは不具合が生じることも少なくありません。
Macでもウェブトレーダーを利用すればいつでも確実にMT4/MT5を起動してトレードすることができます。
スマホ・タブレットでもワンクリックトレードが可能
パソコンで使うタイプのMetaTraderでは、
ワンクリックトレードの機能が利用可能です。
ワンクリックトレードというのはその名の通り、発注数量を入力したあと「買い」または「売り」のボタンをクリックすれば一発で注文ができる機能です。
スマホ・タブレットにインストールタイプのMetaTraderでは、注文処理に3タップほどかかってしまうので、瞬間的な操作が必要な高速スキャルピングには不向きです。
スマホやタブレットを利用する場合でも、即時決済にこだわりたい方は、ウェブトレーダーで決済することでワンタップ決済が可能になります。
XMウェブトレーダー(Webtrader)のデメリット
メリットが沢山あることはわかりましたが、ウェブトレーダーにはデメリットもあるので、しっかりと押さえておきましょう。
複数のチャート画面を並べて表示できない
XMのウェブトレーダーは、
一つのウィンドウ内に複数のチャートを並べて表示させることができません。
画像はパソコンにインストールするタイプのMT4のチャート画面です。
このように、1つのソフトのウィンドウ内に複数チャートを表示できるのはインストール版(PC)のみです。
XMウェブトレーダーは画面分割無理なんかな?まぁええか
— ひろ (@hiro_FX_Diary) March 27, 2020
複数チャート表示機能を標準搭載していないことはデメリットといえますが、ウェブトレーダーで複数チャートを並べる方法も一応あります。
XMウェブトレーダーで複数のチャートを同時に表示させる方法
XMウェブトレーダーで複数のチャートを同時に表示させたい場合は、
ブラウザのウィンドウを2つ表示させれば解決します。
手順は以下の通りです。
- Webブラウザのウィンドウを2つ用意する
- それぞれのウィンドウで別々にウェブトレーダーを起動してログインする
- 2つのウィンドウを並べて見やすく配置する
すこし力技な方法ですが、ウェブトレーダーでどうしてもチャートを並べてみる必要がある場合は重宝します。
パソコン版のウェブトレーダーに限らず、iPadのようなタブレット版でも2画面表示が可能です。
標準搭載のインジケーターの数がインストール版と比較して少ない
ウェブトレーダーで利用可能なインジケーターは
インストール版のMetaTraderと比較すると少ないです。
表にまとめると、次のようになります。
MetaTrader 4 | MetaTrader 5 | |
---|---|---|
ウェブトレーダー | 31種類 | 31種類 |
インストール版 | 51種類 | 99種類 |
インストール版のMetaTraderは、MT4で51種類、MT5で99種類がデフォルトで利用可能です。
一方でウェブトレーダーは、バージョン問わず31種類のインジケーターしか利用できません。
一般的に使用率の高い主要なインジケーターはウェブトレーダーにも搭載されていますが、マイナーなインジケーターを使いたい方はインストール版を利用する必要があるでしょう。
カスタムインジケーターが使用できない
ウェブトレーダーでは、
カスタムインジケーターの使用が一切できません。
カスタムインジケーターとは、MT4の機能を拡張するためのプログラムです。
MT4のカスタムインジケーターについては、以下の記事で詳しく解説しています。
EAが使用できない
カスタムインジケーターと同様、ウェブトレーダーでは、
EA(自動売買プログラム)の使用ができません。
EA(Expert Advisor)はMetaTrader上で稼働させる自動売買プログラムのことです。
EAを使った自動売買はとても人気がありますが、EAを利用できるのはインストール版のMT4またはMT5のみです。
動作速度はインストール版より遅い
ウェブトレーダーとインストール版のMetaTraderを比較すると、
ウェブトレーダーのほうが動作速度が遅いです。
時間足の切り替えや新規チャートの表示、連続した決済などのシーンでは若干動作がもたつきます。
インストール版とWebtraderの違いを表にしてみた
インストール版とウェブトレーダーの違いを表でまとめてみました。
インストール版 | ウェブトレーダー | |
---|---|---|
複数チャートの表示 | ソフト内で複数表示可能 | ブラウザのウィンドウを分ける必要あり |
標準搭載されているインジケーターの数 | MT4:51種類 / MT5:99種類 | 31種類 |
オブジェクト(描画)の数 | MT4:31種類 / MT5:44種類 | 23種類 |
時間足の種類 | MT4:9種類 / MT5:21種類 | 9種類 |
カスタムインジケーター | 可 | 不可 |
EA | 可 | 不可 |
ワンクリックトレード | 可 | 不可 |
取引できる商品 | 全て | 全て |
やはりインストール版のメタトレーダーには機能的に劣ってしまいますが、
基本的な機能は揃っているので、ウェブトレーダーで十分という方も多いと思います。
時間足の数はインストール版のMT4と同じですし、複数のウィンドウでブラウザを起動すれば、チャートを並べて表示することも一応可能です。
手軽にトレード環境を作れるのがウェブトレーダーの良い点なので、緊急時やちょっとしたバックアップとして利用するのがオススメです。
XMウェブトレーダー(Webtrader)の使い方を画像付きで解説
XMウェブトレーダーの使い方を画像付きでわかりやすく解説していきます。
ウェブトレーダーの起動方法
ウェブトレーダーは公式サイト上のリンクから起動することができます。
まずは、XMの公式サイトを開き、会員ページにログインしましょう。
ログインができたら、サイト上部の『プラットフォーム』をクリックします。
『PC/MAC』の項目に『MT4 WebTrader』『MT5 WebTrader』があるので、自分の持っている取引口座に対応したものを選んでクリックします。
今回は『MT4 WebTrader』の場合で解説を進めます。
下の画像のようなページに移動するので、『MT4 WebTraderへアクセス』をクリックします。
WebTraderが別のタブで起動するので、『口座番号・パスワード・サーバー』を入力して、取引口座にログインします。
ログイン情報については、口座開設時にXMから送られてきたメールに記載があります。
「ログインができない!」「ログイン情報がわからない!」という場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
すべて入力して『YES』をクリックするとログインが完了します。
ウェブトレーダーが起動して、いつでもトレードが行える状態になりました。
ウェブトレーダーを日本語化する方法
初期言語が英語になってしまっている時は、以下の手順で日本語に変更できます。
メニューバーの『View』⇒『Languages』⇒『Japanese』をクリック
ポップアップウィンドウが表示されるので、『Restart』をクリックします。
通貨ペアを追加してチャートに表示する方法
取引するためには、気配値表示ウィンドウに通貨ペアを追加する必要があります。
初期状態では、自分のトレードしたい通貨ペアが気配値表示ウィンドウに載っていない場合があるので、以下の手順で追加をします
- 左上の$アイコンをクリック
- XMの銘柄一覧から通貨ペアを追加する
- 気配値にある銘柄を右クリック⇒チャート表示をクリック
まず、左上にある$フォルダのアイコンをクリックします。
『通貨ペア』というウィンドウが開くので、この画面で気配値表示ウィンドウに表示させる通貨ペアを編集します。
USDJPYが格納されているForex3を開きましょう。
USDJPYをクリックして、表示をクリックします。
最後に『閉じる』をクリックしてウィンドウを閉じます。
気配値表示ウィンドウに『USDJPY』が表示されます。
USDJPYを右クリックして『チャート表示』をクリックしましょう。
そうすると、下の画像のようにUSDJPYのチャートが表示されます。
インジケーターをチャートに表示させる方法
次は、チャート上にインジケーターを表示させる方法について解説します。
今回は例として、移動平均線(Moving Average)を表示させてみましょう。
左上のメニューバーから『挿入』⇒『インディケータ―』⇒『トレンド』⇒『Moving Average』をクリックします。
移動平均線のパラメータ設定ウィンドウが表示されます。
期間や移動平均線の種類などを設定して、最後に『OK』をクリックします。
チャート上に移動平均線(赤い線)が表示されました。
同じ手順で、その他のインジケーターもチャートに表示することができます。
削除したい場合は、左上の『チャート』⇒『インジケーターリスト』をクリックします。
メインチャートの下にある『Moving Average』を選択して削除をクリックします。
新規注文・決済注文のやり方
注文ページから成行注文を行う方法を解説します。
新規注文(エントリー)の方法
左上の『+』アイコンをクリックして注文のウィンドウを立ち上げます。
取引したい数量(Lot)を入力したら、注文種別の項目が『成行注文』になっていることを確認します。
Sellボタン(赤色)をクリックすると売り注文、Buyボタン(青色)をクリックすると買い注文を出すことができます。
決済注文(イグジット)の方法
画面下に保有中のポジションが表示されているので、決済したい注文を右クリックして、「決済注文」をクリックします。
注文ページが開いたら、決済ボタン(黄色)をクリックすれば、現在の価格で決済されます。
指値注文・逆指値注文のやり方
次に、価格を指定して予約注文を出す指値・逆指値注文のやり方を解説します。
指値・逆指値注文を使えば、指定した価格に到達したときに自動的でエントリー注文を出してくれます。
注文画面を開いたら、注文種別を『指値または逆指値注文(新規注文)』に変更しましょう。
注文種別を変更すると、下の枠も切り替わります。
注文の種類はLimitとStopの2種類あり、Limitは指値、Stopは逆指値を表しています。
- 指値(Limit)
⇒現在より高い価格での売り注文、低い価格での買い注文 - 逆指値(Stop)
⇒現在より高い価格での買い注文、低い価格での売り注文
指定した価格に到達したとき、自動的に買い注文が出されます。
両建てポジションを解除する方法
買いと売りポジションを同時に持つことを両建てと言いますが、
ウェブトレーダーでは全ての両建てポジションを一括決済する機能があります。
複数ポジションであっても関係なく、全ての両建てポジションをワンボタンで決済できます。
両建てを一括解除する方法
ポジションを持っている状態で注文ページを開き、注文種別を『両建て解除:通貨ペアを指定』に変更します。
下の枠に両建て中のポジションが全て表示します。
問題がなければ『両建て解除』の黄色いボタンをクリックします。
これで、全ての両建てポジションが一括決済されます。
ワンクリック取引の設定方法
ワンクリック取引の設定をオンにすることで、取引のたびに注文画面を開く必要がなくなります。
いつでも、オンオフを切り替えることができるので、設定方法を覚えてきましょう。
メニューバーの『オプション』⇒『ワンクリック取引』をクリックします。
ワンクリック取引に関する免責事項のウィンドウが表示されます。
『私はこれらの利用規約に同意します。』のボックスにチェックを入れて、Yesをクリックすれば、ワンクリック取引の設定がオンになります。
『ワンクリック取引』をクリックし、ワンクリック取引のパネルを表示させましょう。
注文数量を入力して、『Sell』または『Buy』をクリックするとワンクリックでエントリーが完了します。
決済は保有ポジションの右にある×ボタンをクリックすればワンクリックで決済されます。
ウェブトレーダーで通貨ペアが選択できないときの対処法
XMのマイクロ口座でウェブトレーダーにログインすると、
デフォルトでは気配値表示ウィンドウの通貨ペアが全てグレーアウトしてしまいます。
マイクロ口座専用の銘柄を気配値表示ウィンドウに追加することでトレード可能になります!
先ほど解説した通貨ペアの追加方法で、語尾にmicroと書かれているマイクロ口座用の通貨ペアを追加していきます。
フォルダまたは通貨ペアを選択した状態で『表示』をクリックすれば、気配値表示ウィンドウに追加されます。
追加すると気配値に色が付いて表示され、トレードできるようになりました。
まとめ「ちょっとしたバックアップに最適!XMのウェブトレーダーを活用しよう」
XMウェブトレーダーの特徴や使い方について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ウェブトレーダーはパソコンとネット環境があれば、手軽にトレードをすることができます。
「友達の家」「ネットカフェ」など、パソコンにMetaTraderをインストールができないシーンで活躍します。
また、パソコンの性能が低くても利用可能なので、MetaTraderが重くて動きが遅いという方を助ける選択肢の一つにもなります。
疑問点などは、コメント欄で気軽に聞いてください。
答えられる範囲で返信させていただきます!